言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)

著者 : 橘玲
  • 新潮社 (2016年4月15日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106637

作品紹介

きれいごとでは生きられない……。この社会の美言は絵空事だ。往々にして、努力は遺伝に勝てず、美人とブスには残酷な「美貌格差」があり、子育ての苦労はほぼムダになる……。人気作家が明かす、この「不愉快な現実」を直視せよ!

言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

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  • 絶望を与えぬように、それと、偏見を受けぬように。しかし、その偏見に繋がる不都合な真実を知り得る事で正しい判断もできるのでは?

    訳知り顔で、この不都合な真実を語るのが本著。しかし、アーサー・ジェンセンやチャールズ・マレーのベルカーブを引いて、人種間のIQに遺伝的な差は確かにある!と言い切った所で、それは本当なのか。様々な文献を引き、IQに限らず、心拍数やルックス、遺伝や性行為に至るまで、世間が好まぬ学説を紹介してくれる。それは真実とは言えぬ、好まれざる視点の一つに過ぎないのだが、それを踏まえた上でも、読む価値のある一冊と言えるのではないだろうか。

  • 論理的推論能力の遺伝率68% 一般知能IQの遺伝率は77% 頭のよしあしは7-8割は遺伝で説明できる

    統合失調症の遺伝率は8割

    身長の遺伝率が66% 体重の遺伝率は74%

    サイコパスの遺伝率は81% 環境の影響は2割弱 環境は子育てでなくはなく、友達関係のような非共有環境の影響

    よくある誤解は、遺伝率を個々のかくりつでと取り違えること

    相関関係があるからといって因果関係があるとは限らない

    ユダヤ アシュケナージ系ユダヤ人だけ知能が高い
    アシュケナージはドイツのという意味 ライン川沿いのユダヤ人コミュニティを発祥とする
    ユダヤ人差別 キリスト教では禁忌とされていた金貸しで生計をたてざろうえなかった

    セロトニン 幸福ホルモン
    セロトニンを運搬するトランスポータ遺伝子
    伝達能力が高いL型 伝達能力が低いS型
    その組み合わせで LL LS SS
    日本人の7割がSS型
    不安感がつよく将来に備えようとする

    アメリカの経済格差は知能の格差

    貧困女子の3つの障害 精神障害、発達障害、知的障害
    社会資本(家族や友人)も金融資本(貯金)もほとんどもっていないので、人的資本(仕事)を失うとあっというまに社会の最底辺に陥る

    風俗がセーフティーネット

    風俗市場の縮小

    セックスのデフレ化 コンビニ、居酒屋の店員、介護職員と給与がかわらない


    知識社会とは、知能の高い人が知能の低い人間を搾取する社会のことなのだ

    心拍の低さ
     怖れの欠如、共感の低さ、刺激の追求

  • とても興味深い本。確かにどれも、おおっぴらには言えないものです。言ったらすぐに「差別を助長している」と糾弾されるだろう。根も葉もない事だと怒る人も多いかもしれない。

    反社会的人間についての項を読んだ後は速攻で自分の心拍数を計ってしまった。そんな人は私だけではないだろう。

  • いろんなタブーのことが述べられている本かと思ったら、この本の内容はかなり限定されています。簡単にいえば、人種や性別による遺伝的な”差”の存在について。近年の研究によって、遺伝と進化の関係がかなり明らかにされ、人種や性別間の差が、知能(IQ)だとか性格だとかでも証明されている、それは進化の歴史の結果であるということが述べられています。まぁそりゃそういうこともあるだろう、と思うし、公の場とかいわゆるポリティカリーコレクトネスとしては「言ってはいけない」発言になっているのかもしれないが、経験上普通の人は「知ってる」ことだと思います。人間は平等だというような現実とは異なる理想論しか語らせない「リベラル」な考えを著者は嫌っているようで、随所で攻撃しています。ウソの理想論を前提とするのではなく、現実を把握してその上で皆の幸福を高める努力をしなくてはならん、と言うことのようです。ただ、本書で紹介される研究成果は、著者の主張に合うようなものだけ取捨選択しているのだろうし、このような行動科学な研究成果はどれだけ信頼性があるものか眉唾ものだと思う。また、結果が真実に近いとしても、その説明とか解釈はあくまでモデルに過ぎないのだが、本書ではそれが真実のように語られている点は注意して読まなければならないでしょう。個人的には、終盤の「子育て」に関する部分がとても参考になった。親に出来ることは子どもが育つ環境を用意してあげることだけだし、その環境というのも、レベルが高ければよいというものでもなく、子どもの特性に相応しいものでなくてはならないようです。

  • 文献が全て海外のものだったので最も日本の実例も欲しいところではあったが、世間に言ってしまうと過激派だと後ろ指を立てられそうな内容が書かれている。ただ、科学的なデータがあることなので(信じるとすればだが)根拠や理由は納得できた。
    1番参考になった項目
    「子育てや教育は子供の成長に関係ない」
    優れた遺伝子を持っていても、それが発現するかは環境によって影響される。特に、親との環境よりも友達や同世代の子供の集団内での環境が最も影響される。なぜなら、古代からの遺伝子プログラムによって、授乳を終えた子供に構ってくれない親よりも面倒を見てくれる年上の子供や同年代の集団の方が生存に重要なことを知っているからだ。だから、友達の世界で生きることが子供にとって死活問題なので、子供集団のルールと親の躾が衝突した場合、子供が親の言うことを聞くことは絶対にないのだ。そして、子供は自分のキャラを子供集団の中から選択するので、全く同じ遺伝子を持っていても集団内でのキャラが異なればちがう性格が生まれ、違う人生を歩むことになる。親ができることは、子供の持っている才能の芽を摘まないような環境を与えることだ。

  • 遺伝の力は、本当に強いものだと思う。才能、性格さらには経済格差も遺伝素因に起因するという考え方は、衝撃的だ。そしてそれに匹敵するのが、集団における自分のポジションの役割。どのようなポジションで振る舞うかによって性格や習慣も変化してくる。どのような集団に属するかはとても大事なことのようだ。

  • 最初に不愉快な本と断りを入れているが、これだけ痛快に書いてくれると逆に気持ちがいい。

    まえがきによると本書で書かれていることにはすべてエビデンス(証拠)があるのですが、該当される読者がすべて該当に当たるのかと言えば必ずしもそうではない。

    大切なのは理解をすることであって、絶望することや期待することではないってこと。

    環境と遺伝があたえる影響は、感覚的にはどちらも半々だと思えていたことが、研究の結果どちらの比重が大きいのかを(親としては残酷に感じる!?)知れたことは学びになった。

    読み終えたからと言って、日常に何か変化が起こったわけではないけれど、読んでおいて良かったと感じた一冊。

  • 著者の本が好きで読んでみるが、今までとは違った毛色の内容。
    犯罪者遺伝子、外見による格差、性。声を出して言われることが少ない、不都合な真実を語る一冊。なかなか勉強になる。

    【学】
    ・日本社会は人類史上はじめて、若い女性が身体を売りたくても売れない時代を迎えた

    ・犯罪統計では、殺人の多くが家庭内で起きている

    ・イギリスの統計学者ニック・ポータヴィはさまざまな幸福を金銭に換算している。それによると、家族と死別したときの悲しみを埋め合わせる賠償額は
    配偶者が5,000万円
    子供が2,000万円
    兄弟は16万円
    友人は130万円

    ・困った人間が量産されないように、親になれることを免許制にして、資格のないものは子供を産めなくしてしまう案。安全な社会を求める人々の要求の方が強ければ、このような制度が導入されたとしても不思議じゃない

    ・卒業写真であまり笑っていなかった人の離婚率は、満面の笑みの卒業生の5倍

    ・知能や性格、精神疾患など「こころ」は遺伝子の影響が極めて大きい。子供の人格や能力・才能の形成に子育てはほとんど関係ない

    ・親よりも「友達の世界」のルールを優先することが子供の本性

    ・親はよい成績を取ることがいじめの理由にならない学校を選ぶべき。女性の政治家や科学者に女子校出身者が多いのは、共学と違って学校内で「バカで可愛い女」を演じる必要が無いからだ。

  • なんかここまで表紙に書いてあると
    気軽にネタバレ感想書けないですね。

    まぁともかく真実だけど、多くの人には不愉快だよね、
    ということが書いてある本でした。
    特に遺伝絡みで実証的に書いてあるので、
    その辺りは面白く読めました。

    一卵性双生児が別々の環境で育ったケースを
    ひたすら分析してきた研究者たちの研究結果を紹介して、
    子育てができる限界、どうしても環境に縛られる成長、
    才能が伸びるかどうかは環境によるもの、
    みたいなことを書いてあったのには
    教育学部出身としては複雑な思いもありましたが、
    こういうことを知っているかいないかで
    結構次世代への育成方針は変わってくるのかなぁと
    思わされた本でした。

  • やっと読んだ。後に予約者がたくさん控えているので焦りながらページをめくった。興味深い部分と興味のない部分の差が激しかった。遺伝子と環境の章の双生児と類似性のグラフに少し驚いたと同時に、やっぱりそうなんだ~と思ったのも事実。けど説得力に欠けるような…。エビデンスはあるというけど端折った感じはあるのでなんかモヤモヤした。なんというか…遺伝する病気を持っているのでエビデンスうんぬんはわかるけど、私はもっと目に見えない人体の可能性みたいなものを信じたいなぁーとか思っちゃう。




    昔うちの親も含めて近所のおばちゃんたちが世間話でズバズバ言っているようなことは、あながち的外れではなかったんだなぁ…とぼんやり思った。(遺伝子解析とかない時代だったのにね。)

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