個人を幸福にしない日本の組織 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 202
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106569

作品紹介・あらすじ

職場、人事、大学入試、PTA……報われないのはワケがある。強い同調圧力や過剰なコンプライアンスでストレスは増すばかり。〈組織はバラバラなくらいがよい〉〈厳選された人材は伸びない〉……個人を尊重し、成果をあげる仕組みに変革する画期的提言。

感想・レビュー・書評

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  • 会社やPTAの話もおもしろいけど、地方分権が強者の論理で個人のためにならないという話は初耳で新鮮だった。
    この本を読んだら政治に対する考え方も変わる。
    入試に抽選を取り入れよという主張もなるほどと納得した。

  • 組織論の話かと思ったら、筆者のエッセイという感じ。

    可もなく不可もなく。

  • 個人の視点から組織論を研究してきた著者による、ド正論のダメな組織論。
    第1章では企業のなんちゃってチームワーク、第2章では年功序列、第3章では管理過剰と不祥事、第4章では公募制の失敗。第5章では公平性過剰で競争過剰な大学組織、第6章ではミクロで救われない地方自治、第7章では古い組織PTAや町内会、について論じる。
    「本当にそう思う!なんで誰も言わないんだろう…」と思っていたことをバッサリ切っていてとても気持ちいい。
    「大学入試に一部抽選制を」など過激と言いかねない提案も中にはあったが、よくよく読んでみると根拠も示してわかりやすく説明されてるので、少し「なるほど~」と思ってしまう。

  • 社会

  • 中身のない、こんなことを大学でやっているのか・・・という、タイトルだけのアトラクション。だいたい、個人が個人で幸福になるのであり、組織を対立軸に置くこと自体かなり日本的。この手の新書はいい加減にひっかからないでもらいたい>自分。だいたい天邪鬼言っておけばいいわけよ。

  • これからの組織は、人々を囲い込んで管理しようとするのではなく、人々に場を提供し活動を支援することに注力すべきである。規制緩和が進まないのは、扇動型リーダーによるアジテーションや、パラサイト組織人による抵抗だけでなく、時代の変化に対する本質が理解されていないから。

    かつては有効だった日本の組織が、今の時代ではむしろ足を引っ張る存在になってきていることがよくわかりました。会社は福祉や生活の場ではなく、目的集団だったのです。

  • 組織論の学者さんが、システム視点ではなく個人視点で日本の様々な組織構造を論じた書でした。
    その人の個性を最大限尊重しつつも、機会の平等を担保した社会構造への変革が必要であるというのが、著者の主張でしょうか。
    組織管理の強化が、かえって不祥事の抑止にはつながらないという章の論は、たいへん参考になりました。意識・技術面での個人の自律性の強化は、非常に大事です。
    ただし、本書の全体的な訴求点として、個性の重視と機会の平等が混在且つ背反的に感じたので、どちらか1つの主張にまとめて下されば、さらに理解が進んだのではないかと感じました。そういう意味では、システム視点での思考もほしかったです。

  • 2016/10/25読了

  • 初めの内は『日本人は微笑んでいても目が笑っていない』とか『選抜は外れの方が多い』(芸能オーディションの結果を全ての組織に一般化する議論は学者のするものではない)とか根拠のない思い込みの強い記述にあきれたが、読み進むに連れて通底する著者の主張が解ってきた。日本的なウェットな組織論理が時代に合わなくなっていて、独立した個人が主体的に帰属、活動する形に変革すべし、と言うのが主旨だ。
    能力や実績に大差のない6割の人に無理矢理順列や差を付けるのはむしろ害悪、地方分権は格差を拡大させたい強者の論理、PTAは自由参加・最小負担・選択の3原則で、と言う主張も納得できる。

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著者プロフィール

1954年兵庫県生まれ。同志社大学政策学部教授。神戸大学大学院経営学研究科修了。京都大学経済学博士。専門は個人を尊重する組織の研究。おもな著書に『公務員革命』『ホンネで動かす組織論』『ムダな仕事が多い職場』(以上、ちくま新書)、『がんばると迷惑な人』『個人を幸福にしない日本の組織』(ともに新潮新書)、『個人尊重の組織論』(中公新書)などがある。

「2018年 『「ネコ型」人間の時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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