- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106107313
感想・レビュー・書評
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●零戦は、日本的な長所と短所が全て詰まっている「実に日本人らしい戦闘機」であり、まさしく日本人じゃなければ作れなかった戦闘機。
零戦は直線がほとんどない、カーブが多い。空気抵抗を少なく出来る。対してグラマンは直線ばかり。それは作りやすさを重視したから。性能より大量生産を求めた。
●永遠の0 朝日新聞の批判。「国のために命を捨てることを良しとする、右傾エンタメが流行している」と言う趣旨の文章。
●8時間も飛べる零戦の性能が、ハードな作戦を可能とし、逆に操縦士を苦しめる結果となる。
●憲法学者は、現代の様々な法案も、憲法に合致しているかどうか見ているだけです。そこには日本のためにどういう憲法が良いのかと言う視点は一切ありません。まるで中世ヨーロッパの神学者たちのようである。
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私も「君が代」を聞くと「軍靴の音が聞こえる」という人には耳鼻科、いや精神的な病を治す別の病院に行くことを勧めたい。若者には歴史を多角的に勉強して貰いたい。現実を直視することを切望する、という末尾の文が著者の意見に大賛成。
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永遠のゼロやボックスで百田尚樹作品のファンとなった。また、百田尚樹さんの知識の豊富さも「日本国紀」や「クラシック天才たちの到達点」で驚かされた。この作品でも多くの知識が盛り込まれている。縁起で言い換えられた言葉などもその一つである。ただ、最近の作品には違和感を感じるのは私だけであろうか。とにかく自分の考え以外は正しくなく、すべてにおいて断定的な表現。自分の作品の中の表現だから仕方がないのかもしれないが、読者としては違和感を感じる。作家を辞めるとの報道があったが理由はわからない。奢った言い方かもしれないが良いかもしれない。
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日本人ほど戦争に向いて居ない民族はない。
世界中のどれくらいの民族を比較してのことかも知らないけども、言いたいことはわかる。
向いてない。
てことは、外交にも向いてない。
気が滅入る。
技術を磨くことにナルシストで、鉾は作れても盾が作れない。おそらく、あらゆる場面を想定することが面倒なんだろう。途中でめんどくさくなるんじゃないか。
粘りがない。
そんな気がする。
こう決めたんだからら、それでいいやんて。
全体にいい本だと思った。百田さんにしては素直だ。
が、真ん中の、永遠の0への批判についての一章は余計だな。自分の本で論じる話ではないと思うよ。
永遠の0自体は、すごく好きだったけど。 -
2019年8冊目。
『永遠の0』は映画館で観たが、小説は読んでいない。
この本の第1章はとても興味深かった。ゼロ戦とグラマンの設計・構造の比較から、日本とアメリカの考え方の違いを浮かび上がらせたり、日本刀とゼロ戦の類似性が見出されていたり。
一方で、日本国憲法の条文と集団的自衛権の行使に関する内容は、授業で教えることと真逆をいくような内容だったので、戸惑った。
わたしたちは学習指導要領に則って授業を組み立てる必要があるから、それと異なる主張を目にすると、悩んでしまう。
そもそも、わたし自身が偏った考え方に縛られていたのか?などと。
いろいろな意見があって良いし、異なる視点こそ、学ぶ意義は大きい。急に見方が変わってくるし、目から鱗が落ちる感じ。
ちまちま違和感を覚えながらも、なるほどと納得する部分も多々あった。ただ、過激な言い方には気がひけてしまった。 -
憲法の改正について考え方が変わりました。安倍総理をはじめ閣僚はもっと声を「大」にして言いたいのだろうけど、言っちゃうと外交上色んな国とこじれてしまうのだろうな~もっと国民に本当の事を知ってもらう良い方法はないのかな?
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日本人の特性、日本人の弱点から、反戦論を説く。「失敗の想定」をしない日本人。
誤解があるが、氏は戦争を好んでいたり煽っていないし、むしろ、悲惨な侵略戦争を行わずに、日本人が日本人として今後世界で生きていくためにどうすべきか、というメッセージを発し、平和ボケ、思考停止した日本人に警鐘を鳴らしてくれている。
言葉狩り、ではないが、少しの言葉遣いで反応してしまわず、最後までしっかり、氏の言いたいことをつかみながら読んでもらいたいと思う。 -
百田尚樹氏の戦争論。しかも大東亜戦争に限った内容である。いつもの自論が展開され、読んでいるとなるほどと思ってしまうのは仕方ない。
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2018年3冊目
今月の読書会3Bのテーマ本です。
「永遠のゼロ」の著者が語る反戦論。
武力を持つ = 戦争 ではないという事がよくわかります。
現実に即した反戦論です。 -
2018年7月10日読了