リキッド消費とは何か (新潮新書)

  • 新潮社 (2025年2月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784106110764

作品紹介・あらすじ

SNSで見た服をスマホで即ポチ、映画はサブスク、車はカーシェアでOK、ブランドもののバッグより他人がうらやむ珍しい経験を――若者から中高年まで、こうした今どきの消費行動の裏には、いったいどんな心理が働いているのか。次から次へとモノと情報が流れる時代にあって、現代人の消費スタイルは歴史的な変化を迎えている。マーケティング学の専門家が、「リキッド消費」という新たな現象の謎を徹底解剖!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

現代の消費行動を「リキッド消費」と「ソリッド消費」に分けて解説する本書は、特に若者を中心とした新しい消費スタイルの理解を促します。リキッド消費は短命性やアクセス重視、物質からの脱却といった特徴を持ち、...

感想・レビュー・書評

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  • うーん。ちょっと前の本だというのを差し引くとしても、視点がずれることで何が変えられるのkがわからなかった。

  • リキッド消費という新しい動向について日本での実証研究に基づきつつわかりやすく解説されている良書

  • ■感想

    TOPPOINTで読了。
    一部気になる点あり。

  • 消費の概念をリキッド消費とソリッド消費に分け、そのうち最近の若い層に多いリキッド消費について説明している。
    簡単に示すと、リキッド消費とは短命性、アクセスベース、脱物資といった特徴を持つ消費行動である。
    ものと情報に溢れている現代だからこそ、ものの所有より経験の所有を好む価値感が生まれたのではないかとのこと。私自身、リキッド消費の傾向が強いことを実感した。
    時代の変化を受け入れ、順応していかなければならない。

  • 消費がソリッドからリキッドに拡張する中で、我々はどう行動していく?

    リキッド消費という言葉に惹かれて手に取った。単にサブスクやレンタルなど持たない消費の仕方という訳でなく、なるべく手間をかけずに手に入れるといったことまで幅広く入っており、今の消費スタイルを表す言葉として興味深く受け取った。どこまで受け入れるかが人によって異なるため、単純な二元論にならずグレーなところも大いにあるというのが面白い。

    一方、手間をかけないという点で簡潔(でも正しいとは限らない)になりがちであること、ファストファッションとして服などが消費されていくのが良いことなのかという著者の問題提起に、個人的にかなり共感を抱いた。

  • 「リキッド消費」という概念提起は消費主義の文脈を捉えるに興味深いものに思われたが
    定量・定性データの分析からは社会学的な描像としての萌芽といった厚みしか感じられず
    読み終えるころにはコト消費やコスパ主義、シェアリングエコノミーといった昨今の風潮の総体でしかないとも思われた。

  • ●リキッド消費とは
    ①その時々で欲しいものが変わる(短命性) ②わざわざ買わなくても、レンタルやシェアリングで良い(アクセス・ベース) ③ものにこだわらず、むしろ経験を大切に思う(脱物質)と言う3つの要素。
    ●「現在の収縮」経験の意味合いが大きく変化せず、安定している期間が「現在」である。その今と言う期間がどんどん短くなってきていると言う事。
    ●「時間が足りない」と言う言葉は18世紀から繰り返されてきたそうです。新しい技術によって客観的意味での時間の短縮(行為の圧縮)が達成され続けているにもかかわらず、私たちは以前よりも忙しく感じています。
    ●専門家であるか、一般消費者であるか問わず、個人のパフォーマンスが容易に数値化されるようになりました。そして、その指標を参考にして、自分にとってメリットの大きい人と付き合うことも多くなりました。
    ●目新しさやアップデートに重点が置かれるため、不要になれば捨てられること、迅速に入れ替えられること、新しいものを獲得しやすいことが、より高い価値を持つようになるのです。
    ●短命性を象徴する現象として「その瞬間を楽しむタイプの商品」が目立つようになってきた。現代では1着の服は平均7回着用されると捨てられるそうです。
    ●ある学生のレポート「話題に対しては敏感ですが、自分が持つ「興味」はだんだんなくなっている感じがします。」
    ●「アクセス・ベース」レンタル、リース、シェアリングなど所有しないで消費する。
    ●脱物質。写真をデータで所有。紙幣も電子マネー。音楽や映像は配信サービス。
    ●最近では、高価なものを目立つように所有するよりも、贅沢でユニークな経験をすることの方が、社会的ステータスになってきたと指摘する研究者もいます。
    ●現在の消費者はいくつものアカウントを持ち、いくつもの自分を使い分けています。

  • 「流れてくる」情報を、いったん「寝かせる」ことをしたうえで、追加の情報を得ながら確信に至るという説明がなかなか興味深かった。やや値の張る消費活動の意思決定プロセスとして、こうした過程を経るケースは確かに多いのだろう。

  • リキッド消費は、「短命で、アクセス・ベースで、脱物質的なもの」であると定義される。短命性とは、価値が場面ごとに限定され、その寿命が短くなることである。次にアクセス・ベースとは、物を購入して所有するのではなく、一時的にアクセスして経験を得ることである。脱物質とは同じ水準の機能や価値を得るために、物質をより少なくしか使用しないことを意味する。
    本書ではリキッド消費の実態を調査・分析し、その結果としてリキッド消費傾向が強いグループは合理的で費用対効果が高いものを志向し、いろいろな種類の製品を毎回変えながら少しずつ購買する傾向が強いことが明らかになった。ただし、一口に「リキッド消費傾向が強い」といっても様々なタイプがいることに注意しておきたい。
    リキッド消費が浸透するとわかりやすいもの(流暢性)や具体的で手に入りやすいもの(心理的距離の近さ)が好まれるようになるが、それらは「意識する」ことで対応が可能である。

  • 675-K
    閲覧新書

  • 2025年3月22日、日本橋 丸善にあった。1階。消費のスパンが短くなってるのは知ってたけど、ちゃんと他人が分析した分は読んだことがないので図書館にあれば読みたい。

  • 本書によると、リキッド消費とは「短命で、アクセス・ベースで、脱物質的なもの」であるという。

    本文にも書かれている通り、この定義に従うと、カーシェア、サブスクリプション、ファストファッションの洋服を短いサイクルで買い換えるという、現在の消費生活において一般的に見られることは全てリキッド消費になる。

    著者はこのリキッド消費について、これまでの研究を整理し、また定量調査と定性調査の双方を通じて考察を行っている。

    やや風呂敷を広げていて焦点がぼやけているきらいはあるが、リキッド消費研究の萌芽として注目すべき著作である。

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著者プロフィール

青山学院大学教授

「2024年 『ブランド・リレーションシップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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