- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106107320
作品紹介・あらすじ
その真髄をわし摑み。類書なき最強入門書! 能は長寿企業!? 世阿弥の数多の巧妙な「仕掛け」や、偉人に「必要とされた」理由を知れば、現代を生き抜く知恵が身につくはず。現役能楽師が、エッセンスを縦横に語る!
感想・レビュー・書評
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能楽を初めて観たとき(最近の話です)、舞台の緊張感がすごく気持ちよくて、なんだかハマりそうな予感がしました。
主役(シテ)と脇役(ワキ)と各種囃子方はそれぞれ違う流儀の人で、演劇のような事前のリハーサルや練習はないと書いてあるのを読んで、ほんとうにびっくりしました。囃子方は伴奏ではないので、謡の間は聞こえるように音を小さくしたりもしない、というくだりもびっくり!
日本の古典芸能なのに(というのもへんですが)、忖度とか全然ないんですね!
あの潔いまでの緊張感の意味がわかった気がしました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最近、音楽や文学で重要なキーワード「幽霊」
3・11後の世界、あまりにも簡単に死者を利用してはいないか。
能は連綿と続いた歴史の上に成り立ち、再び静かに現在注目されている。 -
世襲
幽玄
芸能 -
【能 650年続いた仕掛けとは】
安田登著、新潮社、2017年
新書は当たりハズレが大きいのであまり読まないが、
尊敬する方がフェイスブックに紹介されていた本。
本を選ぶ時に参考にしているのは、古くて遠くの本か、または、尊敬する人でかつ読書家の方が薦められている本を選ぶようにしているが、やはり、とても面白かった。(あと、出版社も一応チェックする)
バンド好きな千葉県の高校教師が、24歳の時にたまたま「能」を観て、惚れ込み、プロになったという能楽師が書いた本。
冒頭から、副題の「能が650年続いている理由」として、創業者でもある観阿弥・世阿弥親子が「初心」という言葉を使ってきたからだとするが、その説明が心をつかむ。
ーー
初心の「初」という漢字は「衣」偏と「刀」からできており、もとの意味は「衣(布地)を刀(鋏)で裁つ」。すなわち「初」とは、まっさらな生地に、はじめて刀(鋏)を入れることを示し、「初心忘るべからず」とは「折あるごとに古い自己を裁ち切り、新たな自己として生まれ変わらなければならない、そのことを忘れるな」という意味なのです。
(p.14)
ーー
世阿弥が2次元(書物)だった古典を3次元(能)にしたことや、簡素な舞台装置だからこそ、見えない景色を頭のなかで観ることができるなど、最近、考えていることとどれもドンピシャリとはまっていて、びっくりした。
真理は古典の中にあるし、目に見えるものではなく頭のなかで描くことを信じることこそが自分自身と真理とをチューニングすることなのではないかと思っている。
巻末には能の楽しみ方のリストが載っていて、どこからどうやって始めればいいかが書いてある。
とてもわかり易い本。
素晴らしい高校の先生だったろうなと思う。
#優読書 -
http://naokis.doorblog.jp/archives/noh.html【書評】『 能 650年続いた仕掛けとは』 : なおきのブログ
<目次>
はじめに
第一章 能はこうして生き残った
第二章 能はこんなに変わってきた
第三章 能はこんなふうに愛された
第四章 能にはこんな仕掛けが隠されていた
第五章 世阿弥はこんなにすごかった
第六章 能は漱石と芭蕉をこんなに変えた
第七章 能は妄想力をつくってきた
第八章 能を知るとっこんなにいいことがある
<付録>「能を観たい、習ってみたい、知りたい」方へ
2017.11.03 新書巡回 歌舞伎と双璧をなす日本の古典芸能。
2017.12.04 SERENDIPより
2018.02.18 読書開始
2018.02.21 読了 -
歌舞伎と違って能は血縁に関係なくプロになれる。そんなバックグラウンドを持つ著者だけに、敷居が高そうな能の世界を(健康に良い等、若干無理矢理感も散見されたにせよ)一般人の感覚に合わせて紹介する工夫が見て取れた。これも歌舞伎と異なり、室町以来権力者と密接に繋がってきた点、両者の芸術性の対比が興味深い。世阿弥のイメージが先立つ能だが、派手好きの秀吉の影響を強く受けていたり、ゆったりとしたスタイルは江戸期からで、元来今より動きが多かったなど、歌舞伎や落語より古い伝統芸能も、時代によって変遷してきたからこそ存立してるのだなと感じた。
-
能の世界を非常に身近に感じることができる本だと思う。
能の「舞台芸術」としての仕掛けだけでなく、謡いのような教養が一般庶民の中で比較的最近まで息づいていたことや、能が俳句などの他の芸術の背景になっていたことなど、分かり易く教えてくれている。
また、能の観賞や、能を習うためのガイダンスもあり、入口として非常に良い本だと思う。 -
熱量は感じる。でも何?というイメージは消えない
著者プロフィール
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