応天の門 5 (BUNCH COMICS)

著者 :
  • 新潮社
4.10
  • (51)
  • (68)
  • (29)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 809
感想 : 45
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107718839

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ・藤原基経、企む
    ・道真くん、針を探す
    ・魂鎮めの祭
    ・大納言さま、毒を飲まされる
     道真くん、ひそかに巻き込まれる
     卓上の知識と実践
    ・長谷雄くん、唐美人をうっかり拾う

    ○大納言さま、基経にざまあ
    ○政治、怖い

  • 再読。神泉苑での御霊会メイン巻でした。改変はされてましたが丁度このあたりが、宝塚歌劇団「応天の門」でも中心エピソードでした。
    基経の策略と引っ掻き回す豊城、射られても「そなた(基経)の余興かと思うたぞ」という食えない良房おじ。
    道真は藤原・反藤原どちらの勢力につくかと、善男が助からなかったら命の危険も…なとんでもない事態に巻き込まれてしまいました。この時代は加持祈祷でなんでも治そうとしてるのはやっぱり怖いなぁ。
    伴善男の胆力。おかしいと気付いてうまく息子がお酒呑まないようにしてたのさすが。帝の前だぞ…って普通はなりそうです。
    あと、基経は怖いんだけど、常行も内裏ではまともな感覚かと思いきややっぱり藤原かぁとなります。
    長谷雄はなんだかんだ良いやつ。ラストからの昭姫さんの関係者っぽい人にはちょっと邪な女好きさが出てたけど、祭りのときも白梅ちゃんエスコートしてて面倒見が良いです。昭姫さん、唐では後宮で働いてたのかなぁ。

    コラムも今回も面白かったです。御霊会の次のページが雷に逃げ惑う人々、この祟り起こしてるの菅原道真じゃないか。。
    芋粥も芋の粥だと思っていました。山芋的ないもを煮て甘味加えたやつか…おやつの方なのね。確かにこれなら高級そうで食べ過ぎられるとちょっと、ってなる。

  • 神泉苑での事件は、応天門の変の前哨戦のようでスリリングでした。藤原の奥深い妖怪ぶりが本当によく描けています。基経は怖すぎて近づけませんね。それにしても、落とした針を磁石で見つけるくだりはショボい。次回はもっと、菅三の天才ぶりに驚かされるようなエピソードを用意してくださいね。

  • 表紙の藤原基経が悪い顔過ぎるな。
    道真と伴善男との間に関係ができたな。
    ちょっと気になって、紀長谷雄をWikipediaで調べてみたんだけど、Wikipedia曰く大器晩成型の人で道真よりも長い間中央にいたようです。
    応天の門の長谷雄とは別人ようだ。
    今後、長谷雄もどうなっていくのか期待ですな。

  • 藤原氏の藤原たる所ここに極まれり。とはいえ、敗者もただの敗者ではなく意地と名誉がある。応天門が出てくるのならば当然出てくるだろう伴善男が生き汚くてかっこよい。そして、少しずつ歴史が前に進んでいるのが感じる。菅原道真も伴善男と同じく藤原氏に挑んで敗れた敗者なのだから。

  • 主上が本当に謙虚な方で、きちんと全ての臣下を
    労おうとされるところが素晴らしいだけに
    裏で権力者の意のままにされそうで不安になる。

    針をなくしたのは良くないが、小さい子をあんなに殴らなくても。時代なのだろうか。
    道真が見つからなかった時の為に針を用意していて、
    自分もずるい大人の側だったと気がつくのが示唆的。

    お祭りでいつになくはしゃいでいる白梅がとても可愛い。
    御上は当然良かれと思ってのことだし、民としても喜ばしいことだけれど
    警備する方は本当に大変だ。というかこれだけの人がいて広範囲では
    完全に未然に防ぐのは不可能だと思う。

    毒入りの可能性に気づいていたのに酒を飲み、かつ息子には飲ませない大納言の機転と勇気に感服する。
    父親に毒が盛られたとわかった中庸が助けを求めるのが
    道真というのが、もう運命に巻き込まれていたのだなと思ってしまう。
    知識しかないと言いつつ道真はしっかり行動力もあって
    一家のお人好しな気質も相まって結局中枢に食い込まざるを得ないのだろう。

  • 2022.1

  • 伴大納言暗殺未遂

  • 2016-4-4

  • 白梅をエスコートできるはせお、道真や業平で霞むけどちゃんとできる子だ……

全45件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

はいばら やく
漫画家。東京都在住。女性。
元々は同人作家として和泉八雲名義で活動。2006年に「コミックZERO-SUM」にて『とかげ』でデビュー。2017年、在原業平と菅原道真が怪奇事件の謎を解き明かそうとするクライム・サスペンス作『応天の門』で第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞し、これが代表作となる。

灰原薬の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×