人間の大地

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120012532

感想・レビュー・書評

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  • 約40年前に書かれた、貧困と難民問題が
    40年経った今読んでも決して古くないと感じるところが怖かった。
    難民の虐殺や、豊作の年に貧困が増える仕組みなど知らなかったことばかりで恥ずかしく思った。
    世界中、緑を絶やさせてはいけない。

  • 難民問題について、第二次大戦後からずっとあったこと。日本の商船が、ヴェトナム戦争時にボートピープルたちを見捨てたこと。国際的なスタンダードから離れたエコノミック・アニマルな国民への批判の眼差しと、それを遥かに超えた愛に溢れる活動、愛に根ざした使命感を感じる、文章を支える強烈な信仰を背後に感じる。

  • 現実に起きることは映画や小説を遥かに上回る残酷さがある。平和に暮らす私たちからすれば想像を絶する凄惨な光景が広がっている。その世界で私には何ができるだろうか

  • ヒューマンライツオォッチの土井さんが影響を受けた本ということで手にした。

    著者の言葉は重く鋭かった。

  • 朝の礼拝で紹介された本です。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • HRWの土井さんが活動の原点になったとおっしゃていた本。犬飼道子さんの著書『人間の大地』。古本屋で見つけ即購入。この地球の大地から生まれ育った人間が、この数百年の間に、大地と分裂し、北の進んだといわれている国々を良しとして、自分たちのルールに入れこむように南の国々を結果的に苦しめいている現状があり、それを見てみぬふりをしている私たちがいる。「我々の日常には、全世界が入っている。」今この時を生きる我々にも、彼らが苦しい思いをしている『責任』が重く重く背中に乗っていること、を改めて痛感させられました。「地球・大地・人間の統合しようとする力」と「分裂させようとする力」、その危険なバランスの中にいる。

  • 自分という人間の在り方について,強烈な衝撃を与える本.

  • 愛は食に優る、愛は薬に優る→愛こそは最上の薬なのだ

  • 私にできることは、まだたくさんある。

  • 『国際協力やボランティアの原点のような本だよ。』

    そうすすめられて手に取った。

    もう絶版だそうですが
    図書館やネットの中古で手に入る。

    わたしが生まれる前に書かれているのに
    内容はまったく古くなっていない。
    むしろ、そんなに前から主張されているのに
    今の現実はなに!?悪化してるんやないの!?
    筆者の主張はどれも今の世界にも精通するものだと思う。

    ボランティアや国際協力に携わる上で必要なこと。
    はっと気付かされました。

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著者プロフィール

1921-2017。評論家、エッセイスト、難民支援活動家。著書に、『聖書を旅する』(全10巻)、『お嬢さん放浪記』『こころの座標軸』など。難民支援活動の一環に〈犬養道子基金〉を創設した。

「2021年 『やさしい新約聖書物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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