花闇(はなやみ)

著者 :
  • 中央公論社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784120016028

感想・レビュー・書評

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  • 皆川先生、お見事。1987年の作品だから、先生57歳。
    ストーリー自体は「女形の歯」なり「狂乱廿四孝」なりで知られているところから出ないんだけど。
    相政に傾く田之助、新七に新作をねだる田之助、足から腐っていく田之助…。描写の妙が田之助の絢爛かつ凄絶かつ妖艶のニンとバッチリ。
    舞台は江戸晩年から明治初頭。団菊左の前の時代。(9代目も左團次も田之助にボロクソ言われてますw)
    しかし、寿命が違うとは言え、当時の芝居小屋を支えた座元や役者達の若いこと。今日びの歌舞伎役者は下手すると40前でも若手扱いなのになあ。
    個人的には、三すじと芳年の不思議な交流をもうちょっと書き込んで欲しかったな。火事場見物の浮つきの中での出会い、付かず離れずの親交…いずれも小粒ながら効いてる。
    あ、でも、田之助の義足を準備したのがヘボン博士とは知らんかった。

  • 個人的にフォントが好きだった。文庫版を読めばもうちょい早く読めたかなと今更後悔。
    水銀、地震、舞台裏、その他諸々。一人の役者の人生とか、その他ドロドロとした事情とか、をんなというイキモノの愚かさとか、そんなこんな、狂死した田之助は果たして、なにをおしえてくれたのでしょう。

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