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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784106108174
作品紹介・あらすじ
テストも、受験も、運動会もないってホント? 高い学力はシンプルな教育から生まれた――テストも受験も、部活も運動会も、制服もなし、教科書は置きっ放し、なのになぜ? どうして? その秘密、教えます。
感想・レビュー・書評
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①ウェルビーイング
心地よい。
これ、高校3年生の時の副担の先生がいっていて、
印象に残っている。
確か、定年の最後の年だったのだろう。
卒業式の後、全員で撮った写真を封筒に入れて、
送ってくれた。
全員に。すごいよね。
②親はもっと楽をしてよい。
今は親に余裕がないから、子どもへのあたりも
強くなっている気がする。
親にもっと余裕があれば、子どもにも余裕をもって
接することができる。
出産は手ぶらでいい、病院に用意されている。
保育園の荷物には名前を書かなくてもいい。
書きたきゃ書けばいい。
ベビーシッターに預けてご飯を食べに行ってもいい。
そういう子育てに寛容な社会になればいいのに。
親にも自由がなきゃ、ねえ。
自分の子育ては苦しかったな。
がんばったけど。
③法律違反をしていないか、という見方。
日本はルールが多い。なのに治外法権。
まったく同感。
ルールが多いと、考えなくなる気がする。
なんでだめなのかを考えないといけない。
④高校で普通高校と職業学校を選ぶ。
これ、本当に大事だと思う。
勉強に向いていない人は確かにいると思っている。
自分の努力のせいではない。
そういう人がずっとこの普通高校にいかないと
いけないようなシステムに組み込まれていると
もったいない。
毎日がつまらないから。
ある程度までいったら選んでしまったほうがいい。
それと同時にやりなおしができるように。
だから余裕が必要なんだ、やっぱり。
すべて日本よりフィンランドのほうが優れている
といいたいわけじゃないけど、
日本のよさを生かして
でももっと余裕をもたせたシステムが確立されたら
いいのに、と思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フィンランドの教育事情について。先日読んだ栗原類さんの本の中で、お母様が言及されていて気になったので読んでみました。
ニュース等で見聞きしたことはあったけれど、日本の学校教育とはずいぶん違う。
フィンランドの学校には、まず入学式がない。それが初回の登校というだけで、格式ばった式典など行わず、価格高騰が止まらない重たいランドセルを買う必要もない。
校則もない。そしてテストもない。一人ひとりの子どもの関心や目指すものは異なり、子どもが自分らしく発達していくことが大事なのであって、それはテストで測ることはできないから。不要なのだ。
日本で公立小学校に通わせていると、集団行動と義務や伝統を重んじるような学校教育のあり方が正しいのだとバイアスがかかってしまう。そのあり方に自分も適応していってしまう。
フィンランドの教育の柱は、「ウェルビーイング」と「権利」。一人ひとりが日常生活の中で体感し、社会と国家のあり方連続する心地よさを、小学生のうちから培っていく。
本書を読んで、目が覚めた思いでした。
とはいえ、いち保護者でしかない(長いものに巻かれがちな)私が、PTAを退会したり、学校という権威に異議を唱えたりはちょっとできないので、まず自分の理解、家庭での行動から意識して変えていくようにする。
なにが本当の「子どものため」なのか。生涯を通して、学ぶことを楽しんでいけるように。 -
昭和21年文部省は「新教育指針」というものを出した。戦争についてきちんと総括し新日本の教育の重点を教育関係者の使命として創り上げようと呼びかけている。これはなかなかの方針である。この流れが実現されていれば日本は今のような国にはなってないだろうと思う。教育の理念がフィンランドの大事にすることと重なる気さえする。これらは戦後の逆コースと言われるものの中で薄められ消し去られたのだろう。
1971年に教師になった自分は憲法には誓約したが、この「新教育指針」を研修等で示された覚えはなく、教育は国家が国民に与えるものとして教えられた。そういう考え方が日本の支配層を貫いているのだからやり切れない。
自国だけでなく世界を知らなければまたとんでもない世の中が来る。 -
2019年に発行されていて、それから日本の学校現場も変化は目まぐるしいし、ウェルビーイングを目指す部分は同じだと思った。
いじめの予防策は日本でも実施されていることもある。性教育は確かに学校で使えない言葉というのがあるが、親も関心が高くなり男女関係なく互いを思いやり自分も大切にすることを日本なりのやり方で伝えていけるんじゃないか。そしてそれを全部学校でやる必要もないんじゃないか。
服装やヘアスタイルなど校則の問題も、今まさに現場が葛藤してる部分だと思う。
東京の園との比較でフィンランドでは親がすることが少ないと書かれているが、私も東京で子育てをしたが保育園では弁当を持たせたことはないし、布団カバーも買えば良かった。国というより園や個人によって違うことなのではないかな。
カバーの付け替えも親はしないとのことだが、先生がやるのかな?仕事量と勤務時間が増えて給料が上がらない実態は同じだと書かれていたのでそこはちょっとモヤる。
兵役は確かに日本との大きな違いだが、この本の中の位置付けとしては?? -
この本の「はじめに」には、フィンランドの教育の特徴として、以下のようなことが書かれています。
・PISA(15歳児童の学習到達度国際比較)で、読解力や科学的リテラシーなどの多分野で1位
・入学式や始業式、運動会などの学校行事がない
・授業時間が少なく、学力テストも受験も塾も偏差値もない
・服装や髪型に関する校則も制服もない
・小学校から大学に至るまで教育費は無償
・給食も保育園から高校まで無料
・教科書や教材は学校に置いていくので、毎日重いカバンを背に通学する必要はない
・持ち物すべてに名前を書く必要もない
・学校と保護者の間の連絡はメール。学校からの手紙やプリント類はほとんどない
・学習義務はあるが学校に行く義務はなく、自宅で学ぶこともできる
同調圧力が強く、画一的な日本の教育と違って、私から見たらすべて日本でも取り入れてほしいと思うような驚きの内容です。
なので、こういったことの詳細が書かれているのだろうと思って読み進めたのですが…。
全8章のうち、上記の項目について詳しく説明しているのは、第1章と第5章くらい。道徳教育について書かれた第2章、いじめ予防についての第3章、性教育についての第4章くらいはいいのですが、第6章ではなぜか40ページにもわたって、フィンランドの兵役について詳しく書かれていました。
もう少し学校教育(特に義務教育)に絞って、例えば、授業時間が少ないというのは日本と比べて具体的にどれくらい少ないのかとか、なぜそれでもPISAで多分野で1位なのかとか、授業の様子とか、不登校はあるのかとか、クラブ活動がないならスポーツ活動はどうやっているのかとか、特別支援教育はどんな感じなのかとか、そういったことを幅広く取り上げてほしかった。 -
結局のところ、フィンランド教育ななぜ世界一なのか?
読んでも分からなかった。 -
幸福度だけでなく教育も世界一。15歳の学習到達度で読解力や科学的リテラシーなどで1位だが、学力テストなし、受験なし、偏差値なし、当然塾もない。小学校から大学まで無償の上、小中では教材も無償支給、高校まで給食も無償。少ない授業時間で教員の長時間労働もない。人生観を育む独特の授業、'いかに学ぶかを学ぶ'ことに力点が置かれた教育。日本とフィンランドと両方の国で子育てをした著者の経験から、両国の教育の違いが語られている。学校の視点から教育を管理する日本、子供の視点から教育を考えるフィンランド。印象的な言葉として、日本語での登校と下校。学校を頂点に見据えた発想が垣間見える。フィンランドの教育も一朝一夕で、今日のスタイルに到達した訳ではない。歴史的経緯を理解する中で、日本でも参考にすべき発想転換のヒントが浮かび上がる。賛否両論の議論を通して、日本の教育が再構築されていくことを期待したい。
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「フィンランドの教育はなぜ世界一なのか」という問いには、本書は明確に答えられてはいないと思う。
というのは、著者はフィンランドと日本で子育てを経験しており、本書はその二国の教育の現状を比較しながら話を展開しており、他の国の教育関連の話は出てこないからである。
どちらかと言うと、本書は日本の現在の教育への批判がメインテーマであるように感じた。
また、二国の比較をメインにするにしても、フィンランドが現在の教育環境に至った背景をもう少し掘り下げてほしかったという思いはあった。
しかし、現在のフィンランドの教育環境について詳細に書かれていたので、フィンランドの教育システム、教育スタンスなどがどのようであるのかはよく分かったので良かった。(ただ、網羅的に列挙している箇所が多く、報告書や論文を読んでいるようであった。)
フィンランドには「人生観の知識」という科目もあり、人はどう生きるべきかということや全ての人が持つ権利なども含めて主体的に考える機会が多くあるようである。
こういった機会の積み重ねが、PISAで読解力や科学的リテラシーなどの分野で世界1位につながった要因でもあるのだろう。
日本でも最近はアクティブラーニングなど言って、主体的に考える機会を増やすことに力を入れ始めているが、現場の教師が国や学校から言われた方針に従うだけというスタンスであれば効果も薄いのではないかという懸念がある。 -
私は日本の教育にいくらか疑問は持っているが、抜本的な改革を、とまで強い意志はない。
しかし、世界の良いと言われている国の教育は知っておきたいと思って手に取った。
本書の中で日本との違いが挙げられており、なるほどこれを日本でやるには色々大変(腰が重そう)だと感じた。
歴史や社会情勢が異なるのは想定していたが、実際に具体的なことを知ると、動ける人間は少ないだろうなと思った。
ただ、小学校から自分で考える(大学のように受ける科目や時間割も)システムはあると良いなと思った。
昭和の教育を受けてきた私は、どうしても「こうあるべき・これだけ正解」のような思考に偏りがちだ。
今はいろんな人と話、色んな文献を読み、海外で実際に見てきたので、いくらか思考に広がりは感じているが、幼い頃から訓練していれば、もっと早くに気付ける体質になれたのかなと思った。
最後に、人生観や性教育が早い時期から濃く行われている点。
特にいじめで重要なのは「謝ることと許すこと」とあり、日本の大人の世界でも必要なことだと思った。 -
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教育に関してというより国民性、歴史的背景についての考察が面白い。フィンランドに対する興味が湧いてくる。日本は特殊であると思う。特にPTAとお弁当の豪華さは異常だ。親と先生たちの思い込み、かなりあるぞ。教育現場での当たり前を見直すような動きが必要。誰がきっかっけを作ることができるか?考えさせられる。教育で成績を伸ばそうとして本書を取るとがっかりするでしょうね。
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あまりにもフィンランドの教育や、国としての在り方を肯定しすぎていて、その一方で、比較対象としての日本を否定しすぎな気がします。
フィンランドの悪い面も多少は書かれていますが、それは後書きで2、3行ほど。
筆者が言うほどフィンランドの在り方は完璧なのでしょうか?
そして、タイトルにある「フィンランドの教育はなぜ世界一なのか」の答えははっきりと述べられていません。
筆者の考える「フィンランドってこんな所が素晴らしい!」をひたすら並べただけの印象。 -
どこの大学を出たかよりも何を学んだかが大事
日本のPTAとフィンランドの親達の組織について書かれている
フィンランドの教育は素晴らしいが、具体的に日本にいて一個人がどうすればいいのか、わからない -
読もうと思った理由
題名のそのとおり教育が日本と何が違うのか知りたいと思ったから
気づき
・入学に際して、ランドセルや新しい服など高価な買い
物は必要ない。教科書や教材は学校において行くので
ちいさな子供が毎日重いカバンを背に通学する必要は
ない。持ち物すべてに名前を書く必要もない。学校と
保護者の間の連絡や情報交換にはメールシステムが使
われ、学校からの手紙やプリント類はほとんどない
・教育が無償であることに加え、国が17歳以上の人に
給付型奨学金、学習ローン、家賃補助からなる学習支
援を行う。この中で返済の必要があるのは、学習ロー
ンだが保証人は国なので、親や親族が保証人になる必
要はない
・優良とされる学校や大学はあるがその順位は日本のよ
うに明確ではない。また出身校によるエリートと非エ
リートの区別はない。どこの学校や大学を出たかより
も、何を学んだか、さらにどう生き、何をしていくか
が重要になる
・フィンランドでは父親も家事育児をするのは当然であ
る。夫はおしめ替え、お風呂、掃除洗濯など率先して
やっていた
・フィンランドに入学式はない
・日本の道徳は権利を教えず、こどもが「進んで義務を
果たす」ことを求める。フィンランドの教育では国家
と親にも義務があることを教えている。こどもには
様々な権利がある
・子供はいじめられたり、いじめたりしているとき、あ
なたには助けと支援を受ける権利がある。対処がより
具体的である
・フィンランドは北欧のなかでは裕福な国ではない。ス
ウェーデンやデンマークのように植民地をもった歴史
はなく、富の蓄積はない
教育のかなりの無償化、学校間の社会的格差が少ない、
いじめへの社会的な対処、子供に対する権利意識など目からウロコのような例がたくさんあり、勉強させられました。日本はこどもへの義務意識が多くて権利意識を持たせることが少ない、また無駄に物品にお金を払い見栄をはったり、格式ばかり求めているようにも思えます。
でも実際のところいじめとか非行とかのネガテイブなところはそれでほんとうにあまりないのかという気もします。教育は国の根幹に関わることですので自分としても諸外国の良い点は意識として持っておきたいです。 -
【南】
日本とフィンランドの教育方法の違いを知れました。”教育に対して平等”このスタンスでフィンランドは教育を行なっています。実際に、社会人経験を得てから再度勉強をするために大学に入ったりすることもよくあるそうです。また、テストや入学式などもなくシンプルな教育現場になっているようです。「個人の不可侵」のもと一方的に大人から教育されるのではなく子供達にも選択する権利があり日本との違いを知りました。 -
子どもの権利、人権について、具体的に考えたことがなかった。権利は具体的に記述、共有されることで、効力が出てくると感じた。具体的な権利に応じ義務も具体的になる。自分の権利を認識することで、自己肯定でき、他社権利の重要性も理解できる。
道徳とは漠然としたものではあるが、日本の道徳教育のアプローチより、フィンランドのアプローチの方が具体的で、論理的で、効果もあるように思えた。 -
フィンランドが上手くいってるのは合理化の成果かな。日本は無駄が多すぎる。しかも無駄なことを断りづらいし、無くしずらいし、その訴える先の窓口がよく分からなかったりする。
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フィンランドの教育についてはよくメディアで取り上げられていて聞いたことはあったが、この本では筆者の子どもが実際にフィンランドで受けた教育をもとにしており、より具体的な内容まで知ることができる。兵役や母の日の話など、フィンランドの歴史的背景も初めて知り、勉強になった。
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フィンランドの教育が優れているのはわかった。
国が教育に関して本気だ。
法律、制度、仕組み、すべて国主導でよい教育の土台をつくってくれている。
だから、日本でフィンランドみたいな教育をするのは難しい。
人口も大きく違うので、フィンランドを模倣することはできない。
すべてを模倣することは難しいが、日本はもっと教育に金をかけるべき。
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