お客さん物語:飲食店の舞台裏と料理人の本音 (新潮新書 1011)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106110115

作品紹介・あらすじ

レストランは物語の宝庫だ。そこには様々な人々が集い、日夜濃厚なドラマを繰り広げている――。人気の南インド料理店「エリックサウス」総料理長が、楽しくも不思議なお客さんの生態や店の舞台裏を本音で綴り、サービスの本質を真摯に問う。また、レビューサイトの意外な活用術や「おひとり様」指南など、飲食店をより楽しむ方法も提案。食にまつわる心躍るエピソードが満載、人生の深遠を感じる「客商売」をめぐるドラマ!

感想・レビュー・書評

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  • お客さん物語 | 稲田俊輔 | 連載一覧 | 考える人| シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。知の楽しみにあふれたWebマガジン。 | 新潮社
    https://kangaeruhito.jp/articlecat/okyakusan

    稲田俊輔 『お客さん物語―飲食店の舞台裏と料理人の本音―』 | 新潮社
    https://www.shinchosha.co.jp/book/611011/

  • 筆者の感性と私の感性が全く合わなくて読むのがしんどかった。終始「だから何なんだ…」と心の中で呟きながらとにかく最後まで読むには読んだけど、きっと再読はしない。

  • 浅草のジルベール!これだけでもう十分。
    イタリア料理店のパスタだけ客の話、お店の世界観に合わせる話を読むと呑めない女性おひとりさまはやっぱりお店の世界観の文脈にはないんだろうなあとも思う。

  • 飲食業界のあれこれをお客さん目線で説明
    著者は酒類メーカーを経て飲食業界に従事する

    飲食店の様々な人間模様
    食事をする人も様々
    常連客もいれば、ネットワークビジネス目的の人、店員さんにマウントを取りたい人、1000円の定食を高いと感じる人
    飲食店は特に、お客さんとのコミュニケーションの大切さ
    が特に目立った気がします。美味しいものを食べるだけなら、テイクアウトでも良いかもしれませんが、外で食事をすることは従業員さんとのコミュニケーションなどを通じて社交性を磨く場でもあるのかとも思う

  • 「読んでみたら既知のことばかり」との誰かのコメントを見たような気がしますが、「自分もそう思っている」コトでも、他者に伝えることは難しいもの。他の意見・立場にも配慮しつつ、自分の主張を平易かつ理路明快に書き上げるところはさすがと思います。

  • イナダさんのmondやツイッターが好きで、ご著書も拝読。
    決して感情的ではないのに熱がこもった文章、やっぱり好きだなあと思いながら読み進めました。料理人や経営者の立場からすると、ついお客さんに「こう振る舞ってください」「こういう注文の仕方が理想です」と上から目線でお説教したくなる(しかも本書は新書だし)かもしれないところ、そんな押し付けがましい雰囲気は感じません。ご自身もお客さんとして食を楽しんでいるゆえでしょうか。わかりやすい教訓がない分、「So what?」と感じる読者もいるのかな? と他のレビューを見て思いましたが、私自身は日常に活かすというより飲食店をめぐる悲喜こもごもをじんわり味わうことができて楽しい一冊でした。

  • カレー好きオジサンのオススメでほうもしたエリックサウスの総料理長とは驚き、Voicyパーソナリティの話題に上っていたニミマル料理経由でこの本に出会う。エッセイストもされているなんて驚き!

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/569203

  • 八重洲口のエリックサウスなどでしられる稲田俊輔さんが長年の飲食店での仕事をしながら垣間見た飲食店側と利用客についてのエッセイ集。飲食店はビジネスでやっているので利益を上げねばならず、利用客はお金を払っているのだからあるいていど要求があり、両者の事情があえばベストマッチとしてウィンウィンとなるが、不幸にして合わないことがある。それは店側の技量不足や客の認識不足に起因するのであれば歩い程度仕方ないと言えるが、来る客くる客に不満を抱かせる訳にはいかない。そこで店側としてここはどういう店かをいろんな手でアピールするのだが、それでもわかってくれない客が一定数いるのは事実。
    評者も色々と料理をするのでプロの料理人の苦労が垣間見えて面白かった。しかしキャバクラやマルチの勧誘の話などは面白エピソードであるものの楽しい話ではなかった。レストランといえども常には飲食が中心ではないということを気付かされてくれた。

  • 稲田さんの飲食業界への愛が伝わる本。
    とても読みやすい文章で気楽に読めました。
    自分が飲食店でご飯を食べることがまた一段と楽しみになりました。

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著者プロフィール

稲田 俊輔(いなだ・しゅんすけ):料理人・飲食店プロデューサー。鹿児島県生まれ。京都大学卒業後、飲料メーカー勤務を経て円相フードサービスの設立に参加。和食、ビストロ、インド料理など、幅広いジャンルの飲食店の展開に尽力する。2011年、東京駅八重洲地下街に南インド料理店「エリックサウス」を開店。現在は全店のメニュー監修やレシピ開発を中心に、業態開発や店舗プロデュースを手掛けている。近年は、食についての文章も多く発表している。著書に『食いしん坊のお悩み相談』『おいしいものでできている』(リトルモア)『キッチンが呼んでる!』(小学館)『人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本』(扶桑社新書)、『ミニマル料理』『南インド料理店総料理長が教える だいたい15分!本格インドカレー』『だいたい1ステップか2ステップ!なのに本格インドカレー』(いずれも柴田書店)がある。

「2024年 『料理人という仕事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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