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- Amazon.co.jp ・本 (417ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106470042
感想・レビュー・書評
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二郎三郎と秀忠の暗闘はますます陰湿さを極めてくる。物語は少しだけ中だるみを感じさせる部分もあるが、二郎三郎は六郎と風磨を中心に宗矩や藤堂高虎等を抑えて、自身の望む自由な社会を打ち立てる事に成功しつつあるかにこの巻では見える。
また、この巻では後の隆慶一郎氏の小説で主役を張る松平忠輝がチョイ役で出てくるのも楽しい。
この後の物語の展開は、二郎三郎側の一方的な勝利で終わる様には、その後の歴史の展開が示す様に進まないと思うが、果たしていかなる展開を見せるのか。第四巻読むのが楽しみでもあるし怖くもある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今までの二郎三郎と秀忠の戦いに、バテレンたちも絡んできて複雑に。
そして、登場してきたのが、鬼っ子と呼ばれた忠輝。元は道々の輩であった、お茶阿の方を母に持ち、天才的な語学力の持ち主である。ポルトガル、イスパニア、オランダ、広東語、福建語を自在にあやつり、誰とでも心を開いて話す彼の人柄は、南蛮人たちにとって、希望の星ともなった。少し出てきただけなんだけど、すごく興味がわく人物。彼を主人公にしたものもあるだけに、この先どんな生涯を送ったのか気になる。
そして、ついに遂げられる大坂との和平。秀頼を二条城に迎えることに成功する。しかし、六郎の負傷、平岩親吉の死…。二郎三郎も確実に老いている。これから先が気になるけど、読みたいような読みたくないような。