プリニウス (1) (バンチコミックス45プレミアム)

  • 新潮社
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本棚登録 : 664
レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107717573

作品紹介・あらすじ

この男、世界を変えた博物学者にして、愛すべき変人――。『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリが再び古代ローマに挑む。歴史伝奇ロマンの決定版、誕生!

感想・レビュー・書評

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  • 面白い!博物学の大家の素顔に迫る伝記のような体裁の中に「ほらふき男爵」みたいな一幕が出現したりする。不思議。
    皇帝ネロの描写も魅力的で、先行きが楽しみ。大まかな記録しか無い時代を描くので、細かなニュアンスはヤマザキ氏&とり氏の裁量にかかっている。作家の「込める」力をダイレクトに感じられて楽しい。

    大の男が何かに夢中になる姿というのは、崇高で愛らしい。『テルマエロマエ』のルシウスしかり、プリニウスしかり。その知識が役立つかはさておいても、彼らの視野には人間社会の営みがしっかりと捉えられていてグッとくる。

  • 今のところ、これといって派手なストーリー展開はなく、むしろ淡々としていると言ってもよいほどだ。それでも引き込まれて読んだのは、何よりもプリニウスという人物の強烈でユニークなキャラクター性ゆえだろう。博覧強記にして子供のような好奇心。人生を妙に達観したところもあるが、自分の欲望には正直な男である。
    一方、これまたキャラの濃さでは引けを取らぬであろう皇帝ネロが悪役的ポジションで登場、物語はこの二人を軸に進行していくと見える。
    入念な作画も見ごたえ十分で、重厚な歴史劇にふさわしい仕上がりとなっている。

  • えーっ?コメディじゃないの?!と読み始めたけど、スゴイな~。ヤマザキさん。 絵の描ける歴史学者だ。とり・みき先生は初めてしったがこの絵のうまさ!スゴイです。

    まだまだ序章なのでこの先が楽しみ。
    ちょっと前、新しいヨーロッパ史への評論を読んだが、そんなこといってないで、とにかくこんな風にガンガンと古くて新しいことを伝えればいいんだ!と思った。
    何人でどんな言葉を話していようと「歴史」は後の人にとって好奇心をそそる新しいものであり続けるに違いない。
    古代ローマの文明の進んでいるのに改めて感じ入る。

  • アバウトでマジカルで一瞬『動物のお医者さん』の漆原教授を連想させる風貌にして、もしドリトル先生が実在したらまちがいなく私淑したに違いない捨て身の探究心。
    とんでもなくスケールの大きいこの博物学者が実在したっていうところにシビれます。
    両先生にただただ感謝です。

  • プリニウスの人となりがわかる第1巻。なかなかの変人ぶりだが、知識欲が旺盛でさまざまなことに興味を持って知りたいことに突き進んでいく姿に共感する。こんな風に生きられたら面白いだろう。まずは、自己紹介的な始まり。

  • 古代ローマの博学者プリニウスの物語。新約聖書と同じくらいの時代の話で、「プリニウスの博物誌」は聖書に出てくる植物を調べるときに重宝します。ということで、実在する人物です。
    興味ある物に対してはとことん追求、地震が来ようが火山が噴火しようがやりたいことはやり通す。当時の生活の様子も見ることができて、なかなか面白いです。

  • 塩野七生さんのローマ人の物語文庫版23巻、ヴェスヴィオ火山の噴火に触れたくだりで、2通の手紙の訳が引用されている。
    本書の主人公大プリニウスの甥小プリニウスからタキトゥスに充てたもの。そこで語られるのが、大プリニウスの最期。
    まさに本書の冒頭部分。
    手紙の明晰にして流麗な文体に久しぶりに文章を読む悦びを覚えるとともに、偉大なる変人大プリニウスの人柄にも強く魅かれた。そんな人物が主人公の漫画が面白くないわけがない。

  • 澁澤龍彦が憧れをこめて度々言及していた博物学者。
    これは継続的に読む。
    それにしてもバイタリティの違いはエンジンの違いだな。

  • なかなか真面目なのに固くないのが良い。

    テルマエロマエの良さを持ちつつ歴史よりになった感じ。

  • ギャグかと思ったら真面目なお話でした。

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著者プロフィール

ヤマザキマリ

1967年東京生まれ。漫画家・文筆家。東京造形大学客員教授。84年にイタリアに渡り、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。2010年『テルマエ・ロマエ』で第3回マンガ大賞 受賞、第14回手塚治虫文化賞短編賞受賞。2015年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2017年イタリア共和国星勲章綬章。著書に『スティーブ・ジョブズ』(講談社、ウォルター・アイザックソン原作)、『プリニウス 』(新潮社、とり・みきと共著)、『オリンピア・キュクロス』(集英社)、『国境のない生き方』(小学館新書)、『パスタぎらい』(新潮新書)、『ヴィオラ母さん』(文藝春秋)など。

「2020年 『たちどまって考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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