- Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106207112
作品紹介・あらすじ
いつ、どこで覚えたのかはっきりとしないが、うろ覚えに口ずさむ和歌の一句。多彩な技巧を駆使して歌う四季の美、恋の機微。心に響く百人一首の世界。
感想・レビュー・書評
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詩歌のアンソロジーの原点。
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中学生の時、校内百人一首大会の為に必死で100首おぼえました。
意味も分からず......
今改めて訳を読んでみると、当時こんな内容の歌を大きな声で暗唱していたんだなあと思うと苦笑してしまう。
季節の歌、恋の歌今ならじんわりと心にしみてきます。
沢山百人一首の本が出ていますが、訳が簡潔で百首を短時間に目を通せる、写真や資料が豊富というお薦めを受け、この本を手に取りました。 -
日垣古典塾の先月の御題。
百人一首って、こんなに恋愛の歌がおおかったと、思い知らされた。
高校のとき、まる暗記させられときは気がつかなかった。
ぐっときたのは真面目そうな歌。
(1)山辺赤人:田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪はふりつつ
ふるさと静岡の歌なのでおもわず選んだ。
(2)鎌倉右大臣:世の中は常にもがもなあまの小舟の綱手かなしも
世の中は永遠にかわらないでほしいという上の句に惹かれた。
(3)前大僧正正慈円:おほけなくうき世の民におほふかなわが立つそま(木へんに山)に墨染の袖
仏法によって衆生万民を救済しようとする決意を堂々と表明した格調高い歌と批評してあったので、一票。
一夫多妻制の時代の歌なので、どうも、恋歌はなじめないな。