応天の門 (19) (バンチC)

  • 新潮社 (2024年7月9日発売)
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本棚登録 : 271
感想 : 11
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  • 本 ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784107727329

作品紹介・あらすじ

都に初雪が降った朝、内裏に向かう人々がにぎわう大路に無人の牛車が残されていて……!?  伴善男から調査を頼まれた業平は真相を追うことに。一方、道真は牛車の行方に違和感を持つが――思惑絡み合う、第19巻。

感想・レビュー・書評

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  • 足の引っ張り合い。。。
    陰謀、駆け引き、派閥争い、疑惑、策略。。。

    そして、また道真は「巻き込まれ体質」全開で。

    牛はどこからきた?
    誰のもの?
    消えた牛はどこに行った?
    衣の持ち主は?


    謎解きも楽しいけれど…今回はゾッとするような覚悟を見せたアノ男に、一番感動したぞ。


    「人の恨み」など知ったことか。呪うなら呪え、それでも前に行く…とでもいうような…その覚悟。

    やわな貴族が騙しあって何がおもしろい?と、少し斜に構えていたのだけれど、そんな中にも、燃えるよな欲望を隠しもしない男がいることに、ちょっと感動した。。。


    良い悪いはとりあえず置いておいて…
    艶やかさに騙されるけれど、権謀術数渦巻く時代を生き抜くのは、したたかで、こんな激しさをもつ人間なのだろう…な。

  • しおりがついてた嬉しい

  • 太皇太后の藤原順子が開いた宴で
    順子は酒に毒を仕込んでいた!!
    道真と業平がその場を収めるが
    順子に利用されたと知った中庸は……
    そしてこの場を利用する元経。

    都で話題の初雪見参・奇跡の牛車、その裏にあるもの。
    妙な薬と天女。
    憔悴する伴中庸に伴善男の過去。
    色々と絡む予感で魑魅魍魎蠢く宮中で
    この出来事がどう変化していくのか?
    ドロドロした話の中で
    算術が得意な道真の許嫁・宣来子の話で少し癒やされるけど
    も道真は巻き込まれ体質。

    宮廷の権力争い…しんどいし怖い((((;°Д°;))))カタカタ 
    でも次巻が楽しみ

  • 毒酒事件と初雪見参での無人牛車事件。政略渦巻く平安京。今後の展開も楽しみです。

  • 1〜19巻まで読了。菅原道真を中心とした物語。随所に本郷和人さん解説の「道真の平安時代講」があり、これがなかなか興味深い。
    史実なのか、ある程度は物語を動かす上で必要だから、なのか道真公の事件の巻き込まれっぷりが。
    まだ続くようなので続巻も楽しみ。
    名前は知っていたが、ストーリーに乗せるとこんなに面白くなるのか、作家さんはすごい…
    我ながら浅い感想。

  • う~ん?この時代は薬って殆ど出回って無かった様な気がするけどねぇ(^_^;)

  • 中庸は闇落ちしてしまったのだろうか。

    酒を飲ませないようにするのなら
    普通に考えれば酒を下げれば良いだけなのだが、
    そうは問屋が卸さないのが面倒なところ。
    業平に一芝居打ってもらうことになるとは。

    宣来子は賢いのは良いが、そんな物言いをして
    面倒なことになるのでは。
    道真に似ていると言われているが、
    道真の方がまだその辺りは考えているだろう。

    帝がお優しく、お可愛らしい。

    天人を信じてしまう左大臣も純粋だが、
    気落ちしているのをなんとかしようと
    天人が本当にいたように装う家の人たちもとても優しい。

  • 面白かった

  • 長谷雄…。

  • 藤原の宴で酒に毒が混ぜられてるという事態を、どう切り抜けるのか道真。油売りから誤魔化した値段で買い叩こうとする小役人を、撃退する宣来子。伴大納言に当てつけるかのように正月の大路に放置されたうしと牛車。棘をいちいち摘むなど俺のやり方ではない、はかっこいいが。最後は紀長谷雄も引っかかったいまでいう覚醒剤みたいな薬のお話。

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著者プロフィール

はいばら やく
漫画家。東京都在住。女性。
元々は同人作家として和泉八雲名義で活動。2006年に「コミックZERO-SUM」にて『とかげ』でデビュー。2017年、在原業平と菅原道真が怪奇事件の謎を解き明かそうとするクライム・サスペンス作『応天の門』で第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞し、これが代表作となる。

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