プリニウス 2 (バンチコミックス45プレミアム)

  • 新潮社
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本棚登録 : 354
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107717993

感想・レビュー・書評

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  • これはもしかして私の願いのすべてをかなえてくれる連載になるかも。

    ローマの日常を生きた人々の話が、歴史的偉人の人生とリンクし、そして現代や地域を超えた類推と対比をもたらし、
    最後には大きな悲劇で収斂する。

    1ッ間で皇帝ネロと将軍ヴぇスパシアヌスにヴェスヴィオス火山が出てきたからには大河になるんだろう、とは思っていたが、コルブロのパルティア戦役も出てきた。これはユダヤ戦役も当然出てくるし、あとはどこかでオトとガルバも出てくることになる。
     塩野本を除いて、この時代を日本語の物語にしようと思った人がかつていただろうか?なんか、すごく貴重なものを見せられている気がする。

  • うぉぅ!ますます面白い!高度に発達した都市ローマの描写がまず面白い。インスラ(アパート)の三階より上に住みたく無い!とか。パニス(パン)の種類とか。

    そしてネロ!ネロに対するプリニウスの評価が、物言わぬ周囲の人間たちの思いを表している。混迷する政治。繊細なネロはその空気を感じてますます捻れていく。助けて!ネロは心中でプリニウスに訴えていたのではないか。

    水道管の技師の出てくるくだりも面白い。本作では珍しいアクションシーンと、ローマの下水道技術の話。のみならず文明論にも発展。フェリクスの嫁も10年前は技師の孫娘みたいに可愛いかったのかなあ…。

    それにしても、ここまで画面の描き込みが濃厚なマンガは昨今珍しいのでは。先日読んだ「ガイコツ書店員の本田さん」もなかなかの描き込みで感心したが、古代ローマの社会や生活を忠実に描くって並みの仕事じゃ無いよね。ホンマ尊敬する。
    プリニウスの書斎に踏み込んだシーンには震えた。NHKの博物学や美術系ネタの番組の、メインのブツを出す瞬間の演出で脳内再生された。無音でドーンと写して、一拍おいてからナレーション。あの呼吸。あと壁の絵や彫刻がすごく気になる。隅々まで手を抜かない、大変な作業をむしろ面白がっている様が凄い漫画だ。

    ツボなセリフもたくさんあった。ヤマザキ氏お得意の庶民の言葉、空気を読まない事実を突きつける言葉の数々。「ユピテルに尻の穴狙われてんのか?ボウズ!」「胸やけがしてるんだ。血を見たから…」(これは発言者を知ると面白い)「メスというのは基本的に夏に欲情するそうだが、ローマは間もなく冬だ…今貴様がいなくなっで彼女は大して困らないはずだ!」「まぁ〜あんた童貞でしょ!初々し〜、見てよこの汚れのない白目!」などなどまだまだたくさん。面白い…

  • ギャグを期待してしまうんだが...

  • とてもよい、っていうか話が動きはじめた2巻目ですでに名作を感じさせる。完全合作ですか。

著者プロフィール

【著者紹介】 ヤマザキ マリ(やまざき まり)
漫画家。1967年、東京生まれ。17歳でイタリアに渡り、フィレンツェにて油絵を学ぶ。その後、エジプト、シリア、ポルトガル、アメリカを経て現在イタリア在住。『テルマエ・ロマエ』(KADOKAWAエンターブレイン)で漫画大賞2010、および第14回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。900万部のベストセラーに。他に『モーレツ!イタリア家族』、『ルミとマヤとその周辺』、『スティーブ・ジョブズ』(いずれも講談社)、『プリニウス』、『パスタぎらい』(新潮社)、『ヴィオラ母さん』(文藝春秋)、『望遠ニッポン見聞録』(幻冬舎)など。

「2019年 『地球生まれで旅育ち ヤマザキマリ流人生論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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