ルネサンスとは何であったのか (塩野七生ルネサンス著作集)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 235
感想 : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106465017

作品紹介・あらすじ

そこには、混迷を脱した人びとがいた。30年におよぶルネサンスへの熱情を注いだ最新の文明論。フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィアと、ルネサンスが花開いた三大都市を順にたどりながら、レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめ、フリードリッヒ二世やアルド・マヌッツィオなど「ルネサンス」を創った人びとの魅力と時代の本質をわかりやすく説いた、最高の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • まさにタイトル通りに「ルネサンスとは何か」がわかる本。
    とても明快で、わかりやすかった。

    わかりやすさの理由は、まず、対話形式になっていること。
    話し言葉に近くて、塩野先生の講義を聞いているような感じ。
    そして、フィレンツェ、ローマ、ベネツィア、と都市ごとに話がまとめてあること。
    時代とともに、ルネサンスの中心がそれらの都市間を移っていくから。
    それぞれの土地と人々の気風の違いもよくわかる。

    わかったつもりでなんとなく曖昧だったルネサンス観がすっきりと頭に入ってくる。それがなんとも快感。
    図書館で借りたけど、手許に置いておきたくなりました。

  • 塩野七生 「ルネサンスとは何であったのか」

    イタリアのルネサンス論。とてもわかりやすい

    ルネサンスを 単なる「古典文化の復興運動」という教科書的定義にとどめず、ローマ帝国、中世(キリスト教世界、十字軍時代)の時代の流れから解説している。

    ルネサンスを 中世の価値(キリスト教的価値観)の崩壊と新しい価値の創出(人間の発見)と位置づけている。
    *中世の価値観=神を通して見て、神の意に沿って考え、聖書の言葉で話す
    *ルネサンスの価値観=自分の目、頭、言葉に目覚めた=人間の発見=人間が心眼を再びわがものにした


    フィレンツェ的心眼の代表はレオナルドダビンチ、ローマ的心眼の代表はミケランジェロ

    フィレンツェのルネサンスを牽引したのは大商人。ローマのルネサンスを牽引したのはローマ法王

    カエサル「人間は 現実の全てが見えるわけではない。多くの人はみたいと欲する現実しか見ていない」

  • あそこらへんの歴史の絡みがすごい勢いで理解できた!

  • 2n

  • 長かったけど、対話形式という形で書かれている本書はルネサンスの思想家や芸術家の名前を知らないとまったくわからないだろうが、それでもルネサンスの基礎を学ぶには良い本だろう。

  • ルネサンスという、中世の価値観の崩壊に出会ったために新しい価値観を作り出さねばならなかった時代に生きた人は、政治家でも、経済人でも創作者にならなければならなかった。p7

    ルネサンスとは、キリスト教会が押さえつけていた、人々の「見たい、知りたい、分かりたい」という欲求が爆発した時代。p12

  • タイトル通り。

    対話形式で話が進む。

    塩野七生さんの著作を読んでいたので、話の内容もわかりやすかった。
    読んでいなくとも、充分におもしろいと思う。この本をきっかけに塩野七生さんの本を読み進めてもいいと思う。

  • 世界史の復習をしたようなものですが、例えば地理上の発見をしたコロンブス、アメリゴ・ベスビッチなどイタリア人がなぜ多かったのか、そして、スペイン・ポルトガルではなく、イタリアがスポンサーであれば、征服ではなく、交易重視というスタンスでインカ帝国は滅びなかったであろうという著者の考えは面白いです。ルネサンスはなぜイタリアから始まったか。それもフィレンツェからローマ、ヴェネツィアと移っていた理由。イタリアが一つの国になって未だ100年程度であるという重みを改めて痛感しました。

  • 人生の50冊
    豊かな教養のための楽読部門 ベスト5

    ルネッサンスを単なる芸術活動だと信じている人には
    目から鱗の総合歴史観。
    大航海時代において人間の感性が覚醒される様が
    豊かな視点で描かれる。

    ルネッサンスがなんであったかを知るには
    キリスト教による精神支配の中世を知ることになり
    その前史である古代ローマ帝国を知る必要がある。
    歴史を学ぶとはそういう連関を
    想像力で感じることなのだ。

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