言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 2989
レビュー : 413
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106637

感想・レビュー・書評

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  • なんかここまで表紙に書いてあると
    気軽にネタバレ感想書けないですね。

    まぁともかく真実だけど、多くの人には不愉快だよね、
    ということが書いてある本でした。
    特に遺伝絡みで実証的に書いてあるので、
    その辺りは面白く読めました。

    一卵性双生児が別々の環境で育ったケースを
    ひたすら分析してきた研究者たちの研究結果を紹介して、
    子育てができる限界、どうしても環境に縛られる成長、
    才能が伸びるかどうかは環境によるもの、
    みたいなことを書いてあったのには
    教育学部出身としては複雑な思いもありましたが、
    こういうことを知っているかいないかで
    結構次世代への育成方針は変わってくるのかなぁと
    思わされた本でした。

  • やっと読んだ。後に予約者がたくさん控えているので焦りながらページをめくった。興味深い部分と興味のない部分の差が激しかった。遺伝子と環境の章の双生児と類似性のグラフに少し驚いたと同時に、やっぱりそうなんだ~と思ったのも事実。けど説得力に欠けるような…。エビデンスはあるというけど端折った感じはあるのでなんかモヤモヤした。私は遺伝は運とも似ているものだと思っている。なんというか…遺伝する病気を持っているのでエビデンスうんぬんはわかるけど、私はもっと目に見えない人体の可能性みたいなものを信じたいなぁーとか思っちゃう。

    昔うちの親も含めて近所のおばちゃんたちが世間話でズバズバ言っているようなことは、あながち的外れではなかったんだなぁ…とぼんやり思った。(遺伝子解析とかない時代だったのにね。)

  • 著者が「言ってはいけない」というのは、遺伝によって決まってしまていることが思ったよりも多いよ、人種や性別についても遺伝子の進化の過程により必ずしも平等ということではないよ、ということのようだ。たとえば、精神病の遺伝率が80%であるとか、男性の攻撃性は遺伝子の淘汰に由来するとか、子育てが子供に与える影響はそれほど大きくないよとか、美醜による経済格差の話は統計的にあるよだとか、そういった類の話が集められている。

    「遺伝率」についていきなり何の説明もなく80%だ60%だと書かれていたのでまた怪しげな主張をするために数字だけ持ち出すような議論をしている本の類なのだろうかと思ったが、一応コラムにて「遺伝率」の説明をしていた。ただし、コラムでの説明が、重要であるはずの遺伝率の定義の説明になっていないので残念。もちろん「遺伝率80%」が80%の確率で遺伝するということではなく、遺伝で説明できる割合が80%だという正しく必要な説明はされている。ただ、この「80%が説明できる」ということの定義の説明が欠けているので、十分ではないということなのだけれど。

    「言ってはいけない - 残酷すぎる真実」と煽られるほどの内容ではなかった、というのが基本的な感想。ただ、この内容を「言ってはいけない」と言ってしまうほど最近のポリティカル・コレクトネスに関して過剰な自粛を求める空気が流れているということはある程度同意せざるをえない。もちろん、この内容が衝撃的なのかどうかに関わらず、ポリティカル・コレクトネスに関しては時と場所に応じた留意は必要で、「言ってはいけない」場面もあることに異存はない。

    最近読んだ『一万年の進化爆発』で詳しく解説されたアシュケナージ系ユダヤ人の知能の高さについて著者が取り上げてこの本で紹介しているが、個人的には『一万年の進化爆発』のように手厚く解説されている方が好みだ。このアシュケナージ系ユダヤ人の知能と遺伝の関係の議論についても科学的見地から反論があることも承知をしておくべきだろう。

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    『一万年の進化爆発』のレビュー
    http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4822283992

  • 久しぶりにこのような内容の乏しい本を読んだというのが感想。

    簡単に言えば、遺伝など生まれながらにしてもったその人の性質がその人に対してどの程度まで影響するかということを書いた本である。

    ただ、「そんな事は言われなくてもなんとなく気づいていた」ということをデータなどを用いて裏付けをとって書いているだけなのでほとんど目新しいことがない。

    頭の良さはある程度遺伝で決まる、美人とブスでは年収3500万円ぐらいの差が出る、などなどほとんどの人が気づいていることを著者は「隠されていること」みたいにとらえてデータで裏付けをとる。

    ただ、大体わかっていたことなので「やっぱりそうだったのね」だけで終わってしまう。

    本のタイトル「言ってはいけない 残酷すぎる真実」とはこの「本の内容のなさそのもの」であろう。

  • 読了。
    著者の仮説に沿う研究結果を寄せ集めた「まとめサイト」みたいな本。
    センセーショナルなタイトルだが、誰もがそれとなく認識しつつ口にしないことを明示しただけで、別に「不愉快な現実」という程の事でもない。実際、"統計学的"にここで書かれていることは事実なのだろう。しかし我々は統計や平均ではない"個"を生きている。遺伝情報による束縛が、パーソナリティの大部分の決定付ける、それはそうだろう。が、全ての決定因子ではないのであれば「それがどうした?」というのが感想。

  • 題名が悪い。思わせぶりの題名で、もう少し人間社会のディープな部分を描き出すのかと思ったら、結局のところリチャード・ドーキンスやジャレド・ダイヤモンドと同じく進化論的見地に立った人間の習性を描いているだけ。中で出てくる統計処理の方法も疑問が残る。


  • 「人間界のタブーが今開かれる」

    ①子供の知能は環境によってのみでは決まらない。知能は遺伝の影響を強く受けている。

    ②顔の幅が広い人はテストステロンという攻撃的な行動を促すホルモンが多い。

    ③私は遺伝と環境によってわたしになる

    ④人のオスが遠い祖先から受け継いだ遺伝的プログラムは世界を内と外に分け、仲間同士の結束を固め、外を殺して縄張りを奪うこと。

    ⑤親の一番の役割は子供の持っている才能の芽を摘まないような環境を与えること。

  • タブーとみなされる内容が書かれている。
    目次を見て興味のある内容だけでも読んでみる価値はある。
    結局は遺伝で決まるよってこと。

  • もっと身も蓋もない下世話な内容かと思いきや、意外とその主張(仮説?)には科学的・合理的な裏付けがあり、納得するものも多かった。我々の認知=知性は偏向しており、構造(システム)に囚われている。そのリスクに対する警鐘と認識し、常に自らの視座に備えるべし。

  •  本書は、科学の最新知見から、きれいごと抜きの「残酷な真実」を紹介している。あなたの「常識」はもう通用しない。

     ”一般集団における男性の反社会性パーソナリティ障害の基準率は3%だが、職業紹介所で募集した被験者では基準率24.1%という驚異的な値が得られた。彼らのうち43%にはレイプの、53%に傷害の経験があり、29%は武装強盗、38%は他人への発砲、そして29%は殺人未遂もしくは殺人をおかしていた(すべてを足すと100%を大きく超えるのは、これら複数の犯罪に手を染めているからだ)。それなのに彼らの多くは、これまでいちども警察の捜査対象になったことがないのだ。”(p104)

     「賢いサイコパス」は、高い知能と大胆な行動力で警察の目を逃れている。まさに吉良吉影。「この『吉良吉影』………自分で常に思うんだが強運で守られてるような気がする……」「そして細やかな「気配り」と大胆な「行動力」で対処すれば…けっこう幸せな人生をおくれるような気がする………クックックックッ」こんなやつが身近にもいるかもしれないと思うとゾッとする。
     初見の話が多く楽しく読めた。読書案内としても使えそう。

    推薦図書:安藤寿康『日本人の9割が知らない遺伝の真実』

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著者プロフィール

作家。1959年生まれ。2002年国際金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部を超えるベストセラー、『言ってはいけない残酷過ぎる真実』(新潮新書)が45万部を超え、新書大賞2017に。『幸福の「資本」論』(ダイヤモンド社)など著書多数。

「2019年 『2億円と専業主婦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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