三島由紀夫の言葉 人間の性 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106453

作品紹介・あらすじ

恐ろしいほど鋭く、狂おしいほど美しい――。わずか45年の生涯で膨大な作品を残した三島由紀夫。その類稀なる知性と感性はいかなるものだったのか。人間の本質、世間の真理、芸術の真髄を衝く至極の名言集。

感想・レビュー・書評

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  • 刺さる言葉がたくさん並べられていた
    ほうほうほうと首を縦に振りながら読んだ
    テーマ別に分かれていてわかりやすかった

  • この本には、三島由紀夫さんの言葉がたくさん書いてあります。三島さんの意見が書いてあり、自分の考えと三島さんの考えを比べて読むと楽しい本だからです。

  • 文豪の全集や古典の名作を読んでみたいけれどもなかなか読み直す時間がない人にもおすすめな本。読書をしていると、ここだけ抜粋したい、そういう欲求に私もしばしばかられますが、怠慢さゆえにただただ流し読みをしていまう事が多々あります。ですからこんな風にテーマに分けておいしい部分だけを切り取って並びなおして頂けると、また新たな気持ちで三島の文章に接することができると思います。温故知新。本書はそれぞれのテーマにあった三島の文章が、章ごとに並んでいます。以下は、本書のⅣ 芸術の罠 の章の「文をつづり味わう者へ」の所に抜粋されていた三島の言葉です。

    「文章というものは、どんなに理性的な論理的文章であっても、人をどこかで陶酔にさそうような作用をもっているものであります。われわれは哲学者の文章に酔うことすらできます。ただ酔いにもカストリの酔いや上等の酒の酔い、各種あるように、またスイートな酒からドライな酒までいろいろあるように、低級な読者は低級な酒に酔い、高級な読者は高級な酒に酔います。自分を酔わせてくれない文章が、人を酔わせることも十分あります。ただ文章にはアルコールのように万人を酔わせる共通の要素がないだけであります。」
    「文章読本」
    (「婦人公論付録」昭和34<1959>年1月)

    三島の磨かれたアフォリズムの数々に出会える本です。

  • 三島の研究者が、三島の魅力が伝わる言葉をピックアップしてダイジェスト版の様にまとめた本。

    大の三島ファンとしては、まずまずといった感想。

  • 三島由紀夫の名言集。三島好きにはたまらない一冊である。全体を通して言えるのは三島の観察眼の鋭さと視野の広さが素晴らしいという事。どのジャンルにおいても素晴らしいくらいの千里眼を持ちあわせている気がしてならない。三島の世界観を久しぶりに堪能をしたのだが、三島の言葉を読めば読むほど惚れ惚れとしてしまう。ただの盲目な三島ファンである。

  • なんか最初からどこか危うい感じが漂っている

  • 三島由紀夫の著作の中に於ける珠玉の金言集。
    45歳の若さで独自美学で自害した天才、その若さで世の中を悟ったような語り口から凡才では決してまねのできない独特の雰囲気を感じ取れる。
    各センテンスが程よい長さで読みやすく、三島由紀夫の人となりがわかりやすい。

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