戦国夜話 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 120
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106668

作品紹介・あらすじ

最新学説と独自の推理で、史実の裏側を鋭く分析。誰もが知っている「関ヶ原の戦い」も、ちょっと視点を変えるだけでまったく違った面が見えてくる。決戦前後の複雑な人間模様を描き出す、歴史講義72夜。

感想・レビュー・書評

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  • 面白い!
    わかりやすい!
    私が一番感心したのは、石田三成の子孫の話。
    家康、ヤルな!

  • 夜初めて『林修の今でしょ!講座』という番組を見てみたら、なんとこの著者の本郷和人さんが出演していました。
    徳川家光、綱吉、慶喜について解説していました。
    東大教授にしておくのはもったいないほど、すごく面白いかたですね!
    もちろん、この本も、とても面白かったです。

    「関ヶ原の戦い」前後の日本。
    1つになって平和になるのか?
    再び群雄割拠に戻って小競り合いが続くのか?
    細川、前田、上杉ら大大名を軸に複雑な人間模様を描きだします。

    一般に大学教授といわれるかたの書かれた本の中には、
    超難しくて
    「ふん。わからないだろう。バカめ。」
    と言われているかのようなものもありますが、
    この本郷和人さんは、私のような者でもわかるように、あれこれ工夫して面白くわかりやすく書いてくださっています。

    大学のポストがなかなかない、歴史学を学ぶ後輩たちのために、「歴史のおもしろさを社会に紹介しよう。ほんの少しでも役に立てるなら」との思いで、この本を書かれたそうです。

    いろいろ面白かったけど、ヨーロッパ史とくらべて思ったふたつを記録しておきます。

    ヨーロッパは同じ名前が何度もでてくるけど、日本は一人の人でもどんどん改名してしまうので、混乱してしまいます。
    どうしてかな?漢字の影響が大きいのかなあ?と思いました。

    それと、ヨーロッパの貴族は、ぜったい家柄の良いお嬢さんとしか結婚しなくて、庶子は認められないけど、日本の女性は単に「お腹を貸す人」なんですね。
    「石田三成のひ孫の子が徳川将軍になっていたかもしれない、もし男だったら」という事実は面白かったです。

  • 読みかけとなっていた本です、最後まで読みたいと思っておりますが、現在このような本に部屋が占領されてきており、苦渋の決断ながら処分することに至りました。近い将来、この本を読破できる機会が来ることを願っています。

    2018.1.1作成

    途中までですが、以下が気になったポイントです。

    ・室町時代において遠国(東北・関東・九州)は、将軍の意のままにならなくても適当なまま放っておく、しかし近国(畿内を中心に、中国・四国・中部)は幕府がしっかりと統治すべきと考えていた(p12)

    ・守護大名は在京して幕府政治にかかわりを持つことが求められていたが、遠国の大名は京都にくる必要がなかった、例外は今川氏と大内氏で、彼らには関東の監視、博多の統治という特別な命令が与えられ、在京の義務が免除されていた(p12)

    ・応仁の乱は、近国の大名同士が戦った、留守にしていた期間が長く、ほとんどが戦国大名になれなかった、遠国の大名はそのまま戦国大名になった例が多い(p12)

  • 戦国武将にまつわる話。
    細川氏、前田氏、上杉氏と三部構成なものの、脈絡はなく、エッセイとして気軽に読む分には良い感じ。

  • 細川を大河ドラマの主役に推す視点は面白いです。

  • 口調はフランクだけどさすがに史料編纂所教授だけあって史実をきちんと調べてあってよかった 最新の研究事情も垣間見れた

  • 細川•前田•上杉から歴史を見直す。
    なんとなく持っていたイメージとはだいぶ違うようだ。

  • 飛ばし読み。内容は今一つ。

  • マンガやゲームから入る以外にも、歴史に興味を持つ人の裾野を広げようとする試みか。研究者としては、かなり危険な取り組みだと思うが、人文系アカデミズムの無用論を唱える人が増えているので、なんとかしようと努力されているみたい。

  • <目次>
    第1章  細川の巻
    第2章  前田の巻
    第3章  上杉の巻

    <内容>
    「夜話」と名乗るだけあって、戦国大名というよりも、その一族や家臣の話を中心に、気軽に歴史に触れることができる(「週刊新潮」連載です)。記念はテレビによく出て、歴史学者の敷居をかなり低くしてくれている著者。かつてから読みやすい本を多く執筆していて、歴史をとっつきやすいものにすべく悪戦苦闘されているようです。が、この本はまるで芸人コンビ”ハライチ”の漫才のような感じ。例えば、細川さんの話から6代将軍足利義教のくじ引き、武蔵・小次郎の巌流島決戦の裏話(これはこれで「へぇ~」なネタ)と、途中からどんどん脱線していき、最後は「わかんなくなっちゃったよ!」のオチ。いやいやちゃんと出発点には戻ってますが…。さりげなく自説が盛り込まれていたりして、ニヤニヤしながら読ませていただきました。  

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著者プロフィール

1960年、東京都生まれ。1983年、東京大学文学部卒業。1988年、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。同年、東京大学史料編纂所に入所、『大日本史料』第5編の編纂にあたる。東京大学大学院情報学環准教授を経て、東京大学史料編纂所教授。専門は中世政治史。著書に『東大教授がおしえる やばい日本史』『新・中世王権論』『壬申の乱と関ヶ原の戦い』『上皇の日本史』『承久の乱』『世襲の日本史』『権力の日本史』『空白の日本史』など。

「2020年 『日本史でたどるニッポン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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