- Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106445170
作品紹介・あらすじ
患者の遺族に訴えられた財前。ミスを隠蔽する大学病院。医師の良心に従い、真実を述べる里見は?白熱の第一審。
感想・レビュー・書評
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山崎豊子節にもなれ、ようやく読むスピードを上げることができるようになりました。
他の作品でもそうですが、お茶するシーンには紅茶がよく出ているような気がします。当時はコーヒーよりメジャーだったのかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
みんな財前が嫌いなんだなあ。逆張りヒール好きとしては財前はとんでもなく魅力的だし判決読んでうおおおおおおとなってしまった
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組織の中で生きることは、理不尽をいかに我慢できるか、大きい組織であればあるほど、封建的な体制であること。
昭和のお話ですが、今も変わらない問題だし、これからも続くこと。
自分は我慢できなくても、家族を守るため、生活を守るため、何がベストな答えなのか、これからも組織で生きていく限り、続く課題。 -
医療裁判の難しさ
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圧巻。今も変わらない。古くならない。
なによりも、読者への思いを感じる。作者は、読者と一緒に作品を作り上げるのだと思う。 -
まさに社会派小説!であると同時に、山崎豊子さんの、膨大な取材・調査をひとつの小説にまとめあげる力、というか才能に思いっきり下を巻かせられます。個人的にはやはり完全学究肌の里見助教授の生き方に共感を覚え、第一部(5巻セットの文庫本では第3巻の終わり)を本当に悲しく読んだものです。「名作は色褪せない」の言葉通り、40年前の小説とは思えない瑞々しさです。