- Amazon.co.jp ・マンガ (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784107721365
作品紹介・あらすじ
働かないふたりの変わらない日々を綴る「ぐーたらニート兄妹漫画」第15巻が発売!! マイペースで対人恐怖症の妹・春子と、インテリで社交的でもある“エニート”な兄・守。今回は、春子とユキ、倉木さんが川遊びに行ったり、守が公園で出会った人たちとの交流を深めたりと思い思いの夏を過ごします。そんななか丸山がキャバクラで出会ったのは、春子の友人と名乗る女性で……。描き下ろし4コマやおまけ漫画など全16ページを掲載した完全版!!
感想・レビュー・書評
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24巻の中で1番好きな巻。以下、心にしみた言葉(ランキング順)。
※私が勝手に心にしみたと言ってるだけで、説教臭い漫画ではない。また、こうゆう名言的な要素は、本書の魅力の核ではなく、むしろ枝葉のアクセントでしかないと思っている。
・弱くて優しい奴の人生は過酷だぞ。この世は甘くない。間違いなく、まわりから利用される。でも、弱いから何も言えない。そして、弱くて優しくない奴ら、そいつらの依存の対象になる。耐えきれず逃げ出せば、裏切り者と罵られる。優しい人間にしたいなら、強くしないとダメだ。
・私だけじゃなかった。あなたも余裕なかったんだね。
・いつか来ます。最高にかっこ悪い道を選べたあの日の自分をカッコよく思える日が。いつか必ず。
・趣味を隠して、でも普通じゃなくて、よく分からない人って怖いんだよみんな。
弱くて優しい人は春子と丸山
強くて優しい人は守と瀬野一家
守は筋肉ないのに強いのが異常。肉体的な補強無しでメンタル強いとか超人すぎる。そして優しい。心の師だよほんと。肉体的に強くなることが精神的な強さを補強することは認めるが、筋肉だけつければOKと言うとちゃうような。筋肉は最低限の備えであって、その上で知力とかで精神的タフさを補強すれば最強なのでは。実際、瀬野パパは将棋強いし。
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豊かな人生というのはどういうものだろうか?
もはや、日本という国のおいしいポイントがすぎて40年ぐらいが過ぎようとしている。
どの国でも同じだと思うんだけど、働けば働くほど豊かになって、幸福度が上がる時期というのは、国が貧困状態や、存命が危ぶまれるレベルの厄災、なんかから回復し発展するタイミングに訪れる。そして、その後に待っているのはいつの時代も格差社会だ。
ちょっとズレた。
とにかく、現在の日本では仕事をしてお金を稼いでいるだけでは豊かな人生を過ごすことはできないといった類のことが言いたかった。
そして、守や春子等のこの漫画の登場人物は豊かな人生を送っているように見える。
ただ、これはニートだからそういう生活ができるってわけじゃないと思うんだよね。数値化も明文化もできないんだけど、本人たちが持っている何か無形の資産が人生を豊かにしてるんだと思うんだよなぁ。。。
もちろん、両親に養ってもらえる、話し相手、遊び相手がいる、健康である。創作系の趣味を持っている等、一個一個あげることはできるんだけど。なんか違う。
フィクションの人物について考えても無駄かもしれないけど、豊かな人生を送ろうとした時に何かしら参考になることが書かれているような気がしてならん。そんな本。 -
吉田覚の『働かないふたり』既刊1~15巻を、仕事がらみで買って一気読み。ライターはマンガを読むのも仕事のうちなのだ(書いてる分野によるけど)。
まったく働かないニート兄妹(15巻まで、一度も働く気配すらなし)の物語で、舞台となるのも大半が2人の家なのに、なぜこんなにも面白いのか?
巻を追うごとに登場キャラが少しずつ増え、最近では〝ニート版『よつばと!』〟みたいな味わいになってきている。
ゆるい笑いの合間に、時折登場する「感動回」があって、それがうっかりすると落涙してしまいそうなほどよくできている。
今後、『よつばと!』的な大ブレイクもあり得るかも。