更級日記 (新潮日本古典集成 新装版)

  • 新潮社 (2017年12月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784106208270

作品紹介・あらすじ

読みやすい! わかる! 好評シリーズが装いを新たに。古語辞典は不要です! 物語の世界に憧れていたひとりの少女。しかし夢は砕かれ、孤独で老残な晩年が……。菅原孝標女が嘆きつつ清冽に綴る自らの生涯。

感想・レビュー・書評

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  • 文庫本にして100ページ足らずの作品なので、再読にあたっては、まず原文を読み、訳しながら進みました。上洛の記、都での日々、晩年とざっくり3場面になりますが、それぞれの印象が大きく異なり、統一感に欠けます。でも、通してみると物語に憧れ、読み耽り、神仏の諭しも聞き流していると、晩年は孤独な身寄りになりましたという話になり、狂言綺語の戒めになっています。でも、実際、作者は晩年まで筆を置いていないので、その真意はどこにあるのか?十代の思い出は現代に通じるリリックさで、切なく美しいし、晩年の孤絶感は筆が冴え、作者をヒロインに押し上げます。巧みな文章運びで、伊勢物語や源氏物語のレトリックを意識した野心作になっています。

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著者プロフィール

大正13年(1924年)、岡山県生れ。
昭和22年東京帝国大学国文学科卒、同大学院修了。東京大学名誉教授。日本学士院会員。
源氏物語ほか女流日記文学などの注釈や作家論・作品論を手がけて平安朝文学研究に寄与した。平成13年文化功労者受賞。
主な著書に、『源氏物語の世界 その方法と達成』(昭和39年、東京大学出版会)、『王朝女流文学の形成』(昭和42年、塙書房)、『源氏物語』(昭和43年、岩波新書)、『王朝女流文学の世界』(昭和47年、東京大学出版会)、『日本古典文学大事典』(共編)(昭和58-60年、岩波書店)、『王朝の文学空間』(昭和59年、東京大学出版会)、『王朝文学史』(編)(昭和59年、東京大学出版会)、『伊勢』(昭和60年、ちくま学芸文庫)、『源氏物語の女性たち』(昭和62年、小学館)、『王朝語辞典』(平成12年、東京大学出版会)、『源氏物語を読み解く』(共著)(平成15年、小学館)、『古典をどう読むか 日本を学ぶための『名著』12章』(平成17年、笠間書院)、『源氏物語大辞典』(共編)(平成23年、角川学芸出版)などがある。

「2011年 『平安文学の論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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