小林秀雄講演: 宣長の学問/匂玉のかたち (第8巻) (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 8巻)

著者 :
  • 新潮社
4.50
  • (4)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 31
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (2ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784108302365

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小林秀雄講演 第8巻―宣長の学問/匂玉のかたち [新潮CD] (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 8巻)

  • 「理性で世の中は解釈できるし、征服したような気にもなれる。が、それはリアリズムなのか?」小林秀雄がここまで経験主義に立脚し、近代合理主義批判をしていたのは学生時代には気がつかなかった。
    死後30年が経過し、技術や文明は発達した。物理科学は無論、社会科学のみならず、人文科学も発達している。が、小林秀雄にとっては、それらはすべて「科学」なんだろう。文化・芸術は科学では語れない。そこに本当のリアリズムがある。文芸批評家の真髄を目の当たりにした気がする。

    「文学・芸術は娯楽じゃないんです」
    「熟読・精読ってのは恋愛なんです」
    が心に残る。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

小林秀雄
一九〇二(明治三五)年、東京生まれ。文芸評論家。東京帝国大学仏文科卒業。二九(昭和四)年、雑誌『改造』の懸賞評論に「様々なる意匠」が二席入選し、批評活動に入る。第二次大戦中は古典に関する随想を執筆。七七年、大作『本居宣長』(日本文学大賞)を刊行。その他の著書に『無常といふ事』『モオツァルト』『ゴッホの手紙』『近代絵画』(野間文芸賞)など。六七年、文化勲章受章。八三(昭和五八)年、死去。

「2022年 『戦争について』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小林秀雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×