スマホ脳 (新潮新書)

  • 新潮社
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本棚登録 : 2839
レビュー : 148
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106108822

作品紹介・あらすじ

ジョブズはわが子にiPadを与えなかった?! うつ、睡眠障害、学力低下、依存症……最新の研究結果があぶり出す恐るべき真実。教育大国スウェーデンを震撼させ、社会現象となったベストセラー、日本上陸。

感想・レビュー・書評

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  • 私は、ガラケーからスマホに換えたのが、大変遅く、まだ換えて3か月ほどです。
    パソコンは1999年から使っていましたが、スマホの音声入力や、カメラ、マップ、LINEその他の機能を知るうちになんて便利なものだろうかと思いました。

    そしてまだ2カ月ではありますが、友達に誘われてFacebookまで始めてしまいました。

    そこで、この本の出版を知り早速読んでみました。
    昨今のコロナ危機でスマホが外界とのライフラインになった今読むべき本であるとまえがきにありました。

    内容を読むと、スティーブ・ジョブズの10代の子どもはipadを使ってよい時間を厳しく制限されていた。
    ビル・ゲイツの子どもたちはスマホを持たない2%に属していた。
    などのスマホに対してかなり否定的なことが書かれています。

    私は、スマホでFacebookを(まだほんの多少ですが)使い出したのでSNSとの関係のところを興味深く読みましたが、使い方次第で、SNS以外の所でもしっかり支えられている人々は社会生活をさらに引き立てる手段となり、そうした人たちの多くは良い影響を受け、社会生活の代わりにSNSを利用する人たちは精神状態を悪くするということでした。
    今は、コロナ禍で、社会生活が尋常の状態と違うのでどうかと思いましたが、使い方を間違えなければ大丈夫だと思いました。

    また、今の中学生は毎日7時間スマホを見ているなどという言及もありましたが、本当かと思いました。
    スマホ依存から精神障害へと移行しないためには週に二時間程の適度な運動と、7時間から9時間の睡眠をとっていればよいということもわかりました。

    Facebookやブクログをやっているからといって、自分はスマホ依存ではないと思います。
    10分に1回スマホをチェックしたり、就寝時にスマホを隣に置くことはしません。

    これからも、適度に上手く、いいところを活用していけたらと思いました。

  • スマホを触ることで快感を得つづけようとし、私達の時間がどんどん奪われていく
    「モモ」とは別の、もっと身近に”受け入れている”泥棒についての話でした。

    読んだ理由:「FULL POWER」を読んでSNSのアプリを消したのに、別のアカウントで、またSNSを始めて読書仲間を増やしている, 。
    「SNSを利用することが読書時間を妨害している」ってことに、薄々気づいていながら黙認してきたけども、やはりスマホがそばにあるだけで集中力が途切れる。
    (あるだけで!)
     それを何とかしたいと思い、試し読みやレビューを読んだところ「スマホやSNSを開発した人物たちは、自分の子供には与えていない」という内容に衝撃を受け、読み始める。

    まず初めに私たちの祖先が、過酷な状況に生きてきたなかで
    ・ 食欲についての進化(カロリーを摂取することで、食糧が確保できないときの飢餓状態を乗り切る)
    ・ストレスに対する進化(うつになる事でストレスからの回避をする)をする必要があったことについて触れる。
    そして時代が変わっても、その時の防御反応「より多く栄養をとっておかねば」「危険なものを察知して回避せねば」と反応した結果、栄養をとりすぎて肥満になるなど現代でも同様の反応をして行き過ぎた状態になってしまうことを説明している。
    「時代と進化が合っていない、ではスマートフォンと言う進化にはどうか?」

    スマートフォンの様々なアプリに仕掛けられた「快感」を生む仕組みについての説明、他の人からの「いいね」(報酬)やWeb上の変化を知ろうとする欲求への“じらし”について、夜間にブルーライトを見る事の睡眠への影響、電子書籍で読むことについても触れられている。

    電子版で読んだのは間違いだったのか…中身が入ってこない様な感覚になる。
    毎回ほかの本でも、やけにスラスラ読みすぎてる様な感覚にはなってたけど、うーん。と、このあたりで紙の本を買う。(今後、何度も読む様な気がしたので…)

    SNSを利用し、他の人がおすすめしている本を読むのも楽しいのだが、だんだん自分が欲しいものを買っているかすら、SNSの影響なのかわからなくなり選択が出来なくなる。
    この本に書いてある事を理解し意識したのであれば、適度にスマホを利用できる!
    と言い切れない人間なので、少しSNSを開かない様に再チャレンジしよう!

    スマホの目覚ましアラーム機能を使っているのだが、枕元にスマホを置かないために、目覚まし時計は買わなきゃと思っていたところダメ押しが…これは買おう。

    自分の今の状況にドンピシャ過ぎて、落ち込むくらい内容が突き刺さってきました。
    唯一の救いは「運動」がストレス解消になるという研究結果だけ…
    ウォーキングを1年以上続けていることぐらいか…

    結局、スマホを使うことは悪なのか?
    と言うと、そうではないが、今は(特に体に対する影響が未知の部分が多い状態で発売されたことで)全人類で実験中なのにひたすら毎日長時間触り続けるのはどうなの?と言う問題提議の本でした。 
    リビングにこの本を置いておくだけでも、スクリーンタイム削減に
    効果があるかも(※個人の感想です。)

    • ikedazuさん
      星が消えてた…なんで?
      星が消えてた…なんで?
      2020/12/03
  • スマホのさまざまなサービスはは脳の報酬快楽に呼びかける仕組みとなっている。スマホを身近に置いておくだけで、脳の意識はスマホへといってしまい集中力が低下する。
    スマホでsns を活用している人ほど、うつ病患者が多い。SNSで常にスマホを見ていると報酬快楽により脳への負担が大きい。そして人間の脳は脳や身体を休ませようと働き、うつ病になる。
    少なくとも寝る前にはスマホを見る時間を減らそうと思う。

  • スマホをはじめとするデジタル化社会と人間の脳のミスマッチを解説した一冊。歴史的な観点から人間の脳のメカニズムを紐解いていくアプローチが興味深かった。ぼくは一年ほど前からうつや不安障害に悩まされているが、ストレスにまつわる内容も基礎からわかりやすく解説してあって勉強になった。

    「うつになったのは自分のせいじゃない。ただ脳が、進化したとおりに動いているだけ。その世界は、今いる世界とはまったく違ったのだから」
    人間がその進化のほとんどの時間を過ごしてきた狩猟時代とのギャップから現代社会を紐解くと、こんなにも自然と理解が進むんだなと。ストレスや恐怖の役割を知ることで、自分の症状を客観的に見ることができる助けになったと思う。ストレスで吐き気が出るのは、胃を空にして速く走ったり、闘おうとするからというのも腑に落ちた。

    集中力を結集して生み出されたスマホが、人々の集中力を奪い去っているという事実は何とも皮肉。目に入るだけでも集中が削がれるという研究結果も驚いた。報酬中枢を煽るSNS。ソシャゲのガチャもそうだよね。人間が持つ当たり前の脳機能を利用して、時間とお金を使わせている。スマホは便利なものだけど、その付き合い方は考えないといけないなと。

    対策に運動の効果が挙げられていて、これも面白く読めた。いろんな病気の本でも日々の運動の大切さが必ず書いてあって、まさに運動は百薬の長だよね。
    「脳は身体を動かすためにできている。そこを理解しなければ、多くの失敗を重ねることになるだろう。」
    このマイケル・ガザニガの言葉も印象深い。とりあえず、日々の運動を続けることと、スマホやパソコンからしっかりと離れる時間を作ることから始めていきたい。

  • スマホの危険性を知るにはベストな一冊。
    TVや新聞などのマスメディアでは、よくスマホ依存症の危険さが報道される。
    が、なぜスマホが危険なのかまで理解している大人はきっと少ないのではないだろうか。

    本書は人間の脳の仕組みからスマホの与える影響力を教えてくれる。そのため、「スマホ依存」という狭い範囲だけでなく「脳科学の知識」まで手に入るというおまけ付きだ。

    ボクらの脳は、一万年前の太古の昔から変わっていない。ここに現代人を蝕む様々な問題の原因がある。肥満、うつ病、睡眠障害、依存症、パーソナリティ障害など、数え上げればきりがない。

    本書を読めば、あなたも確実に変わろうと思うはずだ。それはスマホとの付き合い方だけでなく、自身の脳との付き合い方、ひいては周囲の人との付き合い方にまで及ぶ。つまり、人間性を取り戻すことになる。

    このまま何も学ばなければスマホにコントロールされるのは目に見えている。いや、もうすでにスマホにボクらは乗っ取られている、というのが正しいのだろう。本書は、スマホとのいい間合いを掴むための必読の書である。
    過渡期にあるこの時代にこそ読むべき一冊になっている。
    オススメ!

  • こういう本、大好き!
    もしかしたら、この本を読んでいる間じゅう
    私の脳にはドーパミンが出まくっているのではないか?
    と思うほど。

    ドーパミンは、よく報酬物質とよばれますが、
    それだけではありません。

    〈進化の観点から見れば、人間が知識を渇望するのは
    不思議なことではない。周囲をよく知ることで、
    生存の可能性が高まるからだ。(中略)
    周囲の環境を理解するほど、生き延びられる可能性が高まる
    その結果、自然は人間に、新しい情報を探そうとする本能を与えた。〉

    その本能の裏にある脳内物質、それがドーパミン。
    そしてまた脳は、不確かな結果のほうに多くのドーパミン報酬を与えるのです。

    不確かな結果への偏愛。
    それがギャンブル依存症をうみ
    あるいはSNSに夢中にさせるのです。

    私は昼間ほとんどスマホ見なくて(たまに見てもあまり変化なし)
    スマホ依存はないけど、マルチタスクには心当たりがあるので、集中力をつけるように努力したいと思いました。

    さて本日は成人の日。おめでとうございます。
    やっとお酒が飲めますね。
    でも、どうして子どもはお酒を飲んだらいけないのでしょう?
    からだに悪いのは大人だって同じなんじゃないの?

    〈脳にはいくつもの領域とシステムがあり、
    同時進行で働くこともあるが、衝突してしまうこともある。
    立食パーティーでポテトチップスのボウルの前に立つと、
    脳内のあるシステムが「ボウルの中身を全部食べてしまえ」と呼びかける。
    同時に別のシステムがブレーキをかける。
    もうすぐ水着の季節だということを思い出させ、
    「全部食べたら恥をかくぞ」とも囁く。
    これらのシステムは同じ速度で発達するわけではない。
    額の奥にある前頭葉は衝動に歯止めをかけ、
    報酬を先延ばしすることができるが、
    成熟するのが一番遅いこともわかっている。
    25~30歳になるまで完全には発達しないのだ。
    つまり、ポテトチップスを全部食べちゃダメだと言ってくれる脳の部分は、10代の頃はまだ割と無口なのである。
    一方、ポテトチップスを全部食べてしまえと背中を押す部分は、
    この年代ではちっとも静かにしてはいない〉

    〈スマホには人間の報酬系を活性化させて注目を引くという
    とてつもない力がある。
    衝動にブレーキをかける脳内の領域は、
    ポテトチップスを我慢させるだけではない。
    スマホを手に取りたいという欲求も我慢させてくれる。
    この領域が子供や若者のうちは未発達であることが
    デジタルテクノロジーをさらに魅惑的なものにしてしまう。
    結果は見ての通りだ。
    レストランでスマホばかり眺めている子供。
    学校でも、バスでも。ソファでも。
    親にスマホを取り上げられて泣き叫ぶ子供。
    議論と言い争いが永遠に続くのだ〉

    また、ドーパミンシステムの活動は生きている間に減少していき、若い時ほど興奮を感じることはなく、そこまでのリスクを冒すこともなくなります。
    ドーパミンがいちばん活発なのは10代のとき。
    報酬という形で激しく増え、失望すると激しく減る。
    つまり興奮もその反動も大きく、
    生きている実感や多幸感に酔いしれることもあるが
    同時に途方もない悲嘆に暮れることもある10代。
    その彼らが大人より長時間スマホをつかっている現実。
    また依存症になるリスクが高い彼らに
    アルコールを早く覚えるのは規制しているのに
    スマホをもたせることには誰も懸念していないようだとハンセン氏。

    コロナ禍での成人の日がどんなになるか知りませんが
    20歳はまだまだ前頭葉が未熟な年頃とわかりました。
    お酒ともスマホとも上手に付き合っていけるように
    コントロールできる大人になっていただきたい。
    (酒でたくさん失敗した私が言うのもなんですが)

  • スティーブ・ジョブスは我が子に、iPadは使わせなかったらしい。なぜか?おそらく、子供の育成上よろしくないと考えていたからで、その判断が正しいことが本書を読むとわかる。
    SNSを利用することで、鬱になる傾向がある。比較は喜びを奪うから。
    スマホ利用時間を制限し、適度な運動をすることで集中力は向上し、良質な睡眠を取ることができる。私達は、急激なデジタル化に進化が追いついていないのか?はたまた、自ら退化の道を歩んでいるのか?
    使われているのは、便利なテクノロジーの産物の方ではなく、私達自身のほうかもしれないということに気づかせてくれる一冊でした。

  • テレビはどこでも持っていけないが、スマホはどこでも持っていけるという箇所が非常に心に残った。
    自分が小中高校生の頃、スマホはなかった。だからと言って、勉強に集中できていたかと言うと怪しいけれど、親
    や友達に返信をしなくてはならないとか、そういったストレスはなかったように思う。絶えず情報に晒されて、レスをしなくてはならない世界は窮屈だなと思った。
    今、道を歩いていると、殆どの人がスマホをみている。(小さい子供よりも!)子供も成長し大きくなれば、きっと同じように親とも話をせずスマホに夢中になると思うとゾッとした。よって、生活を改めることにした。
    定期的に読み返したい本・・・

  • <目次>
    まえがき~コロナに寄せて
    第1章  人類はスマホなしに歴史を作ってきた
    第2章  ストレス、恐怖、うつには役目がある
    第3章  スマホは私たちの最新のドラッグである
    第4章  集中力こそ現代社会の貴重品
    第5章  スクリーンがメンタルヘルスや睡眠に与える影響
    第6章  SNS~現代最強の「インフルエンサー」
    第7章  バカになっていく子供たち
    第8章  運動というスマートな対抗策
    第9章  脳はスマホに適応するのか?
    第10章  おわりに
         デジタル時代のアドバイス

    <内容>
    スウェーデンの精神科医のスマホへの警告書。第1,2章では、脳科学の成果が盛り込まれ、スマホが脳にどう反応し、我々の生活のどこを蝕むかが綴られていく。つまり、スマホがドーパミンを過剰に出させ、ストレスシステムのスイッチを入れ、運動を奪っていく。対応策は、スマホをできるだけ使わずに(出来たら完全にデジタルデトックスを)、軽運動を続けていくしかない。小中学生はスマホと無縁に生活させる方がよい、ということ。わが校の研修で、日本だけがデジタルライフがスマホで始まっていることを紹介していたが、スウェーデンよりも実際は日本の方がもっとひどいのかもしれない。

  • 僕らの脳は、スマホにハッキングされている。
    僕らがスマホを支配するのではなく、スマホが僕らを支配している。
    原始の時代から変わらない人間の本能や性質に巧みに働きかけるように作られたスマホは、開発側の幹部の人間が罪悪感や後悔を抱くほど。

    まずは自分自身が使い方をコントロールすること、そして将来自分の子どもができたときには、どのように使わせるか慎重に検討することが、絶対に必要だと思わされた。

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