熊を放つ

  • 中央公論社
3.34
  • (2)
  • (6)
  • (21)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 83
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120014802

作品紹介・あらすじ

青春が痛いほど胸を撃つ。瑞々しく、痛々しく、優しく、そして未完成な青春を描くジョン・アーヴィングの処女長篇ついに完訳。村上春樹初の長篇翻訳

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 荒削りの極太小説。ムラカミの翻訳だけど、これが本作初訳だから文句は言えぬ。感謝しても良いくらいかもしれない。あとがきに編集者安原顕への謝辞があるのがうすら寒い。

  • アーヴィングのデビュー作を村上春樹が対訳、そして後に小沢健二がインタビューの中で口にしたこの作品をやっと読み終えた。文庫本の上巻を購入してから随分日が経ったあとでヤフオクで単行本の中古を購入した。オーストリアの舞台の描写とジギーとグラフの風変わりな友情譚を描いた26歳のときのアーヴィングの心象が眩しい。優れた青春小説に違いないです。

  • 二人の青年が、一台のバイクを手に入れ、旅に出る。
    うち一人は死んでしまうが、ノートを残す。
    そして、もう一人が、故人の計画を引き継いで、動物園の動物を放ってしまう。

    3部構成で、ジギーが死んでしまうまでが一章、ジギーのノート(回想録)
    が二章、動物園開放が三章目。

    二章まではとんでもなく読み辛くて、本当にページが進まなかった。
    私は村上春樹を好きとか嫌いではなく「合わない」のだけれど、その理由に
    ・途中までとても面白いのにラストで肩透かしを食らう
    ・表現の好みが合わないのか、文章が脳内で像を結ばない
    の2パターンがあります。
    今回は完全に後者で、何度も読みながら「…今、どういう状況なの??」と
    思いました。

    動物園開放の件はいきなりスピード感が増して、めきめきと面白くなりました。
    ハッピーエンドではないのですが、非常に湿気のない終わり方です。
    ロードムービーは好きなので、このテの話に付き物の破天荒なジギーのキャラが
    ツボに入りました。

    村上春樹の文章が好きな方にはいいかも。

  • [22][08.08.31]<県 カタログかなにかのような累々たる死の系譜(でも家族史とは死の累積なのだ)。混沌の第一章を過ぎて第二章からが巧い。『サイダーハウス・ルール』でも思ったけど、アーヴィングは隠喩としての事物の配置(物語の中での位置づけ)がちょっとやりすぎなんじゃないかというほどに巧みすぎるな。物語ることでしか表わしえない真実の姿がある。

  • ジョン・アーヴィングの処女長編を、村上春樹が翻訳。アーヴィングはデビュー作からアーヴィング。なんというか、非常にソリッドな手触りをもった、力強い作品。が、これだけの質量を一気に読ませるにはやや力不足な感があるか。

  • 読み切っているのかいないのか。ここ何年かじりじりパラパラ読んでいる。話の内容より、私はアーヴィングにひたりたいのだ。

全5件中 1 - 5件を表示

ジョン・アーヴィングの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする
×