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本 ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784106109508
作品紹介・あらすじ
料理に失敗なんて、ない――レストランで食べるものと家で食べるものとを区別し、家庭では簡素なものを食べればよい、という「一汁一菜」のスタイルを築いた料理研究家・土井善晴。フランス料理、日本料理の頂点で修業を積んだ後、父と同じ家庭料理研究の道を歩む人生、テレビでおなじみの笑顔にこめられた「人を幸せにする」料理への思い、ベストセラー『一汁一菜でよいという提案』に至るまでの道のりを綴る。
感想・レビュー・書評
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土井善晴先生の半生記のような作品。
プロの料理人として修行されたからこそ、
家庭料理に必要ないもの、必要なものを見いだされたのだな、と感じました。
ここではレシピなどはないですが、
改めて一汁一菜を基本として料理を作りたいと思います。
副菜が冷奴だけじゃ貧相かな、とか思っていましたが、一汁一菜に足し算しているのだから豪華じゃないか!と実践として気楽になりました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いつも行く本屋さんで少し前に文庫ランキング2位になっていたので手にしてみました。
土井善晴さんと言えば、私が思い浮かぶのは
土井勝さんの息子さんで『おかずのクッキング』に出演されていた方。
最近は『プレバト!』の審査員として。
新潮新書と言えば装丁はお馴染みのアレだけど。
そこに1枚目の写真のようなカバーが掛けられていて、出版社の”推し”具合がわかりますね(笑)
この本は、土井善晴さんが料理人になる以前から、料理研究家になって活動し始め、
今に至るまでの経験と時々の想いが書かれています。
『一汁一菜でよいと至るまで』
タイトルから想像していた内容とはちょっと違った… -
土井さんがご自身の半生を振り返りつつ、なぜ「一汁一菜でよい」と提案するに至ったのかを記述されている。
私は食べることに目がなく、外で美味しいご飯を食べることを楽しみに生きている人間である。
そんな人間こそ、この土井先生のおっしゃる提案には耳を傾けるべきだと思う。
そうすれば、より良い食生活を堪能することができると思う。 -
おいしいご飯は 人それぞれだから ニコニコして作ると絶対 失敗しない。なんか そんなこと 読み終わって 感じた。ズレた 感想かもしれないけど。
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一汁一菜でよいと至るまでの過程を綴っているので、たしかに小難しくはあったが、土井善晴さんご自身のお考えや思いを知ることができてよかった。
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頭の中で土井先生の声が聞こえてきそうな語り口で綴られる一汁一菜までの軌跡。
フランス料理から日本料理、家庭料理になど多くの道を通じてきた中での一汁一菜なんだということに繋がった。土井先生の中でどんな「気づき」があったのかが知れる。 -
現在の一汁一菜という考えに至るまでの道のりが数々のエピソードとともに描かれる
中でもロワイエット村のエピソードは秀逸
家電の普及によって主婦の労働時間が減少し、手の込んだ料理をよいものとするバブル期の考えから、共働き時代の中で簡素な家庭料理への回帰を反映しているのかと思った
最近自分でもよく実践しているが、慣れれば本当にこれでよいと感じられるし、むしろ素材の味がよく感じられて味覚が鋭くなっているとさえ感じられる
また各国の料理の解説や名人のエピソードなども興味深く読め、外食に行きのも楽しみになる
家庭料理も外食も一段と深く味わうための最良のスパイスのような本であった
著者プロフィール
土井善晴の作品





