コンビニ外国人 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 350
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106107672

作品紹介・あらすじ

1部屋で8人暮らし?! 東大院生もいる? 彼らの実情は。全国の大手コンビニで働く外国店員はすでに4万人超。20人にひとりの割合だ。実は世界第五位の「外国人労働者流入大国」日本。知られざる隣人たちの実情とは?

感想・レビュー・書評

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  • 普段、この手の新書は殆ど読まない。
    だけれど東京に住んでいた時、アパートの近くのコンビニにも海外のスタッフがいた。
    そして職場は新大久保にあったのでコンビニはもとより、日本人より海外の人の方が多く、ここ日本だよね!?状態だった。
    この海外の人達は一体、どこから来てるの?とずっと謎だった。

    でもこの本を読んでその多くは留学生で、ジャパニーズドリームを掴みたくて来ていることがわかった。そして、留学生にとって日本という国で働く事は他国より容易いこと。しかし、高齢化が進んで働き手のないコンビニは彼らを雇わないと店が回らない。何もコンビニだけではなく、他のサービス業も同じ問題を抱えている。

    各企業、自治体が知恵を絞ってなんとか海外からやってくる人達を定着させようと上手くやっている例、逆にブラックな方向に進んでしまっている実態など、丁寧な取材で分かりやすく解説されている。
    新書ともなれば数字も結構出てきそうだが、そういうものもほとんど出て来ないので読みやすい。

    外国人労働者に対しての雇用が改正された今、タイムリーな一冊だと思う。

  • 良質のルポ。途中から著者はどんどん本気になって論じていく。タイトルの軽さに反して、内容のある一冊。

  • 全国の大手コンビニで働く外国人店員はすでに4万人超。「移民不可」にもかかわらず、世界第5位の「外国人労働者流入国」に日本がなったカラクリと、知られざる隣人たちの切ない現実に、丹念な取材で迫ったルポルタージュ。

    うちの近所のコンビニも時間によっては外国人ばかりの時がある。なかなか興味深い本。

  • 知らなかった外国人労働の問題を知ることができた。自分とは直接関係ないけど、気になる社会問題です。

  • コンビニで働いている外国人ってどういう人なんだろうと前から気になってたので読んでみた。
    基本的には、留学生らしい。ただし、週28時間の労働規制があるから結構カツカツな生活をしている人や、その規制を守らない人も多いのだとか。ただ、この規制は世界的にみるとかなりゆるい規制だそうで、アメリカやイギリスでは留学中の学生ビザのアルバイトは原則禁止だそう。
    この本を読んでみると、本当、今のコンビニなどのアルバイトって外国人留学生で支えられている一面もあるんだろうなと感じた。職場の近所のコンビニ店員はだいたい外国人と思った時期もあったし(最近は一時期より外国人比率は減ってる気もする)。
    そういった外国人留学生は年々増加しているらしく、JR新大久保駅では24ヶ国語のアナウンスが流れるのだとか。いったいどんな感じなんだそう? その試みはすごいと思った。
    本書では最近問題になっている、外国人技能実習制度についてもいくつか書かれてあった。本当、建前な制度だなと思った。まあ、大抵の受け入れ企業はちゃんとしているそうだし、この制度での日本での就業経験をいかして母国で活躍しているという人もどこかにいるんだろうけど。うちの会社にもベトナム人がいるけど(この制度を使ってるわけではないけど)、どう思って日本で働いているんだろうか。自分はそのうちベトナムに帰るんだろうなと勝手に思ってるけど、意外と日本にずっと住みたいと思ってたりするのかもしれない。
    後、日本語学校もひどいところはひどいなと。借り上げアパートで寮暮らしさせたうえで、家賃を上乗せしてとってるとところがあると書いてあってひどすぎるだろと思った。
    もちろん、そんな悪いことをやっているところだけではなく、町ぐるみで外国人と交流して活性化しているところもいくつかあるよう(最後の第7章がそういう町の紹介内容だった)。日本は人口が減り続けてるのだし、やっぱり今後は外国人に頼らざるをえないこともあるだろうしね。そういうところうまく考えないといけないのだろうと思う(ただし、オリンピック後は日本は不況になって日本に来る外国人は減るだろうとのこと)。
    後、ちょっと驚いたのが、日本に暮らす外国人の数はここ数年かなり増えているというのに、外国人の犯罪件数は2005年をピークに減少傾向にあるということ。何か理由があるんだろうか。

  • 【新着図書ピックアップ!】最近コンビニで働く外国人の方、多くない?・・・と感じている人、私だけではないはず。この本を読めば、その理由がわかります。

    【New book!】There are a lot of foreigners who work at a part-time job in convenience stores, aren't they? You get to know the reason after reading this book.

  • 「『日本語学校に入学すれば、勉強しながら働ける』と聞いて借金をして日本に来たが、週二十八時間という規定を守っていたのでは二年目以降の学費を満足に稼ぐこともできない。仕方なくオーバーワークしたら、入管に摘発され、やむなく退学することになり借金を抱えたまま無念のうちに帰国する人もいる。
    その一方で、人手不足の現場では留学生が労働力として期待されている。留学生がいないと現場がまわっていかない。
    留学生を受け入れる制度やシステムに歪みがあるのだ。」

    本文の引用だけど、このことの具体的を紹介しながら進めている一冊だと言える。

  • コンビニで働く人から起業家まで。出稼ぎ留学生から上司は外国人まで。色々な軸で、いろいろな動機での分析が興味部会。確かにより情報の少ない国から来るようになるのだろう。日本人学校ビジネスは結構荒っぽいもののようだ。

  • 近年、当たり前の風景となったコンビニで働く外国人。彼らのバックグラウンドに迫ると、依然として「移民」を認めない日本の法制度・仕組みの歪みが見えてくる。「労働力を呼んだら、来たのは人間であった」スイスのとある小説家が残した言葉と、正面から向き合う時代はもう来ている。

  • コンビニで働く外国人をとことん取材。見えてきたのは東南アジア圏の若者生き方や考え方。面白い。

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