応天の門 8 (BUNCH COMICS)

著者 :
  • 新潮社
4.06
  • (30)
  • (48)
  • (19)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 587
感想 : 34
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107720344

作品紹介・あらすじ

都で連続盗難事件が相次ぐ中、その事件が巷で流行っている”暦”に関係すると気づいた道真は、陰陽寮に足を踏み入れるが――累計50万部突破の平安クライムサスペンス、葛藤の第8巻!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 学問とは、に向き合う道真。
    立て続けに、才に恵まれながらも環境に恵まれず罪を犯すとこまでいってしまった人から投げつけられると…道真は悪くないけれど悩むな。
    しかし大学寮は陰陽寮と何か確執があるんだろうか?道真が陰陽寮に用があると言うと、是善父さんも言道先生も広見先生も「マジで!?そっちに進むのか!?!?」みたいにめっちゃ言ってくる。。
    悩む回でも、是則の言葉には救われました。この人ほんと良い人。。
    大師回も始まりました。大師は宝塚版でもとても綺麗だった……

  • 学問とは?
    常識だと思っていた正義が通用しない歯痒さ。

    道真君ももう子供じゃないんだな。
    此処から自分との闘いが始まる。うちの子も丁度ココだな。

  • 道真が「馬鹿に興味がない」とはっきり言うところに笑ってしまう。
    才能があっても使い方を間違えれば無能より悪いと思っているのも彼らしい。
    その才能があればもっと、と思ってしまうのが若さなのだろう。

    いちいち聞こえるように悪口を言うのは道真でなくとも
    軽蔑するのは当たり前だ。
    「頭が悪いといらぬ恥をかく」
    「陰口しか能のない馬鹿は帰っていいですよ」
    とはっきり言うのが正直気分が良い。
    角は立つとは思うが。
    しかし言われた時はしーんとしていた癖にまたすぐ悪口を言い始める有象無象、本当に不愉快。
    「本当に学が必要なときはいつだって急に来る」
    は全くそのとおりだ。いざというときの為に常日頃から準備しておくのが学というものだろう。
    有兼の気持ちもわからないとまでは言わないが
    真っ直ぐなだけに「残念」と思っている道真も気の毒に思う。

  • ほんとに面白い。学生時代に読むべき。ああ勉強しなきゃ。

  • いいねぇ、こういう内に入っていく感じの話好きだわぁ。
    平安時代に生きている道真は正しい意味で、ノブレスオブリージュ的なものに悩むわけね。現代人とは感覚違うわなこのへんは。

  • では学問とは誰のためにあるのだ

  • 道真の精神的な迷いと成長が見られる巻でした。
    自分は知識をただひけらかしているだけで自身で考えているわけではない。
    家におごり業平にすら「つまらん」と言われてしまう始末。
    この事態を経て成長するとすれば次の段階に歴史が動きそうですね。

  • まだしばらく迷いそう?

  • こちらも既に続巻出てるのに積み状態だった…ヤング菅原道真が、学問と自分の在り方について悩む、という、極めて近代的なテーマに挑んでおります。合間でいろいろ事件も起きてますが、今までの巻みたいな、宮中での陰惨な権力闘争とか、妖が絡んでくるのとは一味違う、アイデンティティの確立を巡る懊悩ぶりが何とも言えず、胸をしめつけてきます。そして女好きでお人好しのイケメンちょいワルオヤジな在原業平が、この巻ではなんだか「大人」の立ち位置で、飄々と学問の本質を突いたりするし。ついでにちと旅にでも出てみるか、な展開が好ましい。

  • 歴史、動きそうですねえ。

全34件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

はいばら やく
漫画家。東京都在住。女性。
元々は同人作家として和泉八雲名義で活動。2006年に「コミックZERO-SUM」にて『とかげ』でデビュー。2017年、在原業平と菅原道真が怪奇事件の謎を解き明かそうとするクライム・サスペンス作『応天の門』で第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞し、これが代表作となる。

灰原薬の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×