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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784120019470
みんなの感想まとめ
執事の視点から描かれる物語は、品格と職業意識が織りなす静謐な世界を映し出しています。主人を支えることに全力を尽くすスティーブンス氏の姿勢には、敬意を抱かずにはいられませんが、彼の旅の中で見せるユーモラ...
感想・レビュー・書評
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イギリス人カズオ.イシグロの作品、図書館半年以上待ち続けてやっと順番がきた。とある名家の執事が偶然のドライブ旅行に出て折り節我が執事人生を咀嚼しながらの数日間。執事と言えば ちびまるこちゃんの花輪くんの執事 西城秀治(ヒデジイ)くらいしか思い付かないワタシですが、何しろ英国の執事とくれば半端ない専門性と品格の世界。執事人生悔い無し と自覚するスティーブンスだが、自己を抑えてひたすら主人を支える生活に 果たして全て良かったのだろうかとの思いも湧く旅行。いちばんの目的は終盤の元 女中頭との再会だが、あわよくば仕事に戻って欲しいとの思いは意外な結末でホロリとなる。旅の終わりの黄昏時にたまたま出会った男の一言「人生、楽しまなくちゃ。夕方が一日でいちばんいい時間なんだ。脚を伸ばして、のんびりするのさ。」
日本語訳がよくて、とても良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
名作って本当に名作なんだなあ。
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静謐だ。執事が旅に出る。過去の回想が語られ、「良き」名家の思い出が郷愁を誘う。旅は目的地の着き、日の入りにロマンを感じる。それにしても見事に上流階層を描いていて、感じいった。図書館で予約して1年以上かかって借りることができた。最後のページをめくるのが惜しかった。
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カズオ・イシグロが最初に大々的に取り上げられたのがこれだったと思う。その時に買ってこれまで読まずじまい。ダウントン・アビーを見てしまった後ではいまいち面白くない。
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名家の執事の物語。最初は違和感を感じたが、最後の人生についての話は感銘した。ミスケントンとの関係は微妙な話でミスタースティーブンスの対応は疑問が残るが、イギリスの風土か。
*いつも後ろを振り向いていちゃいかん。前を向きつづけなくちゃいかん。人生楽しまなくっちゃ。夕日が一日で一番いい時間なんだ。もっと前向きになって、残された時間を最大限楽しめ。人生が思い通りに行かなかったからと言って、後ろ -
映画を先に見てたので、小説の世界になかなか入れなかった。
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これ程の装丁の施された単行本なのに、なんとしおりが付いていないとは、少しびっくりした。
カズオイシグロは1983年に国籍を英国に移したらしい。つまりそれまでは日本国籍だったわけだが、この作品の語り口からはネイティブ日本人はかけらも感じられない。ほとんど日本語を解さないようだけれど、家庭で両親とは日本語で話した、らしい。すんなりと納得行く話ではないけど、まあノーベル賞なんだから僕などの納得がいく筈も無くすまぬm(_w_)mのであった。 -
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話題なので読んでみたが、ちょっと難解
大学時代の購読を思い出した。
イギリスっぽい? -
人生の夕暮れを迎えた執事が、旅をしながら自分が1番輝いていた古き佳き時代を振り返ります。
不器用ではありながら、真摯に懸命に仕事に向き合って来たのでしょう。ちょっと言い訳をしながらも輝いていた過去を懐かしく思い出します。
夕暮れに振り返った時に、何か一つでも輝けるものを見つけられるような人生を送りたいものですが、さて今から間に合うものかどうか… -
主人公は老執事スティーブンス。
ある日主人から、旅行を勧められる。この本はスティーブンスの旅行記であり回記録。
スティーブンスの生き方は、決して上手とは言えない。
過去を回想することで、スティーブンスは自分が失くしてしまったものを思い知る。
でも、彼の生き方は真摯だ。時計の針はもう元には戻せない。最後のスティーブンスの姿が、暖かく心に残った。 -
【つぶやきブックレビュー】2017ノーベル文学賞(当館の数少ない小説の所蔵より)。
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ノーベル賞で読んだことを思い出しました。
ブッカー賞を取ったという報道で本を買いました。
しかし内容は全く覚えていない。
もう一度読み直さなくては。 -
正直「わたしを離さないで」の方がよかった
イギリスの歴史に詳しくないと、もう一つ楽しめないのかもしれない -
ある名家の執事が旅行をする話。
旅行をしながら執事生活を振り返り、自分の仕事のやり方に間違いはなかったと自分に言い聞かせながらも、どこか後悔している部分が感じられる。 -
現在TVドラマ放映中の「私を離さないで」の作者。日本生まれのイギリス作家イシグロのブッカー賞(英の文学の最高の賞)受賞作。活字が苦手な人は先に映画をどうぞ。ホンモノの執事とは? (榎本 教員)
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日本生まれの日系2世英国人の著者だが、完全な英国紳士らしい小説。20世紀初頭、ダーリントン卿宅の執事を主人公として欧州の上流階級の生活が情感たっぷりに描かれる。英仏のドイツへの第1次大戦後の遺恨の違いなどが興味深いところ。英国から見て仏の独への恨みの深さは、今の仏独の枢軸関係からは想像もできない。ヒトラー台頭、主人の家のユダヤ人解雇の動きに、主人公の執事と女中頭のミス・ケントンとの間のすきま風が吹く。そして、二人の長年のぎすぎすした関係から年月を経、再会した場面の平安に満ちた会話が美しい。題名が象徴するような、寂しいながらもノスタルジックな諦観の世界が感動的。
著者プロフィール
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