遠藤周作文学全集 (5)

  • 新潮社 (1999年9月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (350ページ) / ISBN・EAN: 9784106407253

感想・レビュー・書評

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  • おバカさん

    「海と毒薬」のすぐあと・・ということですから、まだまだ初期作品なのでしょう。遠藤の底流を彷彿とさせる作品。
    今読むと、なんだかばかばかしく、脈絡もあるようで、ないようで。
    キリスト教信者にはいい読本なのでしょうか。
    それにしても、フランスから船でやってきた青年が日本で行方不明になってしまう・・・・。
    ビザはどうしたんや、滞在許可はどうなんや、不法滞在で放っておくのか・・なんてツッコミはやめときましょう。


    わたしが・棄てた・女

    ちょっとふざけた表題ですが、元は「さよなら」と題したらしい。
    つまり、死ぬ間際に「初めての彼」にさよならを言う。
    遠藤らしく「らい病」を扱うが、なかなか取り組むのが難しい対象だ。
    遠藤が「おとこ」の心理を描くときは、フラッシュバックのようなデジャブのような感情に囚われるくらいわが身にひきつけられる。
    一方「おんな」の心理については、男性が想像する以上の真理は表現していない気もする。
    つまり、女については想像でしかない。
    イエスはらい病者とも区別なく接した・・・という聖書の話なのだろう。
    キリストに関係するもの以外にはあまり共感できる内容でもない。
    キリスト教文学というものが確立されているのだろうか。
    聖女を描きたかったということだが、果たして成功していたかどうかは疑わしい。

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著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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