がん哲学外来へようこそ (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 155
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106552

作品紹介・あらすじ

もう、悩まなくていい。「心配するのは一日一時間でいい」「冷たい医師にもいい医師がいる」「何を望むかよりも、何を残すかが大切」――患者と家族の心に効く「ことばの処方箋」。

感想・レビュー・書評

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  • 私は、あまり深刻に悩んでいない気がしていたんです。悩まなきゃいけないわけじゃないけど、がんとちゃんと向き合えてるのか?という悩みへの悩みというか。笑
    この本を読んで、医師を信じて治療に取り組むという自分の考え方は間違ってなかったんだ!ということと、私は周囲にとても恵まれているんだな!ということがよくわかりました。
    いま読んでも充分出会えてよかったと思えるけれど、欲を言うと告知されたときに読みたかったかもしれない!

  • 優しいけどしっかりした読みやすい文章だった。
    病気になって病院に行った時にたくさん待たされて、5分で診察終了。よくあることだけど、もっとしっかり話を聞いてほしい時ってある。特に癌なんて大きな病気だから、疑問も苦しさもいっぱいあると思う。その事を聞くのか「がん哲学外来」だよ、と書いてあった。
    セカンドオピニオンの使い方や標準医療とはどういうことか、少し理解できた。

  •  がん哲学外来という言葉をご存じでしょうか。
     そこは個人面談を通してがんにまつわる様々な悩みを解消する為に機能する対話の場です。
     本書では、悩みを解決するのではなく、解消することが「がん哲学外来」の特徴と述べており、がんに限らず人生の困難な時期にどう向き合い、どう生き抜くかを気づかせてくれるヒントが書かれています。
     最近広まりつつあるがん哲学外来の世界に触れてみませんか。日々の生活を豊かに過ごす方法を見つけるきっかけになるかもしれません。

    京都外国語大学付属図書館所蔵情報
    資料ID:610596 請求記号:491.65||Hin

  • 哲学というから何か特別なことを想像していたが、ちよっと違っていた。傾聴ではないことにすこしびっくりした。傾聴では、助言や自分の考えを言わないで、ひたすら聞き手に徹することが大事と思っていたが、傾聴でないこういうやり方もあるのだなと思った。

  • ガンになっても大丈夫だと思えた。

  • 自分でもなんとなく考えていたことを
    はっきりと言葉にされているのを読んで、
    すごくすっきりした。

    「良い医師」について「がんの治療」について
    偏った考えを押し付けられているわけでもなく
    優しく声をかけてもらっているような内容。

    タイトルには「がん」とあるけど、
    がんに限らず病気になった患者さん、その家族、
    がんの専門でない医療従事者にも関係ある内容。

    そして、がんになってからでなく
    「がんになる前に」読んでおいた方がいい内容。

    「人と話すことや患者の問診が苦手」で病理医になった筆者が、じっくり患者さんや家族と話す場を設けることになったというのが、面白いと思った。

  • 2019.8.22-247

  • 490

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著者プロフィール

樋野 興夫(ヒノ オキオ)
順天堂大学名誉教授
順天堂大学名誉教授、新渡戸稲造記念センター長、恵泉女学園理事長。1954年島根県生まれ。医学博士。癌研究会癌研究所、米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センター、米国フォックスチェイスがんセンターなどを経て現職。2002年癌研究会学術賞、2003年高松宮妃癌研究基金学術賞、2004年新渡戸・南原賞、2018年朝日がん大賞、長與又郎賞。2008年順天堂医院に開設された医療現場とがん患者の隙間を埋める「がん哲学外来」が評判を呼び、翌年「NPO法人がん哲学外来」を設立し、理事長に就任。これまで5000人以上のがん患者と家族に寄り添い生きる希望を与えてきた。その活動は「がん哲学カフェ」として全国各地に広がっている。著書に、『がん哲学外来へようこそ』(新潮社)、『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』(幻冬舎)、『生きがいに気づく、いい言葉』(PHP研究所)などがある。

「2023年 『もしも突然、がんを告知されたとしたら。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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