傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン 8 (バンチコミックス)

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  • 新潮社 (2023年3月9日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (180ページ) / ISBN・EAN: 9784107725820

作品紹介・あらすじ

18世紀、パリ。王妃マリー・アントワネットの寵愛を受け、革命の波にのまれていった、ファッションデザイナーの物語。フランス王妃として権勢を振るい始めたマリー・アントワネットは苦言を呈する者を排し、偏った人事を行う。混乱が起きるその状況を商機と見て、新作を売り込むベルタン。王妃とモード商、二人の“命名癖”から生まれた新たなドレス“蚤の色風”の流行は、異様な熱を帯びてゆく――!

感想・レビュー・書評

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  • 仕方ない。
    歴史は分かっているのだけど、、、
    マリーアントワネット、まずい方向へ行ってるなぁ。
    ベルタンは矜持を思い出したようだけど
    時代には抗えないものか。

  • Webサイト「コミックバンチKai」で連載中の磯見仁月の「傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン」の第8巻です。マリー・アントワネットに重用され「モード大臣」と呼ばれたローズ・ベルタンの物語。次々と流行を発信し、成功するベルタンたち。結末を知っているのでもう少し何とかならなかったのかと思う。公式肖像画の件もそうだが、何をやってもアントワネットが本当の意味でフランスに受け入れられることはなかったんだろう。フランス側がアントワネットを受け入れていれば…一度狂った歯車は破滅へ回り続ける。ポリニャック夫人も登場。

  • アントワネットの傍で衣装製作をするベルタンはその立ち位置に反して宮廷政治や人事には一切関わらない
    それは役割を考えれば当然なのだけど、ベルタンによりアントワネットは着飾り宮廷の頂点に君臨しても、アントワネットの宮廷政治が彼女自身を凋落へ進ませるのを止められない
    そのズレがもどかしくなってくる程に歴史の進み具合が恐ろしい作品

    その象徴と言えるのが35話で披露された肖像画かな
    ベルタンは不足無い完璧な仕事をした。でも別要素がアントワネットの評価を下げる
    それはこれまでに形作ってきた土台による部分があるから仕方ないけど、それを認め受け容れてしまったら流行の最先端なんて務まらないわけで

    そこで批判やルイ16世の言葉を利用する形で新色ドレスを公開してみせたベルタンは流石だね。“蚤の色風”で染まった宮廷はどちらにせよアントワネットの影響力の強さ、それを下支えするベルタンの力量を察せられるもの

    状況をドレス一つで変色させてみせ、更にはアントワネットの信頼も篤い
    ベルタンは商人として幸福の絶頂!……に反するように泣き崩れるアントワネットが…
    やはり二人はタッグを組んでいるようで居て、立場が全く異なるんだと再確認させられたよ……


    だからアントワネットは彼女の戦いを始めるしかない。それがどれだけ周囲の反発を招き、彼女自身に断頭台への道を歩ませようとも
    38話冒頭の高位女官メンバーの表情、ポリニャック夫人が新たに寵愛を受ける構図
    ベルタンが己の才により状況を切り開くのに対し、アントワネットは宮廷の材力で自分を守ろうとしているのが本当に対称的……

    さておき、ポリニャック伯爵夫人は中々に強かな人物のようで
    ゲメネ夫人の策略に乗る形で宮廷入りしたけど、彼女は利用される以上のリターンを得ているね
    勿論、そこには彼女の美という才能と努力が積もり積もっているから為せる荒業なのだろうけど。また、ベルタンの本性に近い部分を初対面で見抜いてしまうなんて只者ではない

    ただ、ベルタンは女として女の幸福をあっさり手に入れる人間を恨んで仕事人間になったわけで
    だからポリニャック夫人にそのように言われれば当然のように反発する。あのシーンの表情と滂沱のように流れる愚痴はちょっと衝撃的すぎて逆に笑いすら浮かんでしまうな

    ここでベルタンの異才を示すのは、ポリニャック夫人への反発が愚痴で終わらずに自省へと繋がり、そして新作ドレスへと至る流れかな
    アントワネットを利用する形で昇進を狙うポリニャック夫人への反発、恩師パジェルが遺した言葉
    それを踏まえた温故知新からの革新的ドレスはアントワネットにも原点を思い起こさせる流れになる点は素晴らしいね
    ……アントワネットが感動する他方で静かな目線を向けるゲメネ夫人とポリニャック夫人がちょっと怖いけども

    結局ベルタンはアントワネットの“お友達”になったのか、それとも客と商人の間柄なのか
    どちらであろうとも今回のベルタンは彼女の矜持に適う形でドレスを仕立てられたと言えるのかな

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