小林秀雄全作品 12 我が毒 (小林秀雄全作品)

  • 新潮社 (2003年9月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784106435522

感想・レビュー・書評

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  •   批評は常に冷静な観察であるとともに情熱ある創造である、そういう立場に批評家が立っている事は難しい。それは立場というようなものではなく、寧ろ凡そ立場というものに関する疑惑を不断に燃やしている事に他ならないからだ。疑惑の中にこそ真の自由がある。それが批評精神の精髄である。サント・ブウヴはこれを毒といった。薄められた毒から人々はいろいろな事を学ぶであろう。併し、真に学ぶとは毒を呑むことではあるまいか。
     だが、多くの読者はそこまでは学ぶまい。それはあまり恐ろしいことだ。
    だが「手帖」を読む読者は、少なくとも世の所謂主観的批評とか客観的批評とかいう言葉が、いかにも女々しい空言に過ぎないかぐらいは合点するであろう。「手帖」の著者は、常に己を証明して過たなかった。そしてそのことは、彼が語るとおり「僕には春も秋もなかった。乾いた、燃えるような、悲しい、辛い、一切を啖い尽す夏があっただけだ」ということであった。
    そういう光景は嫌でも読者の眼に映るであろうから。(p173より)

  • 2009/
    2009/

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著者プロフィール

1931年2月12日生まれ、東京都出身の作曲家。東京藝術大学卒。作曲を長谷川良夫、ピアノを水谷達夫、宅孝二、奥川坦、稲垣寿子に師事。1959年・1961年 NHKから委嘱された芸術祭参加作品のラジオ音楽劇2作がそれぞれ芸術祭奨励賞を受賞する。1966年に中田喜直らと「波の会」(現・日本歌曲振興波の会)を創設し、第二代会長を経て、後に社団法人となった同会の名誉会員を務めた。「落葉松」をはじめとする歌曲・合唱曲やピアノ曲、童謡「まっかな秋」、オペラ、器楽曲、小学校校歌など数多くの楽曲を手掛ける。また、本人が直接合唱団を指導することも。東京藝術大学音楽学部講師、愛知県立芸術大学教授、聖徳大学・同短期大学教授、活水女子大学教授などを歴任した他、1979年には文部省派遣在外研修生としてパリに留学した。このほか、ショパンやリストのピアノ作品の校訂を手掛けた。2017年7月25日死去。86歳没。

「2024年 『混声合唱のための組曲 優しき歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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