おまえの代わりなんていくらだっている ――覚悟の仕事論 ((新潮新書))

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106107573

作品紹介・あらすじ

遅刻? 挨拶なし? 準備不足ぅ?……全部、論外! 仕事はまず覚悟、さもなければ居場所は見つからないから。芸能界の裏まで知り尽くした男が呟く、現代社会を生き延びるためのルール57。本人の失敗談も入ってます。

感想・レビュー・書評

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  • なんて恐ろしい題名だろう。それだけ覚悟を持ってお仕事をされているとゆうことだ。マツコデラックスさんもそうだが罵倒しても人柄が優しいことが見える。昨今のフリン問題、時事など自分なりの考えを述べている。売れっ子だがそれにおごらず一生懸命さが素晴らしい。でなければあの何匹もの犬を飼わないだろう。とてもやさしくて誠実なヒトだと思う。できればずっとタレント活動を続けてほしいものだ。

  • 関西には西条凡人・浜村淳・上岡龍太郎・
    やしきたかじん…と、喋くりで冠番組持った
    タレントの系譜が連綿と連なる。
    うだうだ話に笑い、独善的極論・断言に
    「よう言うてくれた!」と膝を打つ視聴者に
    支えられた番組が多い。

    方や関東は、喋りの文化が乏しいためか
    その手のタレントは思いつかない中、
    坂上忍の顔を見ない日はなく、
    ここ数年売れに売れまっくている。
    関東には珍しい「喋り一本」のタレントゆえ
    関心をもって見ている。

    で、本書。
    坂上忍は「言葉」を持っている人であった。
    3歳からの児童劇団に入り、名子役として
    大人に交わり、思春期には破天荒な文筆家の
    父から教えられた本に耽溺する一方で、
    ヤンチャ過ぎる青春時代を過ごす。

    この複雑なバックボーンが、
    今日の「面倒臭い坂上忍」を作り上げた。

    言葉遣いには神経質、
    異常に掃除と洗濯が好きで、
    異常には時間にうるさく、
    異常なまでの愛犬家であり、
    異常を超えた数のルーティンを堅持。

    彼が番組で熱く語り、時に咆え、
    怒る…。この姿はまぎれもない
    「おっさん」である。
    本人もおっさんとしての務めを
    自認しており、
    「疎まれてでも叱る、指導する。
    そこから逃げたらあかん。
    おじさんやおばさんは嫌われてなんぼ」
    を胸に刻み、自身の経験や価値観を執拗に説く。

    おっさんとは?
    些細な喜びに見合わない程の苦痛と屈辱に
    まみれ、わずかな生の誕生と多数の死に遭遇
    することによって、ギリギリのところで
    踏ん張術を覚えた人…と定義する。

    超売れっ子になった今でも、テレビ局の廊下の
    端を猫背で歩いているそうな。
    殺人的スケジュールをこなしながらも、
    「代わりなんていくらだっているんだから…」
    と恐ろしいほど覚めている。

    芸能生活48年・齢50の坂上忍が語る、
    自身のトホホ譚を交えた
    おっさんにの胸にすとんと落ちる
    現代社会を生き延びる57のルールを開陳。

  • 坂上忍の素が見えた気がする
    大物芸能人の気の遣い方のレベルの高さは勉強になり、節目での贈り物の重要性がわかった。

    ただ、シフォン論の部分が同感できず、なんとなくムカついた為、あとは適当に流し読み。

  • タレントである坂上忍さんの
    2冊目の本、
    1冊目のタイトルは
    【スジ論】

    そして今作は
    【おまえよ代わりかんていくらだっている-覚悟の仕事論】

    である。

    まさに著者がこの代わりなんていくらでもきく、
    芸能界で
    どう仕事に対して取り組んでたのかが、
    分かる本である。

    以下、自分が響いたメモです。
    ↓↓↓

    慣れとリラックスは違う。
    慣れないためには準備をする。

    人生には【よりよって】ということがある

    文章には本性が出る。

    気付きをもたらしてくれる人がいる。

    自分が持っているモノを全て捨ててみる。
    何年かかけて身に付いた物は、
    捨てても拾いに戻ればいい。

    ________________________________________

    おじさんの戯言っぽいが
    なかなか響く。

    若者には老害にうつりそうな
    著者だが、
    めんどくせーじじいだなと思って
    読んでみたら著者のことが好きになるかも。

    自分は実は著者と少しだけ
    代わりなんていくらでもいる
    ポジションで近くにいさせてもらったことがあるのだが、
    いつか代わりのきかない男になり
    著者にこの作品の
    感想を伝えれたらと思う。

    代わりなんていくらでもいる。
    と思いながらも、
    いや自分の代わりはいないと
    言い切れるような
    そんな覚悟を持って
    仕事に取り組んでいけたらいいよね!



  • 買って読むほどじゃなかった
    近所のおじさんや上司との雑談を聞いている気分

  • 坂上忍によるエッセイ。

    彼の芸能人としての覚悟が伝わってきた。

  • 坂上忍さんの全ての考えには同感できないけれど、それでも一本筋が通ったところはすごいと思う。
    勉強になりました。

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著者プロフィール

坂上忍(さかがみ・しのぶ)
1967年、東京都に生まれる。70年、3歳で劇団に入団してデビュー。テレビドラマ『下町かあさん』(72年)出演を皮切りに国民的子役として活躍。以降、ドラマ、映画、Vシネマ、舞台と多くの作品に出演し、97年には映画『30~thirty』で監督デビュー。舞台の脚本・演出も手がける。2009年には、キッズアクターズスクール「アヴァンセ」を設立し、自身の子役経験を生かした独自の指導方法で評判を集めている。近年はバラエティ番組での活躍が目覚ましく、2015年4月からは『バイキング』(フジテレビ系)で全曜日メインMCを務めるなど多くの番組にレギュラー出演中。
著書には『偽悪のすすめ』(講談社+α新書)、『パグゾウくんとシノブくん。』(講談社)、『力を引き出すヒント』(東邦出版)、『坂上忍の女の人生めった斬り!!』(エムオン・エンタテインメント)などがある。

「2016年 『日めくり まいにちパグゾウ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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