ランボオ詩集 小林秀雄全作品〈2〉

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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106435423

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  • 作者の個性や天才。そういうものを小林秀雄ははっきりと見つけた。この頃から、致し方ないもの、退引きならないもの、運命とさえ言いたくなるもの(表現に際はない)に対する執着が見られる。
    「自意識の勝った優れた作家の制作の系列を眺める時、生涯の若々しい時期に、決定的な制作を発表しているのが屢々見られる。処女作にすべてがあるという言葉は弱々しい、凡庸な作家でもその処女作にすべてがあろう。そうではない。自身の特異性をはっきりと見定めた歌、己れの独自の象(かたち)の発見の退引きならぬ定著があるのだ。」(p153「横光利一」)

  • 2009/
    2009/

    文学と風潮. 新しい文学と新しい文壇. アルチュル・ランボオ. ランボオ詩集 アルチュル・ランボオ著 小林秀雄訳. 「地獄の季節」訳者後記1. ランボオ2. 横光利一. 批評家失格1. 私信−深田久弥へ. 我ままな感想. 近頃感想. 物質への情熱. 中村正常君へ. アルチュル・ランボオの恋愛観. 感想. 卒業論文をめぐって 村松剛著.

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著者プロフィール

小林秀雄
一九〇二(明治三五)年、東京生まれ。文芸評論家。東京帝国大学仏文科卒業。二九(昭和四)年、雑誌『改造』の懸賞評論に「様々なる意匠」が二席入選し、批評活動に入る。第二次大戦中は古典に関する随想を執筆。七七年、大作『本居宣長』(日本文学大賞)を刊行。その他の著書に『無常といふ事』『モオツァルト』『ゴッホの手紙』『近代絵画』(野間文芸賞)など。六七年、文化勲章受章。八三(昭和五八)年、死去。

「2022年 『戦争について』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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