応天の門 7 (BUNCH COMICS)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 623
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107719874

作品紹介・あらすじ

「頼む業平、多美子を攫ってくれ! でなければ、あの子が殺される」高子の依頼で入内が決まった多美子姫に起こる異変を調べることになった道真。一方、業平も常行から多美子の警護を頼まれ……!? 多美子姫に迫る不穏な影の正体とは……。道真&業平の平安クライム・サスペンス、鬼が嗤う第7巻。

感想・レビュー・書評

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  • 「知った者の声色に似せていてもそれは鬼の声」って言い含められてた多美子姫だけど、父の藤原良相が呼びかけて葛籠の蓋を開けてきた……鬼だ。多美ちゃん、よく知ってる父様の声と顔しててもそれは鬼だよ。エグさにやられました。
    「鬼などどこにもおりませんでしたの!」ってにっこりする多美ちゃん、ふわふわ可愛いままで幸せになってほしい。
    高ちゃんも、自分より歳下なのに同じように政治の道具に使われている多美ちゃんが可哀相で気にかけてたんだと思う。高潔で素敵な姫だな高ちゃんも。(高子・多美子より、高ちゃん多美ちゃんが言いやすい……)。
    最後の藁人形、結局誰が打ち付けてたか解らない仕舞いでそれもゾッとします。白梅、大活躍でした。
    長谷雄つくづく悪運強くて憎めなさもいいです。

  • 多美子姫の入内にまつわる話でした。
    白梅と長谷雄の頑張りが素晴らしい。よく頑張ったよ、特に長谷雄!
    裏で画策されるあれやこれやを何一つ知らずにおっとりと微笑む多美子と冷ややかに現実を見据える高子、一族の権力のための道具にされる二人の対照的な姿の表紙が内容そのままでした。

  • 多美子様がとても可愛らしい。
    世の中の嫌なことを知らないまま真っ直ぐ育っていて
    このままでいて欲しいと思う。
    白梅が一生懸命になるところも、その理由にもほろっときた。
    長谷雄がなんでもすると言質を取られているの
    ちょっと笑ってしまったが怖い目にあって気の毒でもある。
    しかし道真と業平の機転と行動力は本当に凄いし、長谷雄のお蔭で多美子が無事で良かった。

    私が女なら喜んで入内すると言われて
    私が男なら兄上の首を掻き切ると言い返す高子様が恰好良い。
    主上と多美子の純粋なのほほんとした会話と現世の落差がすごい。
    娘が道具として使われているという点では同じで
    多美子が父だったと安心するがそれは実は鬼でもあり
    しかし多美子がそうは思っておらず
    主上と睦まじくお喋りしている日々なのはまだしも救われるところだが
    一方の高子を思うと辛くなる。

  • 藤原多美子入内とってことは864年、何巻か前に862年だった気がするから、2年経ったのかね?
    そして、紀豊城怖えな。長谷雄じゃなくてもびびるねあれは。
    紀豊城についてWikipediaをちょっと見てみたけど、応天の変の首謀者として、伴善男と伴中庸と共に裁かれたぐらいの記載しかない。
    しかも作中だとただのイケメンだけど、史実だと中庸は結構エグめの性格っぽいな。

  • 藤原多美子,入内。

  • はせお殿大活躍じゃん!
    道真の知恵と機転で一件落着!的な爽快感は今回は薄い……魔物がうごめく不安感。
    経路は違うがしっかり藤原やってる

  • 多美子様入内の話。多美子様純真で素直で可愛い❤︎
    こんな子でも権力闘争に巻き込まれるのだから怖いです。
    でも結局毒はともかく呪詛は一体誰が?
    後味が悪くて怖い…。

  • 高子姫が暗躍し白梅嬢が活躍する女子メイン回であった。たのしい。

  • 多美子ちゃんがかわいい…。

  • 面白かった

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著者プロフィール

はいばら やく
漫画家。東京都在住。女性。
元々は同人作家として和泉八雲名義で活動。2006年に「コミックZERO-SUM」にて『とかげ』でデビュー。2017年、在原業平と菅原道真が怪奇事件の謎を解き明かそうとするクライム・サスペンス作『応天の門』で第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞し、これが代表作となる。

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