- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106109003
感想・レビュー・書評
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昔は当たり前だった、創作に出てくるのはその状況が多かったから、などもわかるが、時代背景や価値観の違いもあるから、全てを毒親で済ませるのはどうかとも思う。
近松門左衛門話など親のせいにするのもどうかと思うし。
だが兄弟間の待遇の差が戦に繋がることはあるし、出てくる毒親の事例が現代の定義に当てはまるというのも興味深い。
北条政子が男児よりも大姫を大切にしたのは、平安期の女性相続の名残から、というのが面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最終章の小林一茶の複雑な一生が印象深い。一茶が書き残したもの全部読みたいと思った。
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210.1-O
閲覧新書 -
久々に心躍るリアル書店と出会い、夢中で本棚を眺めていて目が合った一冊。大塚ひかりさんの日本史本、面白くないはずがないです。
本書のテーマは「毒親」と「毒親に育てられた子ども」としての歴史的人物像について(時折創作の登場人物も混ざる)。古代から近現代に至るまで歴史上偉大な業績を残し、誰もが立派な人と称える人物に親子関係というフィルタを通してみると見えてくる新たな姿がとてもスリリングでした。
「毒親」という呼び方を嫌う方もいるかとは思いますが、読んだら「まぁ毒としか言いようがないわなあ(´・ω・`) 」とひとりごちること請け合いです。
「蜻蛉日記」や「十六夜日記」など学生時代にただただ丸暗記させられたものの内容がこんなに現代と親和性があるともっと早く知ることができたら興味も持てたんだろうになあ、と思ってしまいました。
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