損する結婚 儲かる離婚 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
3.61
  • (19)
  • (38)
  • (30)
  • (6)
  • (5)
本棚登録 : 332
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106107061

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 離婚に際して扶養者側から被扶養者側に支払われる「婚姻費用(コンピ)」。このために被扶養者側にとって婚姻継続より離婚を選択した方が有利となるケースがあるのでは、というのが著者の問題提起。前半では、このことのアンフェアさがモデルや具体例を持って強調され、後半では、周到に愛人を選別することでこの婚姻費用と同等のエコノミクスが得られることがやはり数理モデルを用いて示されるとともに、現代の婚姻制度が無用に女性に負担を強いていると糾弾する。

    しかしよく考えてみれば、離婚したからコンピが明示的に現れてくるだけなのであって、円満な継続的婚姻関係においても機会費用的にコンピは発生している。離婚したからといって急に配偶者にコンピの支払いが発生するわけではない。

    また後半の数理モデルにも問題があるように思える。モデル化のためいくつかの前提条件が置かれるのは当然だが、既婚富裕層をパートナーとして選択した場合、そのパートナーが自分以外には愛人を置かない、とする前提は果たして妥当なのだろうか。愛人が自分だけならば十分な養育費が得られるだろうが、そのような御仁が「誠実にも」愛人を一人に限定する保証はないのではないか。また、金融にオリジンの一つを持つ著者が、「金利ゼロ」の前提を安易に置くのもどうかと思った。

  • 婚姻費用は男女問わず収入がある方がない方へ、離婚成立まで払い続けなければならない。よって、女性は自分より収入の低い男性と結婚するメリットはない。そして婚外子の推奨。
    以前から藤沢氏のツイッター等見ていた私にとっては真新しい発見はなかった。

  • マスコミが報じる慰謝料と法律での慰謝料は違うんだ、離婚に際して分けられる財産はこうなんだ!が繰り返されているだけで、そのほかには何もない。モデルケースはほぼ稼ぐ夫と専業主婦で、少なくとも私の周りにはそんな夫婦は親世代で終了している。法律の整備が遅れているのも、弁護士裁判官の話にしても、ああそうだよね、で終わるし。定価で買うもんじゃありません。

著者プロフィール

金融日記管理人。恋愛工学メルマガ発行。

「2017年 『ぼくは愛を証明しようと思う。(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

損する結婚 儲かる離婚 (新潮新書)のその他の作品

藤沢数希の作品

ツイートする