- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106107283
作品紹介・あらすじ
テレビじゃ絶対語らない、スケベで奥深い人生哲学! 生い立ちから結婚、「BIG3」との交遊、「家族に乾杯」秘話まで――。膨大な資料を駆使して、老若男女に愛される「国民的芸人」の運と縁を引き寄せる人生哲学に迫る。
感想・レビュー・書評
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数年前に
神戸の「恋雅亭」で
鶴瓶さんの「鴻池の犬」を聴いたことがあった。
よく知られた 上方落語の名作の一つである。
この作品を
全く鶴瓶さん流にアレンジしてあり
原作を超える面白さに抱腹絶倒した記憶がある。
と同時に、なんと凄い落語家さんだろう、
とも思った。
読み進めながら
あの時の「面白さ」を
思い出していた
その背景にある「鶴瓶さんならではの人間性」
平たく言えば「お人柄」が
そのまま「落語」になっているのだ
「鶴瓶さん」そのものが「落語」に
なってしまっておられるのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
笑福亭鶴瓶は粉うかたなきお笑い界の大物にもかかわらず、「もっとおもろなりたい!」と後輩に嘆き、「日本で一番サインしてるんとちゃうか」と涼しい顔で語り、ファンとの関わりに時間を割く。そう今風に言うなら「神対応」を365日してる芸人。その一方で、今でもテレビカメラの前で局部開陳をやりかねないアナーキーさも持ち合わせる。
著者はその鶴瓶の生き方を「貪欲に満ち溢れている」と捉え、それを「スケベ」のフレーズに凝縮する。
本書は京産 落研から6代目笑福亭松鶴への入門、あのアフロヘアーの秘話、ラジオで培われた鶴瓶噺、入試で見初めた人と結婚、東京進出の挫折と復活、齢50を超えてからの古典落語に挑戦…、公私にわたるエピソードを拾い集め、いかに「人との交流にスケベ」であるかを迫った力作。とは言え、本書は鶴瓶自身によるオーラルヒストリーではない。仕事・発言・エピソードを夜空を彩る星と星を結んで星座を作り「アレが鶴瓶座!」と指差し眺めているような掻痒感がつきまとう。
そう、一体何者で、何を考えているのか。無邪気で好人物、M字頭の着ぐるみをまとい、今日も町に出かけ、誰かと出会い、ハプニングに雀躍する。それを肥やしに日々更新し続ける。鶴瓶は呟く。「世間にわかられてたまるか…というのはありますよ。そう簡単にわかられたら、おもろないやん〜」と、細い目をさらに細くしてほくそ笑むのである。 -
100冊ビブリオバトル@オンライン第6ゲームで紹介された本です。オンライン開催。
2020.08.22〜23 -
割とさらっと読んだ本。
笑福亭鶴瓶はスケベである。
笑福亭鶴瓶という人を5章にわけてあらゆる角度から読み解いてます。
テレビのすきまさんが書いているので、読みやすいです。
とんねるずに「笑福亭!」とずっと言われた際に「笑福亭、笑福亭って中華屋みたいにいうな!」は個人的なお気に入りです。
特に偉ぶるわけでもないのに、エライ人。
笑いにどこまでも貪欲。
フィールドは違うけど、そうありたいと思わせる人物ではある。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/689752 -
笑福亭鶴瓶の凄さがわかる一冊です。
どのようにして落語家になり、どのように売れていったかというヒストリーとともに、芸人としての鶴瓶師匠のこだわりが分析されています。
こんなに普通で、こんなに人が好きなスターは他にいませんね。 -
一線に残り続ける方というのは、振れ幅とブレない軸を持ち合わせている
見習わなければと切に感じた -
笑福亭 鶴瓶の魅力をぐいぐいっと伝えてくれる良書だった。
何故、鶴瓶がお茶の間に愛され続けているのか。
何故、鶴瓶ってスケベ=人間好きなのか。
鶴瓶が大切にしていることを日々必死にしていることが周りには彼の当たり前に見え、それが魅力になっていた。
日常に笑いあり。それを極めたのが鶴瓶なのだと。 -
玲子夫人のハナシはパペポでも聞いていたが、こんなにも素晴らしい方とはしらなんだ。パペポはだいたい尖ったハナシが多かったけど、上岡さんも鶴瓶さんも共に愛妻家でそのハナシになるたびホッコリしたものだ。
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笑福亭鶴瓶さんのことをニコニコし時に全裸になる師匠くらいの認識なのではないか。尖りまくっている鶴瓶さんという切り口は初めてだったし、憧れらないスケベ力が強烈。
愛される芸人の人生観を知れる本!