安部公房全集 1 1942.12-1948.5

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (558ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106401213

感想・レビュー・書評

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  • 全てコンプリート(まだ完結していないが)。装丁も素晴らしくよくできている。安部公房の文章を読むと息が詰まりそうになる。すごい。

  • 題名のない短編から既に面白い、とんでもない美少年が人生に翻弄されて疲れていく様がこちらも一緒になってはらはらしたりどっと疲れたり、最後に謎だけが残って奇妙な解放感に包まれます。
    途中まで読んで図書室に返してしまったのでまた読みたい作品集でした。

  • 「壁」以前の安部公房を知ることが出来る書である。小説、書簡、詩集などが収められている(中には陶酔しきった恋愛詩等、ややこっぱずかしいであろう物もある)文章はとても10代20代前半のものとは思えず、哲学書のような重厚さ難解さであるが、その中に「旅」「砂漠」のような、後年をしのばせるテーマが見え隠れする。特に「終わりし道の標に」にその傾向が強い。10代のころと思しき手紙の中に「ラテン語とギリシャ語とドイツ語をやっている」という文面がある。文豪はやはり若くして文豪なのだな……と感じさせる。

  • すごい作品だと思う。
    とりあえず全集の1だけ。

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著者プロフィール

安部公房
大正十三(一九二四)年、東京に生まれる。少年期を旧満州の奉天(現在の藩陽)で過ごす。昭和二十三(一九四八)年、東京大学医学部卒業。同二十六年『壁』で芥川賞受賞。『砂の女』で読売文学賞、戯曲『友達』で谷崎賞受賞。その他の主著に『燃えつきた地図』『内なる辺境』『箱男』『方舟さくら丸』など。平成五(一九九三)年没。

「2019年 『内なる辺境/都市への回路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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