吉本ばなな自選選集〈3〉Deathデス

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 191
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106463037

感想・レビュー・書評

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  • キッチンが読みたくて。

    「死」なんて慣れなくていいよ。

  • 自選選集は、これまでに「Life」、「Love」を読んだ。
    それらの中の作品を含めても、この「Death」収録の「キッチン」は完成度が高く、この作家の一つの到達点を示していると感じた。

    けれども、個人的に吉本ばななはどうしても好きになれない。
    読み方の可能性がひどく限定されていて、作者の感受性を押しつけられるる感じが息苦しいのだ。

  • 「口をきかない自分、というのは言葉を失ってゆくことだった。
    しゃべれなくなって二日間くらいは、私はしゃべれたときとまったく同じ思考をしていた。たとえば、姉に足を踏まれれば、『痛い。』とはっきり言葉で思った。TVに知っている場所が映れば、『あ、ここはあそこだわ、いつロケしたんだろう。』とまるで口に出しているように思った。
    それを音声にしないことで、微妙な変化が起こってきた。言葉の後ろに広がる色が見えてきたのだ。
    姉が私に優しく接しているとき、私は姉をピンクの明るい光のイメージでとらえた。英語を教える母の言葉やまなざしは、落ち着いた金色、道端で猫を撫でれば、手のひらを通して山吹色の喜びが伝わってきた。
    そう感じて生きていると、言葉の持つ強烈な限定性が押しつけがましく思えた。
    まだ幼かったから、肌身で知ったのだろう、私はそのときはじめて表現するはしから逃げてゆく言葉というものに、深い興味を持ったのだ。瞬間と永遠を同時に含む道具。」

    「風美、寝てるの?」
    「ううん。」
    と私は言った。いざ声を出してみると何てことなかった。ただ、自分の声が遠くに聞こえて気味悪かった。懐かしい音色だった。
    「風美、しゃべった?」
    姉が驚いて言った。
    「そうみたい。」
    私はおそるおそる言った。
    「ずっと、しゃべれたの?」
    「ううん、本当に声が出なかった。」
    「どういう感じだった?つらかった?」
    「ううん、だんだんいろんなことがわかってるみたいな感じになってきてた。」

    「日本語ってさ、不思議な言葉だよ。実際。さっき言ったことと相反するけど、日本に来てからずいぶん長く生きてるような感じがするんだ。言葉が心にまで深く入ってくるんだ。」

    「私にとって恋はいつも意外性と共に訪れる。どうしてこんな時にこんなことを思いつくだろう?ということをどんどんしてくれる人が好きだ。」

  • ちょっと黄味のかかった紙と文体が綺麗でマッチしてて好きだ
    よしもとばななは合わないなー
    自分は物語がしっかりしてる方が好きだってことに気付いた
    この人は気持ちの変化や自分が見た景色や食べたものの感じ方を語るタイプ?
    物語3に対して著者の思い7って感じ

  • 分類 913/ヨ

  • できれば避けたい。けど、絶対に避けられないこと。
    いっしょにすごしてきた人と、いつかは別れなくちゃいけない。
    そのテーマで、6作品。

    だから、全部 読んでると落ち込んでくるし疲れてくる。
    特に、「N・P」はかなり神経つかった。
    ちょっとずつしか進めないのに、はやく行きたい。でも、行きつく先が恐ろしい。
    そんな物語だった。

    「キッチン」が読みたくて借りてきたんだけど、
    けっこうすきだ。

  • 作者は死を悲しまない人なのかと思った。しかし、読み進めていくとそうではないことが分かる。短編集なのに面白い。
    「ムーンライト・シャドウ」は美しく悲しい話であった。

  • 2001/11/19読了

  • 3巻は「Death」篇。永遠の別れ。残された者の思い出。キッチン満月――キッチン2ムーン・ライト・シャドウN・Pハードラック野菜スープ(書下し短篇小説)(あとがき)慣れないオフホワイトのカヴァー、オレンジ色の本体。単行本で最初に読んだときには、やはり『キッチン』が印象的だったかな。

  • キッチン
    N・P
    野菜スープ

    その他収録
    死に纏わる悲しくも強い物語たち

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