ベルサイユのばら 愛蔵版(第2巻) (Chuko★comics)

著者 :
  • 中央公論新社 (1987年4月28日発売)
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本棚登録 : 228
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (912ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120015601

感想・レビュー・書評

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  • 切なさ溢れるフランス革命編。
    アンドレが好きだったので恋(愛?)の成就に拍手。前巻と比べると、やっぱり革命感が出てきて血が騒ぎました。どんどん盛り上がっていく民衆と追い詰められる国家の反比例にこちらも思わず揺さぶられます。
    イメージ的にレミゼ思い出しました。民衆の歌とか一日の終わりにとか流れてた笑

  • 第一巻にも書きましたが『フランス史10講』を読んでいて、フランス革命あたりで疲れたので、読み始めました。
    この第二巻でとてもよく理解できたと思います。
    ふたたびその本にもどったときも近くにおいて参考にしたいと思っています。

    村上春樹氏の新しい本が一週間で百万部売れたというこの時期に、図書館の地下室からこの本をとりだしてもらって読んでいるのって、流行遅れの自分らしいなと思っていました。
    そしたらこんなことが。
    http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=73765763&comm_id=2743
    40年ぶりにベルばらの新作が一昨日発売されて、品切れ続出ということ。

    ついでにこのコミュを覗いてみたけど、自分はちょっとちがうかなあ。
    リアルタイムで、あるいは多感な思春期に読んでいたら、そういう気持ちになったのかもしれないけど。

  • 若干、一部の展開が駆け足の感じもするけど、歴史に翻弄されつつも立ち向かう人々を描いた名作!また読者を巻き込むテンションを持っている作品だと思う。民衆の強さと怖さも描いている点もよかったなぁ・・・!

  • 一巻に引き続き、ぐんぐんとベルサイユのばらの世界に入り込んでしまいました。まさしく「愛」の世界です。普段「愛」などというワードは、寒気がしますが、ベルばらに限っては「あり」です(笑)

    アンドレ、ジェローデル、アランというそれぞれの立場からのオスカルへの愛。オスカルからフェルゼンへの想い。軍服に身を包みながら女性として苦悩するオスカル・・・。もうメチャクチャ切ないです。しかも、その先には革命の矢面になるという運命が。アンドレと革命前夜、一夜限りの妻となり、死をも覚悟した革命が終わったら結婚を誓いながらも縦断に倒れます。アンドレはオスカルをかばって亡くなるのです。翌日バスティーユに向う時、いつものようにアンドレに呼びかけるオスカル。しかしそこにはアンドレはもういないのです。フランス祖国の為にひたすら突き進んだオスカルの一生の最後は愛に包まれ、なんだかとても羨ましく思えました。

    後半はマリーアントワネットとフェルゼンの愛の物語。こちらも結ばれない恋愛でしたが、命をかけた真実の愛ということで引き込まれます。王妃様はさながらベルサイユに咲く紅薔薇のようなお方でした・・・という名文句が頭に浮かびます。ようやくフランスの女王として目覚めたマリーアントワネットの凛とした姿も漫画の良さで、よく描かれています。

    オスカルの時代の大きな歯車の前には自分なぞ無にも等しい・・といった言葉も信念のある人らしい一言ですが、普段の些細なストレスなんてこの大きな視線からしたらチッポケだな~と勇気づけられます。本を読み返すことは滅多にない私ですが、このベルサイユのばら愛蔵版はこれからも大切にしたいと思います。

  • やっと読むことができた!それだけがただ嬉しい。

  • フランス革命前夜からマリー・アントワネットさんが処刑されるまでの巻。
    マリーさんとフェルゼン、オスカルとアンドレ、ともに身分に絡めとられて苦しんでいる。
    でも、案外一番身分に苦しめられたのはルイ16世だったのかも…。

    そう考えると、夫にアンドレを選び、革命側に身を投じたオスカルって自分で考えてちゃんと行動を起こすスゴイ人ですね。
    でも、そうなると彼女のハッピーエンドは死しかなかったのかな。

    主要人物のすべてが、外からの暴力で亡くなるという物語でした。
    自由・平等・博愛って何なのか、読後に考えてみようと思います。

  • 何回読んでもすごく感動しました。
    このシリーズが名作になったことに納得しました。
    母にすすめられたので読み始めました。
    私はアンドレが好きです!!
    最後の結末には思わず泣いてしまいました。
    池田理代子先生こんなにいい話をかいてくれてありがとう!

  • もうみんな切ない。
    アントワネット、王妃でさえなければかわいらしく、健気で、愛情深く、誰よりも愛され、しあわせになれたはず。
    王妃になるにはあまりにも幼すぎた。普通すぎた。素直すぎた。
    ただただ世間を知らなすぎたんだなぁ。
    悪い大人が狂わせたんだ。

    あとはもうみんな男前すぎ。オスカル含めて。
    でもオスカルやっぱり女なんだなぁと感じるとこがたくさんあって、それがまた切ない。

  • 不朽の名作。
    少女漫画の金字塔。
    ウン十年ぶりに読んだ。
    こんなに素晴らしかった!?
    もっと早く再読すればよかった。
    オスカルを愛する男達に目移りしながら読む。
    私はアランが一番タイプなのよね。

  • 熊本県のゆるキャラであるくまモンさんのくまモンドレ(アンドレ)がきっかけで読み始めた、ベルサイユのばら。1巻でオスカルさまの虜になり、ワクワクしながら2巻を読み始めたが壮絶過ぎて呆然。少女漫画となめていてはいけない作品だなと思う。すごくつらい。オスカルさまが儚く散る姿は美しくもあり、そして凄まじい虚無感が襲ってくる。ベルばらの耽美な世界観がたまらない。

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著者プロフィール

1947年12月18日大阪市生まれ。
東京教育大学(現・筑波大学)文学部哲学科在学中より漫画を描き始め、1972年から連載を始めた代表作『ベルサイユのばら』は空前のヒットを記録し、宝塚歌劇団の舞台でも上演されるなど、漫画の枠を超え幅広い層に永く愛される。
現在は活動の幅を広げ、劇画家、声楽家としても活躍の幅を広げている。

主な作品
『ベルサイユのばら』
『オルフェイスの窓』
『女帝エカテリーナ』
『天の涯まで-ポーランド秘話-』
『栄光のナポレオン-エロイカ-』
『おにいさまへ…』

「2013年 『聖徳太子(7) <完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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