悲しき熱帯 上

  • 中央公論新社
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本棚登録 : 84
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120007460

感想・レビュー・書評

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  • [リブレター2022年11月20日号 紹介本]
    文化人類学を専門としていない学生さんにもおすすめです。自分と異なる文化に触れる時のドキドキ感や葛藤に触れてもらえると嬉しいです。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • ちょっととっつきにくかったけれど。
    やっぱり行っておくべきだったブラジル。
    どうして猿を頭にのせる?

  • 著者の自叙伝,アマゾン先住民社会への紀行文=調査報告,人類文化に関する思索が錯綜する名著。滅ぼされてしまっている文化への哀悼・共感と,滅ぼしてしまっている自文化の欺瞞への批判・告発が,自伝・紀行文・思索のさまざまな部分で共振しあう。先住民文化と近代文明の区分・比較が無意味であると思わせる著作である。

    *推薦者(国教)Y.K
    *所蔵情報 
    https://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00040437&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • あたらしい食のabc、服部さん

  • ギリシア都市文明の誤謬を土台として発展した、西洋文明の真景を密林の中で確かめざるを得ない若き学者の姿が、痛ましく胸に迫る。自らの種族が破壊した、愛すべき異文明の欠片が、背中を追いかけ、いずれ自分たちとよく似た姿で、隣に立つ悲しき未来を、予感せざるをえない学者の孤独を、実現されてしまった者として、読者となってしまった自分と重ね、また引き裂かれる。文明の未開とは、西洋でも東洋でもない、未だ実現されず、置き忘れた、古代の種族の夢を思い出すことからしか、克服される手だてはない。

  • 室淳介さんの「悲しき南回帰線」と読み比べしているのですが、川田さんのこの訳書は乾いている感じがします。読みやすいのかな?
    この本はなんだ、そう問われると説明がしにくい。ただ、読み進んでいるうちに近代文明が自分の内部で壊れていく、そういった「悲しさ」を強く感じます。
    いったい、この世界この文明この自分とはなんだったんだ、そういった末期のような悲しさが波打ってきます。

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