山本周五郎長篇小説全集 18 天地静大 下

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106440588

作品紹介・あらすじ

何を為し、いかに生きるべきか! 「脚注」で、さらに深まる物語の味わい。勤王か佐幕か――。幕末動乱期、東北の雄藩と境を接し、時代の大波に揉まれる一小藩。不安と懼れから、若者たちが妄動する中、杉浦透は、江戸で学問に専念することを一人決意する。一方、水谷郷臣は、時代を読む目を持ちながら、藩主の弟という立場ゆえ苦しむ。悩み惑う若者たちの姿を通して、人間の強さと弱さを見つめた傑作。

感想・レビュー・書評

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  • いつの時代も若者たちは、揺れている。ましてや幕末では、先が見えて来ない。そうした人の揺れ動く様を、うまく切り取って見せてくれる。そして、女性の生きる様も今、現在にも通じる形で描きあげてくれる。さすがです。

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著者プロフィール

山本周五郎(やまもと しゅうごろう)=1903年山梨県生まれ。1967年没。本名、清水三十六(しみず さとむ)。小学校卒業後、質店の山本周五郎商店に徒弟として住み込む(筆名はこれに由来)。雑誌記者などを経て、1926年「須磨寺付近」で文壇に登場。庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説などを発表。1943年、『日本婦道記』が上半期の直木賞に推されたが受賞を固辞。『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』など、とくに晩年多くの傑作を発表し、高く評価された。 

解説:新船海三郎(しんふね かいさぶろう)=1947年生まれ。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員。著書に『歴史の道程と文学』『史観と文学のあいだ』『作家への飛躍』『藤澤周平 志たかく情あつく』『不同調の音色 安岡章太郎私論』『戦争は殺すことから始まった 日本文学と加害の諸相』『日々是好読』、インタビュー集『わが文学の原風景』など。

「2023年 『山本周五郎 ユーモア小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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