- Amazon.co.jp ・マンガ (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784107719652
感想・レビュー・書評
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美味しいもの好きの轟寅子(とどろき とらこ)。
彼女は、手土産を欠かさない。
取引先や友人知人など、訪問が多い毎日。
その際、手土産を選ぶ基準は『自分が食べたいもの』。
訪問後、相手のお言葉に甘え、一緒に頂くことに。
今回は、おでん、コッペパン、チーズケーキ、いなり寿司、などなど。
後で、毎回、叔母に叱られることに...(笑)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「おもたせで失礼ですが」とか「おもたせで恐縮ですが……」という言葉は子供のころによく聞いた。すぐにでも手を出せば怒られそうなのでちょっと我慢して「さあ、みんなで食べましょうね」と言われてから手を出すのだ。この言葉を最近は耳にしなくなったような気がする。この漫画に登場する『おもたせ』は昼食や晩酌にぴったりなビールにあいそうな『おもたせ』が満載していた。大多福「壺おでん」がいきなり登場してきた。やはり、うまい酒が必要なのだ。
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っっ〜〜ああ〜ほんとに美味しそう。
ひとつひとつにコメントしてたらアホみたいに長くなったので全部消した。
おもたせって自分にはあんまり縁がなくてなるほどこんな切り口が、と新鮮に楽しんだ。
訪ねる人を想って自分が良いと思う品を選ぶ。
文にしたら簡単だけど、これを達成するのにどんだけのスキルがいることか。
おもたせそのものの魅力もさることながら、美味しいものの前でついつい心が緩んでしまう各々のエピソードもまた良い味を出している。
ものを語ることで、ものを通してその人となりが描き出されるのってすごくワクワクする。
いや、でもお酒に合うお菓子に外れはないよね。
ブルーチーズケーキと貴腐ワインなんてほんと最高。
そんなおもたせされたら惚れちゃうよ。
これが都会か…!って思うよね。
田舎じゃやりたくてもできない。やってもその粋、わかってもらえるかどうか。
最後に、おもたせ関係ないんだけども
(子どもができてから)「親の金で飯食わせてもらってる連中の恋愛が心底どうでもよくなっちゃってね」
というセリフがここ最近のセリフの中でものすごく腑に落ちまして。
子どもいないけど、ほんとその通りで「そう…!そうだよなぁ…!!」てなんかすごくスッキリしました。
美味しいもの食べたいです。 -
イタリアの方とフロランタン食べている時のコーヒーがビアレッティでテンション上がります。
お子様のいるママさん漫画家の漫画はサムライキッチン!
青カビのチーズケーキと貴腐ワインと俳優さんなんて、なんて贅沢。 -
取り上げられる"おもたせ"が、定番すぎず特殊すぎずで絶妙。蘊蓄抑え目で、文学との軽めなマッチングも、心が豊かになるようで楽しい。もう少し背景や展開があっても良いかなと思うが、やや含んでいる部分もあるので次巻以降を楽しみに待つ。
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仕事で必要な資料を届けたり借りに行ったり、その先々でお相手の好みそうなお土産を持参する轟寅子。今日こそはご相伴にあずからないと誓って伺うものの、お土産の蓋を開けた途端お腹がググ~と派手になり「おもたせですが」となってしまう(ほぼお酒付き)。そのおいしさを堪能しつつ、何かしら関連する文学的知識をチョロリと提供してくれる。
面白かった。でも、寅子さんの職業って何?ライン相手のさくらちゃん(叔母さん)って、何者? -
ありがちなグルメ漫画をメタ的に超えていく良作。嫌みのない蘊蓄がセンスの良さを感じさせる。
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グルメ漫画にはあまり興味がないのだけれど、これは文学薀蓄も含めて面白かった。
中学生の頃に背伸びして教養として読んだだけの日本の文豪の作品を読み直したい気持ちにはなった。 -
食べてみたくなる!