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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784120014895
AIがまとめたこの本の要点
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みんなの感想まとめ
戦後の日本における自己認識と国際化の逆説をテーマにした力作評論集は、読者に新鮮な衝撃を与えます。著者は、日本人としてのアイデンティティを深く掘り下げ、戦争に対する視点や国際社会との関わりを考察していま...
感想・レビュー・書評
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とりあえずこのブクログを始めてからのベスト・ワン。面白すぎる。この本、これからの人生何度も読むと思う。日本文化を守らねばと考えて思い浮かぶのは、古典芸能や茶の湯といった類だと思うけれど、実は異文化を取り入れて日本式にして吐き出す仕組み or システム or 装置の方が守るべきものなんじゃないの!なんてことをいくらでも考えさせられる本。文句なく面白い。
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もの凄い日本人論です。
「日本人である」ということほど日本人の目に付きにくい事実はない。もっと正確に言えば、我我自身がどえほど広く深くこの事実に支えられているか、という事実ほど見えにくいものはない。
「日本人であること」は日本人の目から用心深く隠されている。それの隠されていることすら気付かぬほど用心深く隠されているのである。(「からごころ」p13)
それでは、「日本人である」とはどういうことなのか。それを本居宣長の言った「からごころ(漢意)」を手がかりに炙り出そうというのがこの「からごころ」のテーマです。
なるほど、言われてみれば確かに不思議だと感心したのは、明治維新に対する著者の問題設定でした。よく、明治維新が成功した理由のひとつに、「江戸時代の文化水準・教育水準の高さ」を挙げる人は多いのですが、著者はここで根源的な問題設定をします。「文化水準・教育水準が高いのであれば、西洋文化を拒絶するのが普通ではないのか?」と。
「人間には、軽蔑しながら学ぶ、などということのできるものではない。蒸気機関車も28サンチ砲も、憲法も帝国議会も、すべて所詮は毛唐の発明した道具にすぎず、制度にすぎないではないか、と、ひとたびそういう風に見えてしまったらば、もう、それを大真面目でまなぼうということは不可能になる。いくら、それが自分たちの国家と文化を守るのに必要であると解っていても、それだけでは人は心から学ぶことは出来ない」(「からごころ」p56)
江戸期にあれだけの文化水準を誇りながら、なぜにあれ程すばやく西欧の文化を吸収し、同化出来たのか。その本質こそが「からごころ(漢意)」であり、それこそが日本人の本質ではないかと著者は主張します。
そして、その「からごころ(漢意)」は、日本人に底知れぬおぞましさを垣間見せることになるだろう・・・とも著者は指摘しています。確かに。私は今回の福島第一原子力発電の事故で、そのおぞましさの一端を垣間見た気がします。 -
387夜
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[ 内容 ]
戦後世代の大東亜戦争論として論壇に新鮮な衝撃を与えた話題作を初めとして、日本人なるが故に自己断罪し、「国際化」を呼ぶその逆説的な構造を解明した力作評論集。
[ 目次 ]
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