女系図でみる驚きの日本史 (新潮新書)

著者 : 大塚ひかり
  • 新潮社 (2017年9月14日発売)
3.67
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  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106107351

作品紹介

平家は滅亡していない! 「腹」でたどる本当の日本。平家は滅亡していなかった!? かつて女性皇太子がいた!? 京の都は移民の町だった!?――胤(たね)よりも腹(はら)をたどるとみえてきた本当の日本史。

女系図でみる驚きの日本史 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

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  • 読みかけとなっていた本です、最後まで読みたいと思っておりますが、現在このような本に部屋が占領されてきており、苦渋の決断ながら処分することに至りました。近い将来、この本を読破できる機会が来ることを願っています。

    2018.1.1作成

    途中までしか読んでいませんが、以下が気になったポイントです。

    ・平時信の娘の夫が平清盛であるが、その末裔が90代亀山天皇、93代後伏見天皇を経て、今の天皇家に繋がっている(p18,19)

    ・平氏というと、清盛の一門だけでなく、清盛の妻時子も平氏で、伊勢平氏の清盛の家系より家格の高い、堂上平氏と呼ばれる一族(p20)

    ・男側の系図で見るから滅びたりする一族がいる、一転視点を女の側に向けると、栄えているのは滅びたはずの一族だったりする。(p23)

    ・天皇は姓を授ける側であって、名乗る側ではないので、天皇には姓が無い。同じころ、臣・連といった姓(かばね)ができて、蘇我の「臣」、大伴の「連」などと、氏について朝廷内での序列を表した。姓は身分を表す爵位のようなものである(p25,26)

    ・名字は氏姓制度が崩壊したのちに、平安時代に生まれた通称、名字は北条や梶原であっても、氏=本姓は「平」という具合である(p26)

    ・天皇の妻は上から、皇后→妃→夫人→嬪という序列があり、正妻である皇后は別格である(p27)

    ・古代の王族にとっては、父方の親族は王位を争ういわばライバル同士、それに対して母方の親族こそがわが身内という指摘もある(p58)

    ・実名忌避の俗信とは、名前と人間は一体であるという考え方から、実名を知られると呪いをかけるのに利用されたり、災いを受けるなど危険であるとして実名を秘したり、別名で呼ぶ習慣のこと(p71)

    ・義経は源義朝の子で、頼朝の異母弟である(p174)

    ・江戸時代の将軍の母親は側室である場合が多い、正室は3人のみ(p197)

    2018年1月1日作成

  • 皇室から平安時代の藤原氏、そして各時代の将軍家。資料に記述される表の歴史では滅亡してしまっているはずの一族が、女系に視点を置いてみてみると違った面が見えます。血という観点から考えると、一族の血は絶えておらず、それどころか時代の中心に今も居続けていることがわかります。そしてそれが昔はむしろ重要であったこと。それが歴史の重要なポイントをみるときに必要な視点であることが書かれています。古代、中世の人間関係を、このポイントで押さえた説明を読むことで、なるほどと合点がいくことになり新鮮さを感じながら読ませていただきました。

  • 著者が楽しみながら、好きなように書いていることがよく分かる本だった。歴史を学ぶのに、自分の手を動かして作業しないといけないと思っていたところ、著者が自前で女系図を作って古典を楽しんでいたというのは良い例だと思う。知らない人物、言葉が多過ぎて何か新しい知識が頭に残ったような気はしないけれど、発想の種みたいなものは得られた気がする。読んでて楽しかった。
    180214

  • は〜、そうなのか〜!という驚きの連続。
    なるほど男系図だけでは見えなかったことが、女系図によって見えてくる。
    愛憎も見えてくるようだ。

  • 戦略的にやってるんだろうけど、この人の露悪的な言い方がどうも鼻について…と思っていた。
    が、やはり面白い。

    古代の天皇制についてはほとんど知識がないので、藤原光明子があと少しで天皇になるところだという話にびっくり。
    しかもそうすれば、天皇家が姓を持つ事態になっていたかもしれないと聞けば、刺激的だ。
    (今年出た本なので、女性天皇ことも考えさせられる。)

    頼朝の母、常盤御前は、「雑仕女」とされ、地位の低い人と思われているが、当時義朝の唯一の正妻として、社会的に重んじられていた、とあるのも初耳。

    武運を上げるために醜女を娶ったり、秀でた学者は特異な容貌をしているという文化的伝統も、興味深い。
    これは『美男の立身、ブ男の逆襲』などに書かれているそうなので、機会があれば読んでみたい。

  • いろんな角度から図示される女系図が圧巻。同じ人でも、違うテーマで編み直された系図では違う役割が見える。男系図だけではわからない事情や背景が丁寧に解説されていて面白く読んだ。女性だけつなげていくと別の歴史があるんだなあ。「滅亡していない」意味がよくわかる。後家や家康の縁組の話は驚き。無意識のうちに思い込みから歴史を見ていたのだと思う。

  • <目次>
    第1章  平家は本当に滅亡したのか
    第2章  天皇にはなぜ姓がないのか
    第3章  なぜ京都が都になったのか
    第4章  紫式部の名前はなぜ分からないのか
    第5章  光源氏はなぜ天皇になれなかったのか
    第6章  平安貴族はなぜ「兄弟」「姉妹」だらけなのか
    第7章  「高貴な処女」伊勢斎宮の密通は、なぜ事件化したのか
    第8章  貴族はなぜ近親姦だらけなのか
    第9章  頼朝はなぜ、義経を殺さねばならなかったのか
    第10章  徳川将軍家はなぜ女系図が作れないのか

    <内容>
    平安時代を中心に、「女系図」(女性中心の系図)を作ることで、歴史を違う視点から見るお話。「新潮45」に連載した記事に書きおろしを加えたもの。古典の解釈で斬新な解釈を提示する著者らしい内容である(徳川家は「女系図」を作れない。理由もわかる)。若干、使っている論文が弱い気もするが、読み物としてはとても面白い話である。

  • 女系図でみる驚きの日本史
    大塚ひかり
    新潮新書
    発売日 2017年09月
    ISBN9784106107351



    http://www.shinchosha.co.jp/book/610735/

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