損する結婚 儲かる離婚 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 332
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106107061

作品紹介・あらすじ

「恋」だの「愛」だのといったキレイゴトに騙されるな! 結婚相手選びは株式投資と同じ。夫婦は食うか食われるかの関係にある。そんな男女の「損得勘定」と、適切な結婚相手の選び方を具体的なケースを元に解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 良書なのに、電車で読むのが恥ずかしい身もふたもないタイトルなので、かなり損をしていると思う。
    これから結婚する男女には一応目を通しておいて損はない、いや最悪の場合、破談になる可能性も無きにしも非ずの危険な1冊です。
    結婚を金銭的な損得で考えるなんてとんでもないと思ったあなた、実はこの実態(カラクリ)を知らないゆえに苦しんでいる人も多いようですので、他人事ではありません。
    例えば、よく芸能ニュースにもなる浮気離婚の話、普通は浮気した方が慰謝料(離婚費用)などを払わされるはずだと思いますが、芸能人の奥さんが引退して専業主婦で浮気して、被害者の旦那が会社の社長だったら、確実に旦那の財産の半分は浮気女の取り分になるという恐ろしい事実・・(P24)

    さらに、裁判を長引かせた方が浮気女に有利、つまり裁判中は夫は妻に婚姻費用(コンピ)を払い続けなければいけないので妻は得になるため、「離婚したくない、元鞘に収まりたい」などと離婚協議に応じないという法廷作戦が延々続くわけです。(P42)

    筆者はベンチャーサポート時には、経営者の資質を厳しく審査するのに、離婚時には会社経営の重大なリスクとなる夫婦関係をなぜもっと入念に調査しないのか不思議だという。(P93)

    第3章の有名人のケーススタディも面白い。

    また、結婚詐欺師は本当に結婚した方が儲かる、これは、離婚して相手からコンピを長期間合法的に搾り取ることができるという意味。(P126)

    第5章では、時代遅れの社会規範を嘆き、婚姻届けに判をすのは借金の連帯保証人になるよりも怖いと指摘する。

    動物の子殺しというおぞましい生態には顔をしかめるが、我々の社会も中絶という子殺しを産まれてくる子供の6人に一人の割合で殺している。(P187)

    あとがきにも、筆者の鋭い指摘が・・欧米のリベラル派は同性愛には甘いが、男性の異性愛に対する性的奔放さには厳しい。
    とても勉強になる本ですので、外ではブックカバーをつけて読みましょう!

  • 現在の一夫一妻制を前提とした結婚制度が、子供の利益を最優先にする制度となっておらず、そもそもの少子化の原因にもなっている。
    日本や韓国の婚外子比率が2.1%と、40%を超える英米仏などと圧倒的な違い。
    某氏がレコメンドしていたので読んでみたが予想以上に勉強になった。

  • 離婚に際して扶養者側から被扶養者側に支払われる「婚姻費用(コンピ)」。このために被扶養者側にとって婚姻継続より離婚を選択した方が有利となるケースがあるのでは、というのが著者の問題提起。前半では、このことのアンフェアさがモデルや具体例を持って強調され、後半では、周到に愛人を選別することでこの婚姻費用と同等のエコノミクスが得られることがやはり数理モデルを用いて示されるとともに、現代の婚姻制度が無用に女性に負担を強いていると糾弾する。

    しかしよく考えてみれば、離婚したからコンピが明示的に現れてくるだけなのであって、円満な継続的婚姻関係においても機会費用的にコンピは発生している。離婚したからといって急に配偶者にコンピの支払いが発生するわけではない。

    また後半の数理モデルにも問題があるように思える。モデル化のためいくつかの前提条件が置かれるのは当然だが、既婚富裕層をパートナーとして選択した場合、そのパートナーが自分以外には愛人を置かない、とする前提は果たして妥当なのだろうか。愛人が自分だけならば十分な養育費が得られるだろうが、そのような御仁が「誠実にも」愛人を一人に限定する保証はないのではないか。また、金融にオリジンの一つを持つ著者が、「金利ゼロ」の前提を安易に置くのもどうかと思った。

  • 不幸にして離婚、ということになった際のお金の問題を、解説した本。
    なるほどね、とは思うけど、少し内容が薄いのではないか。具体例、繰り返しが目立つような印象。
    日本の婚姻制度が、男性の中下位に優しいもの、と整理しているが、そう簡単なものでもないのではないか。
    例えば、下位同士のマッチングは、婚姻制度だけでは成立しないだろうし、成立が満足につながるかどうかは疑問ではある。
    必ずマッチングさせるというような、社会的圧力の有無の問題ではないだろうか。ま、それも含めて婚姻制度だというのかもしれないが。

    沢山 練習問題 などを書くより、もう少し丁寧な議論があれば、より良い本になるのではないか。

  • 【内容】
    ・離婚成立までに支払われる、婚姻費用(コンピ)と呼ばれる、夫婦の生活を一定水準に保つための費用が、日本の離婚費用では多くを占め、それは簡単に全財産を上回る
    ・もらうコンピを最大化するために、夫に離婚の原因があることにして、夫からの離婚の要求を通りにくくする。ただ、最近は婚姻生活の実質を見る破たん主義になってきているので、はやく別居したほうが良い。
    ・まずは調停を一回、こなし、裁判へ進む。裁判では出廷する必要がない。離婚裁判は実質一審だし、裁判官もたくさん案件をこなしたいから和解を勧める。決定的な証拠はないから演技能力が問われる。
    ・場合によっては財産分与も大きな金額となる。これは夫婦でいる期間に築いた財産は共同の財産であると計算され、妻の内助の功が前提となっている。実質ビジネスマンは妻がいても仕事がやりやすくなることはないのに。。。ストックの金持ちよりフローの金持ちが不利なシステム。
    ・結婚せずに子供を作るのも認められていいだろう。年収が2倍なら愛人になって養育費をもらうことも正当化される。女性は自分より貧しい男性と結婚するインセンティブはない。女性の社会進出と婚外子の比率は比例傾向にある。養育費をもらうのは子供の権利なので、これは規制強化すべし。
    ・そもそも人間は自然には緩やかな一夫多妻制。抗争に強いから男系社会が支配的になり、一夫多妻では妻がもらえない民衆の不満を抑えるために一夫一妻が普及していったのではないか。
    【コメント】
    離婚で損をする人、結婚しないと子供が作れないと思っている人に向けた本。本当の意義は後者の方にあると思う。婚外子が増えた社会は幸せなんだろうか?海外の映画を見てもやっぱり「普通の家族」が描かれていることが多いような気がする。婚外子が幸せになるには、社会福祉などの制度ももちろんだが、愛情の問題もあるだろう。婚外子の教育や生育環境を学んでみたいと思った。

  • 離婚の原因(浮気やDVなど)を作った方が経済的な負担を強いられると思っていたが、実際にはそうではない、というのは驚きで、目から鱗な情報満載だった。

    一方で、著者の「内助の功など存在しない」という主張は、独身時代だったら「まさにその通り!」と共感していたに違いないが、妊娠出産を経て専業主婦となった今、この人の主張は少し偏っているかもしれないと感じる。この感覚は専業主婦を経験した人間にしか理解できないだろう。一生懸命働く夫にも、夫の家族にも、一生理解することはできないだろうし、妻として嫁として認められることなんて一生ないだろう。世間の働く独身女子やDINKSやバリバリ働く高給男性にはどうひっくり返っても理解できないだろう。別に理解されなくたって気にしないし、認められたいわけでもないが、そう思えることだけが私の優越感として残る。それは子どもができなければ見ることのなかった世界であり、価値観だろう。

    「朝早く出社して、ミーティングに出る。さまざまな分析や意思決定をする。膨大な事務処理をこなす。顧客に電話しなければいけない。自社の新しい製品に関して勉強もしないといけない。夜になったと思ったら、これからまた接待の酒席にも参加しなければいけないのだ。そこでは顧客はもちろんだが、上司にも気を遣わないといけない。この彼が、ある女性と知り合い、とうとう婚姻届にハンコを押したとしよう。そうすると結婚生活からエネルギーをもらい、急に仕事を2倍の効率でできるようになるのだろうか。あるいは、結婚生活で癒されることにより、休まなくてもよくなり、2倍長く働けるようにでもなるのだろうか。むしろ逆ではないか。接待をして帰りが遅くなれば浮気を疑われて、ネチネチと怒られる。家でゴロゴロして休みたい週末も、家族サービスだなんだと、また働かされる。奥さんがいることにより仕事はむしろやりにくくなるのがふつうではないか。しかし、現在の結婚制度では、婚姻届にハンコをおした瞬間から、この内助の功という根拠に基づく、財産分与と婚姻費用によって、自分の稼ぎの半分が奥さんのものになるのだ。そんなことが、すっと腹に落ちるビジネスマンがこの世に存在するのだろうか。(中略)洗濯はボタンを押すだけだし、クリーニングもある。掃除は家事代行業者にやってもらえば、一回数千円だ。料理など、日本では安価でおいしいレストランがそこら中にあるではないか。現代では内助の功など存在しないのだ。」(p.277)

  • 結婚が怖くなった笑
    結婚、離婚の金融学って感じで、勉強になった。
    離婚されないように、仲良くやろう。

  • 結婚画最悪になって離婚する際にどれだけ大変化を語る本。
    離婚裁判はこんなものだよ。こんなに大変だよ〜って話が多くて面白みはない。
    もん少し経済的に離婚全般について語ってほしかった。離婚裁判だけに着目しすぎている
    おかしく書こうとしているが面白くはない。

  • 個人のお金の話かと思って読んでも十分面白かった。
    6章でスケールが大きくなってさらに面白い。

  • 高所得者向けの結婚に関する法律の紹介。
    法律が、結婚と離婚について、どのような解釈をしているのかを記述している。
    そういう意味では低所得でも参考にはなるが、ターゲットは違う。

    相手が高所得者、もしくは自分がそう、というどちらかであれば、熟読。
    そうでなければ、これはあくまで参考。
    それほどお金かけて読むほどの本でもない。

  • 結婚する気なくなる.
    しかし感情論じゃなくて法と経済性を鑑みるゲームだと考えると至極まっとうな感想だと思う.

  • 婚姻費用は男女問わず収入がある方がない方へ、離婚成立まで払い続けなければならない。よって、女性は自分より収入の低い男性と結婚するメリットはない。そして婚外子の推奨。
    以前から藤沢氏のツイッター等見ていた私にとっては真新しい発見はなかった。

  • 離婚をすると男性にとっては思いのほか出費がかさむことを紹介。自分に非はなくとも、大金を支払わねばならないケースがある。結婚は慎重に考えなければならない。しかし、慎重になりすぎて結婚しないのもどうかと思う。

  • 離婚に際して所得格差がある場合、粘られると婚姻費用を払い続けなければならない、というのが主題。
    その通りなんだろうが、なんとも心が暗くなる話である。感情的だが、そんな心の貧しい人とは結婚したくないし、自分の相手はそうでないと願いたい。
    解決策は仕事を辞めることでしょう。そうすると支払いは無くなる。ちょっくら長めのバカンスにでも行けばいい。

    一方結婚に縛られる必要は無いと思った。欧米では婚外子が50%ということだが、結婚制度は現代に合ってないため形骸化していることを示している。自由に愛し合い子供を作ればいいと思う。
    そして結婚しているいないに関わらず生まれてくる子供は平等に扱われるよう法改正されることを祈りたい。

    ◯金融商品としての結婚
    ・慰謝料はせいぜい200万程度で大きくない。どちらが悪いかに関わらず発生する婚姻費用(コンピ)と財産分与(結婚してからの資産に対してで、元々持ってた資産は関係ない)が支配的。
    ・コンピは離婚が成立するまでの間、所得が多い方が相手の生活を保障するために払わないといけない。年収一千万で子無し専業主婦で15万/月。離婚までは2〜3年かかる。

    ◯婚姻制度
    ・DNA鑑定で夫が自分の子がどうかを特定できるようになっているが、法律では婚姻中の夫婦に生まれた子は夫の子と推定される。
    ・内助の功として、婚姻中の財産は半分に分けるというのが最もおかしい。
    ・自由恋愛の自然な競争では、少数の男が女を独占し一夫多妻制になる。一夫一妻制はその他大勢の男子のため。しかし女性にとっては不利益で、女性の社会進出が増えるほど婚外子が増える。
    ・子供を産む=結婚、という固定観念のせいで、多くの女性が子無しを余儀なくされている。
    ・これから事実婚と婚外子は増えていくだろう。

  • 結婚により生じる金銭的義務や法的効力について、非常に分かりやすく解説されている。
    パートナー選びや結婚のタイミングを迷っている方、離婚検討中で困っている方には男女問わずオススメしたい一冊。

  • 結婚という言葉に対しては幸せなイメージがついているが、それが一転、問題が発生し離婚となると地獄の日々が始まるようだ。特にお金の面でどちらかが永久的に搾取されるといったことが生じる。そのリスクをなるべく軽減するような施策をこの本では説いている。

    これから結婚し、夢の結婚生活を楽しみにしている人にとっては水を差すような内容だが、知っていて損はない。むしろ、こういうリスクがあると知った上で、お金だけでは得られない結婚生活を楽しめれば、より幸せを実感できると思う。

  • 前半は離婚する時の婚姻費用の法的な算出の理論について。後半はいい意味で予想とだいぶ違った。哲学的なのに論理的な一夫多妻制や先進国の婚外子事情など、様々な結婚の形にまつわるお話。
    前半の内容を求めて読んだけど、婚姻費用自体も知らなかったので離婚時の精算方法など色々ためになった。まぁ、挙げられてる例のうちの殆どが自分とはかけ離れた年収や世界の人達ばかりだったけど。笑
    後半の内容がかなり面白かったので、この本のこのタイトルは若干インパクトありすぎなんじゃないかと思った(笑)
    しかし事実婚が進んでて婚外子比率が50%超える国の人はどんな風に考えて結婚するんだろう。それがとても気になる(*´ч`*)

  • 離婚の慰謝料(正確には婚姻費用)について延々と説明している本。
    法律用語をまた一つ覚えてしまった。

  • 色々合理的な考えを見せつけられた。

  • 婚姻費用は離婚するまで収入が多い方から少ない方へ奪われていく。
    経済的な不平等をマスキングしているのは愛情なんでしょう。

  • おーー想像以上に仕組みを知らなかったし、勉強になったぞ。
    単に離婚のルールだけでなく、日本の法律が一夫一婦制・内助の功などの考えに基づく前時代的なものという見解、時代にみあった男女・子供のありかた、など。

    P127
    奥さんが、自分と同じぐらい稼いでいるのなら、法律上は金銭的なリスクはない。奥さんのほうが稼いでいたら、むしろ金を受け取るのは夫のほうだ。

  • ・離婚により、収入が多い方が負担する額が多くなる
    ・婚外子のような結婚に前向きになれるような法制度の仕組みは必要になるかもしれない

  • 離婚を想定して、結婚をする人はいないだろう。ただ、事実、離婚件数は上がっている。
    自分がそうなってしまったとき、リスクを最小限にするため、(特に年収の高い未婚の方は男女問わず)自身を守る手段を理解しておくべきと思う。

  • これ読んで、結果結婚は損だと思ってひとりもんを貫く人間が増えたらどうするんだろう・・

  • こんなもの読んだら高所得者は結婚しないね。おそろしい。

  • 結婚とは所得連動型の債券。婚姻関係にある限り、サラリーマンなら4割、自営業者なら5割の婚費を、離婚が成立するまで払い続けなければならない。離婚時の財産分与は、同居している間に溜めた額の半額。

    婚費や養育費が、そんなに簡単に請求できる世の中になっているとは知りませんでした。

  • とても勉強になったが後半は何か同じことを繰り返してる気がした。

  • マスコミが報じる慰謝料と法律での慰謝料は違うんだ、離婚に際して分けられる財産はこうなんだ!が繰り返されているだけで、そのほかには何もない。モデルケースはほぼ稼ぐ夫と専業主婦で、少なくとも私の周りにはそんな夫婦は親世代で終了している。法律の整備が遅れているのも、弁護士裁判官の話にしても、ああそうだよね、で終わるし。定価で買うもんじゃありません。

  • なるほどと思える部分もあるが、割り切れない部分もあった。著者は、結婚しているか知りたくなった。もし結婚していたら、笑ってしまう。

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著者プロフィール

金融日記管理人。恋愛工学メルマガ発行。

「2017年 『ぼくは愛を証明しようと思う。(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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