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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784106110887
作品紹介・あらすじ
犯罪の軽重にかかわらず、罪を犯した少年に再犯をさせないこと。それが日本の更生保護政策の最優先課題だ。では、一九九七年に神戸連続児童殺傷事件を起こした「酒鬼薔薇聖斗」は本当に更生したのか。再犯の恐れは消えたのか。その境界はじつに不確かなものだ。事件の記録をゴミ扱いした裁判所の無関心からメディアと社会の変容まで、少年事件を追い続けるジャーナリストが、無数の「少年A」たちのその後を問う。
みんなの感想まとめ
少年犯罪の更生について深く考察する作品であり、特に一九九七年の神戸連続児童殺傷事件の犯人に焦点を当てています。更生とは何か、再犯の有無でその評価が決まるのか、また、匿名報道の是非についても議論が展開さ...
感想・レビュー・書評
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少年犯罪について。
再犯していなければ更生していると言うのか否か。
その後の人生はどうなのか。
また匿名報道についても難しい問題だと思う。
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97年に起きた神戸連続児童殺人事件の犯人のその後が描かれてるかと思ったが、違ってた。
第7章から成り、酒鬼薔薇聖斗が更生したのか?と言う点を私は知りたかったが、少年犯罪者を取り巻く司法、家裁の問題や精神鑑定、実名報道の是非などを過去の色々な事件を挙げながら解説してある。 -
「更生」って一体なんなんでしょうね。制度上罪に問われない年齢でもSNSでは容赦なく容疑者の特定、拡散され制裁が下される。死刑制度がガラパゴス化した制度だとしても、残虐な犯行をしたものに関しては「少年」だろうと死刑を望む人は少なくない
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この事件の関連書籍は、当事者・両親・被害者・その他の著者と、沢山読んできた。
その中でもタイトルで期待させる部分と中身の乖離が大きい一冊だった。
影響力の強い事件名を看板に掲げながら、実際には当該事件についての掘り下げはごく薄く、むしろ他の少年事件の紹介や、著者自身の“少年法とは何か”“成年との線引きはどこにあるのか”といった持論の展開が大半を占めている。
酒鬼薔薇個人の更生や心理に迫るどころか、そこに触れたと言える部分はほとんどなく、「このタイトルである必要、あった?」という疑問が最後まで拭えない。
タイトルが誘うテーマ性や問題提起への期待感に比べ、実態は“少年事件概論”のような内容に終始しており、読後感としては肩透かしに近い。
正直、『少年事件の判決──成年との境界とは』のようなタイトルの方が誠実だったのではないかと思うほど、“名前だけ借りた感”が強い。
問題意識自体は良いものなのに、看板と中身のすれ違いが目立ち、期待との落差が勿体ないと感じた。
題名が違えば… -
少年法について考えさせてくれる一冊。「18歳以上が成人です」となったが、法律によっては、少年の年齢が変わる非常にあいまいなものだとわかった。また、更生とは何であるかも考えさせてくれた。しかし、同じようなことが繰り返されるところがいくつかあったのが残念だった。
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2025/05/19発行。
少年法/少年事件と更生についての本。
まず、少年法等について。人は、行為の善悪を判断する能力を持たずして生まれ(赤ん坊)、どこかの時点で通常は(刑法第39条、心神喪失者、心神耗弱者)その能力を備え(大人)、人によってはまたその能力を失う(認知症)。従って、生まれてから大人になるまでの間を(裁判官に任せきりにせずに)扱うために、少年法のような制度があるのは当然で、実質的にこのような制度がない国は想定しにくいと思う。
(p.43)「憲法で「裁判官の独立」が保証されている」
(p.158)「司法の判断が分かれた場合、その正義の在(ありか)はわからなくなる」
裁判官が独立していれば、当然、ある程度、司法の判断は分かれる。
行為能力者は、民事上の概念だが、刑事上は、
・14歳未満の触法少年(p.94)
・14歳以上20歳未満の犯罪少年(未成年)(p.94)
更に、
・刑法第39条「心神喪失者の行為は罰しない」「心神耗弱者の行為はその刑を減軽する」(pp.82-83)
行為の善悪を判断する能力(事理弁識能力)、その判断に従って行動する能力(行動制御能力)が著しく欠けている者や、それらが著しく低い状態にある者に対しては、刑法上の責任を問えないとする近代刑法の原則(責任主義)に基づく。
動物裁判(中世ヨーロッパで行われていた動物を人間同様に刑事裁判にかける制度)は、現在では滑稽なだけだと思う。
次に、更生について。
「はたして、更生とは何だろう、と。」(p.5)
「じつは、法律には「更生」の定義がない。(中略)それでも国が更生のために、絶対必要だとする条件がある。
再犯をしないこと、だ。」(p.15)
更生の定義をどうするにせよ、死刑や(仮)釈放のない終身刑を除けば、受刑者等を確実に更生させる方法は知られていない(さらに言えば、理論上は、死刑までの間や終身刑の最中であっても、再犯を行う可能性はある)。更生するまで無制限に拘束可能とする考え方は、刑罰の目的としての応報や、予防拘禁につながることから、認めにくいのではないか。
刑罰の目的
・一般予防(General Deterrence)
社会全体の一般人を威嚇し、将来の犯罪を予防する。
・特別予防(Specific Deterrence)
改善・更生させ、再び犯罪を犯さないようにすること
・応報(Retribution)
目には目を
(p.116)「2010年以後、国にとって、推知報道の禁止という法令遵守をめぐるカウンターパートは、マスコミではない。それは、市井の人々だ。」「事件報道に辛うじて存在していた大人と少年の区別を、市民があっけなく乗り越えていく。」報道が、一部のマスコミエリートの手から、市井の人々・市民へと、後戻りが効かない形で開かれていった現実を、筆者は評価しないのか。
(p.170)(20歳未満の)「酒もタバコもNGの理由は、どこにあるのか。
・健康被害防止
・非行防止
--というのが、政府の答えだ。」
酒やタバコの健康被害に関し医学的に見て年齢とは無関係、というのが筆者の主張なのか。そうでなければ、医学的な健康被害防止の観点からの禁酒禁煙の規制が、成人年齢とたまたま一致すべきなのか。
(p.178)「「出羽守(ではのかみ)」といって嫌うのだ。」比較制度分析、比較法研究は大切だと思う。自分に都合のいい部分だけ他国の例を挙げる、のは、ご都合主義だから忌避されて当然。他国の例をほとんど挙げないのは単なる勉強不足だと思う。
(p.188)(例えば同じ18歳が)「裁かれる側と、裁く側でも、同じ年でも、その立場が変わる。まるでブラックユーモア。」何を問題としているのか全くわからない。例えば、裁かれる側と裁く側が同じ25歳だったらブラックユーモアか。裁かれる側と裁く側が同じ75歳だったらブラックユーモアか。一体、何が言いたいのだろう。
[目次]
プロローグ
第1章 酒鬼薔薇聖斗は更生したのか
-国が考える「絶対必要条件」
少年Aの「更生」/国が描いた少年Aの社会復帰/また人を殺めた再犯の「少年」も/少年Aは怪物(モンスター)か/「非社会」の子供/消えた少年A 不惑のA
第2章 なぜ司法は事件記録をゴミあつかいしたか
-裁判所という「閉じた世界」
司法にとっての「お片づけ」/捨てないだろ、普通/裁判所では「ゴミ」/司法のミニマリスト宣言/社会的には存在しない(・・・・・)記録/無自覚な隠蔽 閉じた世界の同質性
第3章 酒鬼薔薇と永山則夫は何が違うか
-「実名」が消えた少年事件
酒鬼薔薇聖斗は、なぜ少年Aなのか/アノニマスな少年/「更生」とは「甦る」こと/実名顔バレの山口二矢/ベストセラー作家、永山則夫と「少年」の誕生/うちの子にかぎって…/「少年犯罪」から「少年非行」への転化
第4章 精神鑑定はなぜトレンド化したか
-「発達障害」の多用が産む誤解
少年事件の被害者は、かまれ損/「人を殺す」経験を求めた少年/「反社会」ではない殺人/オペレーション変更された精神鑑定/鑑定の源流 酒鬼薔薇事件/精神鑑定は万能か/発達障害=危険人物/少年事件のトレンド
第5章 SNSは少年事件をどう変えたか
-「正義」がネットリンチに転じた時
SNSが制裁の舞台になった少年事件/国vs.マスコミ/川崎中1男子生徒殺害事件の初報/顔バレの時代 市民総出の「犯人」探し/ばらまかれる実名/キャッチ・ザ・ウエーブ SNSの波に乗る報道/ネットリンチ SNSの悪意/ネットの関心と報道パターンのズレ/「燃料」化する少年事件/2ちゃんねるはクローズド/テック時代のThink Different
第6章 国はなぜ実名報道を許したか
-政治に翻弄される「特定少年」
令和時代の死刑の基準/緘黙(かんもく)の少年/正義は変わる/政治に翻弄される「少年」/ユルユルのルール変更/40人以上の少年死刑囚/死刑の基準と犠牲者の人数/さまよう司法の正義/市民に渦巻く反感
第7章 少年とはだれなのか
-ばらつく「少年」像と社会の違和感
「大人」の反対語は「少年」か/酒はダメだがパチンコはOK/昔の方が自立していた「少年」/「霊長類ヒト科」としての人間/世界の「少年」と「大人」の境界/少年法をめぐる法務省と最高裁の綱引き/少年法改正と「虎に翼」/少年は児童か/裁く側なら大人、裁かれる側なら少年
エピローグ 少年の更生とは 不確かな境界
少年Aの「更生(よみがえり)」 再び/不確かな境界 専門家の陥穽/消える少年事件 -
タイトルの答えが最後まであやふやなままで、何を伝えたいのか分かりづらい書籍でした。
更生とは再犯をしないことだけなのか?という疑問。その点で言えば少年Aは再犯をしていない。しかし、、、という内容から、これまでの少年事件、そして、それぞれの法律における少年という存在の矛盾。どちらかと言えば少年事件の不確かさというタイトルが似合いそうな本でした。 -
世間を震撼させた未成年者による凶悪事件のその後。加害者達の現況はどうなのか?プライバシー、人権の問題はあるかも知れないが、とりわけ、殺人事件の場合、被害者の人権は永遠に奪われてしまったままで、加害者のそれは守らなければならない必要はあるのかと思う。加害者のアフターを報告することで抑止
になるのではないか。
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少年事件の事件記録は社旗的には存在しない 捨てて何が悪い?
少年による殺人 60年代200-400人/年 2010年代以降50人/年と減少
更正 と 更生 の違い 少年は生きなおすチャンスがある? -
岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?ID=BB00668324
犯罪の軽重にかかわらず、罪を犯した少年に再犯をさせないこと。
それが日本の更生保護政策の最優先課題だ。では、一九九七年に神戸連続児童殺傷事件を起こした「酒鬼薔薇聖斗」は本当に更生したのか。再犯の恐れは消えたのか。
その境界はじつに不確かなものだ。事件の記録をゴミ扱いした裁判所の無関心からメディアと社会の変容まで、少年事件を追い続けるジャーナリストが、無数の「少年A」たちのその後を問う。(出版社HPより) -
酒鬼薔薇聖斗は更生したのか 不確かな境界を読んで見た。過去にあった記事も読んだか結果は難しい。
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佐賀大学附属図書館OPACはこちら↓
https://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD11737101 -
「更生」や犯罪に関する「少年」の曖昧さを考える内容。おおく、筆者の考えが織り込まれており、例えば行政に奉職する私の身からすれば「保存年限を過ぎた事件資料が処分されることの何がそんなにおかしいのか」という気もするが(「重大な」少年事件なんてものを、どのように整理し、何のためにアーカイブするのか? アーカイブはもはや司法のためではない。最高裁判所の指針が変わっているなら大変興味深い)、筆者は(あるいは世論のある部分は)そんなことは許されるべきではないと語るわけであり、こうしたことに新鮮味はあった。
ただ、少年犯罪について、司法の曖昧さや少年そのものの枠組みの曖昧さ、メディアの取り扱いの変遷など、周縁について語りつつ、深堀りがあるわけではないので読後感としては「まあわかるけど…」となってしまった。特定ケースに関する情報が多いわけでもなく、少し期待外れではあった。ただ、こうした議論は忘れてはいけない、という意味で必要な本だとも。 -
サカキバラに特化した内容というよりかは少年犯罪、少年法等について俯瞰的にみた本書であった。少年法の存在そのものが疑問視されている昨今、少年法特有の匿名性にメディアや我々が踊らされ、憶測が飛び交うその状況に改めて恐怖を感じた。広陵高校暴力事件の真相が明瞭になっていないにも関わらず、SNSで『正義感の暴走』をしまくる第三者と同じようなものだ。少年事件と発達障害とを結びつけようとしていることには納得させられた。無敵の人が誕生するのは、必ずしもその人本人だけの問題ではない、社会の状態や家庭環境等々、原因は多く考えられる。国家はそういった人たちのために全力を尽くすべきだと思った。
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【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/582505 -
タイトルの意味がよく分かった。ずっと少年事件を追ってきた著者だからこその言葉がたくさんあった。
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図書館の本を選びに本屋さんに行こう!
2025年6月19日(木)15:30-17:00
西沢書店大町店
学生が選んだ本
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福島駅前キャンパス
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酒鬼薔薇聖斗は更生したのか 不確かな境界 https://fclib.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=3019728 -
最近“新書“に心奪われる。
タイトルがストレートに、入ってくるからかな?
『少年A』という少年犯罪。
もちろん“絶歌“も読んだ。
毎回読み終えていい気はしないのに、何回読んでる。
その後の彼。と書かれては…
もちろん興味ある。読む。
“不確かな境界線“
18歳、19歳は、成年であり子供ではないが、少年ではある。
ややこしい。
ややこしいことだらけ。
答えはひとつじゃないのか?
少年法の目的、“更正“ではなく“更生“
過去の過ちをゼロにして、まっさらに生まれ変わるーー。
それが“更生(よみがえり)“なのか?
は?
読み終えて、もやもや。
これが今の日本。
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