- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106107177
作品紹介・あらすじ
なぜ増え続けているのか? 「仕事がきつい」とクリニックに駆け込む人々、マニュアル通りの問診で「うつ病」と診断する医師、対策ゼロの企業……。もはや社会問題。急増するうつ病休職の正体に迫る
感想・レビュー・書評
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有意義な本だった。
労働問題は現場の労働者の問題だけではなく、助けを求められる医師にも投げかけられていることを知った。
著者は厳格な医師であり、安易なうつ病診断書の発行に対して疑問を呈しているが、実査問題、心療内科に駆け込む患者も、助けてほしい一心なので、その辺は難しい判断が必要になると思われる。
職場で、どのような状況にあるかわからない労働者に対して医師は、どの様に接してばいいかは難しい問題だと思う。 -
うつ病と抑うつの違いが少し理解できた気がします。
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うつ病は深刻な問題である。頑張ることを美徳とする昭和の精神論根性論が、うつ病を増やしている。同じく昭和の対面コミュニケーションの強要もうつ病を増やしている。安易にうつ病の診断がなされ、薬が処方されることは問題である。本当に苦しんでいる人の救いにはならない。
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東2法経図・6F開架:493.76A/N34u//K
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うつ病で休職診断を出すことについて、精神科医の立場から述べた一冊。
多少うつ病患者に厳しいと思う部分もあるが、うつ病と抑うつ状態を分けて考える必要があるという点においては共感した。 -
2001/5/1
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うつ病休職。中嶋聡先生の著書。うつ病休職は組織にとってとても対応が難しい問題であると思う。うつ病で苦しむ人がたくさんいる一方で、うつ病休職者が出た場合にはその求職者の所属組織や組織内の他のメンバーに負担がかかる。うつ病休職をしていながら、お金を受け取りながら、旅行や趣味、スポーツに興じているというケースを見聞きすると複雑な気分になるけれど、かといって本当にうつ病で苦しんでいる患者さんやその家族も多いから。
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また最近、周りに鬱の人が増えてきて、鬱に関する本を読んでみる。
鬱とはという本ではなく、精神科医が思う鬱病休職になるまでの診断や鬱病ではないが、企業側の意向もあり、診断書を求められる現場の実情を書く。まあ鬱増えているよなと改めて思ったり、企業の労働問題を病気で片づけようとする企業、患者に言い寄られ精神科医は大変だなと思ったり。
【学】
上司が「とりあえず病院にかかって、休め」と言う。
医者は(鬱病ではない場合は)病気じゃ無いので、休職の診断書は書けません。本質は労務問題なので、「病気としてとりあえず休む」というのは本筋では無いでしょうと言う。
うつ病と抑うつ反応の違い
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